2007/6/2
「履歴2006・焔の色」
誘った
つもりじゃない
憂いをにじませた
薄紅の瞼が
そうさせただけ
まだ
ロングと呼ぶには
中途半端だと
起き抜けの毛先を
撫でる
春の陽気に誘われ
閉ざされていた
我が心を
桐生の清流に
解き放ちたい
雪の味が
少し
残る
清流が
心を潤す
若竹のお香が
たちこめる
寝室で
今日もたぐり寄せる
あなたの意識
丈が短い
千鳥格子の
トレンチに秘めた
たちのぼる
女の情念
明日のない
漂流だったのに
行き着いた先は松島湾
ここから再び
歩み出す
春になったら
少しは楽になると
信じるしか
気が休まらない
バタフライ
焔の
色した
絨毯を
視線だけで
歩く
愛の暗部の
追憶と追及を
やめたら
安らぎが
舞い降りてきた

0
投稿者: takashiro
トラックバック(0)
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。