13年前にゲイサークル「E-betcha」が発足して以来、何度かはメンバーの自宅でミーティングということもあったけど、ほとんどが公共施設を借りていました。1時間数百円程度なので、二〜三百円程度の割り勘で何とかなるくらいですね。いくつかの施設を渡り歩いた後、99年からは市民活動サポートセンター(サポセン)というのができて、1時間200円という格安なので、ここで定例会をしてました。利用申請には主旨・目的などを書く必要がありますが、大体「人権・ライフスタイルを考えるサークル」と言う表現で(嘘じゃないでしょ)特に変な詮索もされず利用できてました。ただ、E-betchaの名称は使わずに、サークルのサブネームを定めておいて、これを公的な申請などでは使ってました。
サポセンは貸室の他にもロッカーや私書箱みたいに使えるレターケース、印刷機などもあって、ロッカー・レターケースの利用には団体紹介シートというものが必要です。規約の最低限必要な部分を書き写してもらう感じのものですが、これにもゲイって言葉は一つも入ってませんでしたね。どういう人が集まっているかって、団体のポートレイトとしては施設側はあんまり必要なかったりする。まあ、あんまり雲を掴むような内容だと、宗教・政治団体の隠れ蓑?見たいに思われていろいろ詮索されることもあったりしますが、人権とかエンパワメントとか、そういったニュアンスで書いとけば、何も問題はありません。
私はかつてサポセンの職員だったので、ゲイのサークルというのがあるけど、それとわかる表現をすると参加できなくなる人がいるということを説明して、他の職員にプライバシー面での理解・配慮をお願いしてました。これは何もゲイに限ったことじゃなく、プライバシーの配慮をする必要があるいろんな場合に共通することで、市民活動というのはそうした活動を必然的に含んでいるということです。社会的な偏見がある中でのバリアフリー活動ですね。なので、ゲイ団体だということを明かさずに施設を借りるということは、一点の曇りも無く正しいことだと思ってます。
仙台市では、他に市民センターなどで、「福祉団体登録」というのをすれば施設を無料で利用できるというのがあります。これになるとちょっとハードルが高くて、規約や年次報告書などの提出が求められます。THCはこの登録をしていますが、規約や総会報告など団体としての要件が元々揃っていて、はっきりと社会問題の解決という目的がある場合には難なく登録できますね。体育館なんかだと、「優先仮予約」というのがあって、公益性のある活動を行なうという証があればこれにエントリーできて、一般利用より先に会場を押さえることも可能だったりします。
Lonestarさんが公共施設の利用にちょっと気後れしてるのは、勿体ない気がします。仙台と他の地域の違いはあるかもしれませんが、やり方によってプライバシーも確保できると思うし、安く上げようというなら、Tryしてみるといいと思います。ただ、ハコの特性というのがあって、公共施設だと改まった雰囲気になりがちですよね。E-betchaも、二次会の居酒屋の方が、格段に「交流モード」でわいわいやれました。
GaysiteCafeでは、目的にあわせた多様なスペースの利用って感じでお書きになってて、そーよねーと共感いたしました。
でも、やっぱりサンフランシスコにできたLGBTIコミュニティーセンターみたいなのは欲しいですよね。そこに行けば安心して集まれるし、いろんな情報も揃ってるという場所。日本では
LOUDとか
QWRKとかが先駆けですが、もっと本格的に建物丸々ってのが「センター」って感じですよね。フリーで使えるサロンと会議室、相談室、各種団体の事務所が入ってるもの。
でも、サンフランシスコと仙台って、人口的にはそう変わりませんが、日本の地方ではLGBTIに限った施設って、やっぱりちょっと難しい気がする。地方で可能なものは、対象に明確にLGBTIが入っているけれど、その他のいろんな人も利用できるセンターになってくる。今度、THCは「みやぎいのちと人権リソースセンター」というのを、他のNPOと一緒に立ち上げます。県の遊休施設を丸ごと借りて運営するんですが、ここもひとつの形ではありますね。でも、中心部からかなり離れた立地で、どうしてもNPOの活動拠点という感じになっちゃいそう。
さらに欲しいと思うのは、繁華街にHIVやセクシュアリティーなど性に関するもろもろの問題を抱えた人を対象にした「レインボーセンター」。リソースセンターがどちらかといえば活動者のためのものであるのに対し、こちらはサービスを受ける人のためのものというニュアンス。福祉関係の小規模作業所の補助金とか、上手に活用すれば、そういうのも可能だと思うんですよね。
まだまだ道は遠いけど、あきらめず歩んでいきたいです。

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