短編「
阿修羅と仁王」上載しました。
関ヶ原の戦いが終わった後、時代が平和に向かう頃のお話しです。
身分制度は農民上がりの秀吉によって形成が開始され、江戸幕府によって固定化されます。戦国の時代までは、職業(ギルド)によって集団が組織され、それぞれが武力をある程度持って、生き残りを図っているというのが私の構想です。
そういう時代の非人と農民の子等の争いを描いています。
「阿修羅」とは、「衆道剣風録」の竜胆丸の子でしょうか。鈴音(すずね)と言います。父に似て美しく武芸に秀でた十四歳。
「仁王」とは非人の子に生まれた少し知恵遅れの筋骨逞しい「でか」のことです。
彼らは非人と農民の子等の利権を代表して戦います。
彼らは、出羽(現在の山形県)は米沢の外れ「善光寺」と呼ばれるお寺と「高清水」と呼ばれる沼の近くに住んでいます。
ちなみにこの善光寺は、前田慶次が没したという場所。高清水は慶次が茶の水を汲んだということで「慶次清水」という別名を持って今に伝えられています。筆者は二度ほどお参りしております。
「高清水」は土地の言葉で「たかしんみず」に近い発音で呼ばれます。