『
株式投資入門 (ビジネス・ゼミナール)
』(日本経済新聞社)を読みました。(-ωー)
著者の井手正介氏は高橋文郎氏と共著でコーポレート・ファイナンスの名著『
経営財務入門 (ビジネス・ゼミナール)
』(日本経済新聞社)を著された方でして、この本は氏も仰せのように、『
ビジネスゼミナール 証券分析入門 (ビジネス・ゼミナール)』(日本経済新聞社)を踏まえて、実際の株式投資に焦点を当てたものです。( ・ω・)ノ
タイトルだけを見ると軽い感じもしなくはないですがヾ(゚ω゚)ノ゛、内容は理詰めで、投資対象として企業を分析したい方にはお勧めだと思います。
氏はかねてから
ベンジャミン・グレアムの弟子を自認していると仰せで、この本には企業価値に関するグレアムの割安度と安全性の指標を元に投資基準を設定し、実際に運用した結果が載っています。
内容は『証券分析入門』と重なる部分も多いですが、『株式投資入門』は資金配分などより実践的なものになっています。
ただ一点気になったのが、株式投資のリスクは投資期間の平方根に比例する、つまり株の標準偏差は投資期間のルートをとったものでしか増大しないと主張されているのですが、これは厳密には独立同一の分布に従う(i.i.d.といいます)場合にのみ成り立つ議論でして、特に株価には系列相関があることが知られていますので、誤解を招くのではないかと思いました。
ちなみに、気になったのでGoogleで検索してみたところ、同様の議論がなされているものが幾つか見受けられました。結果を思うばかりに前提を置き去りにするのは避けなければと、自分の問題としても考えました。(-ωー)
ところで『証券分析入門』が出版されたのが2005年7月。翌月の郵政解散がきっかけといわれていますが、日本株は大きく上昇しました。そして『株式投資入門』の出版は今年3月。年初来安値を付けた頃に、奇しくも日本株は郵政解散後の上昇を帳消しにしたと言われました。
そうすると、最近の株価下落は絶好の押し目ということになりますが、果たして・・(・ω・)