2005/11/10

え、今日10日? やべっ(いろんな意味で

第1回
第2回
に引き続き、第3回です。
ここからやっと響鬼の話に…長かった(お前が悪い

今回は「失敗」について。


喩え話から。

あるところに、とても美しい国がありました。
豊かで幸せな国でした。
少なくとも、hookyにとっては「こんな国に住みたいなあ」と思えるような国でした。
しかし、その国は外交努力が足りなかったのか、外交手腕が悪かったのか、原因はともかく、他国の侵略を受け、占領されてしまいました。

これが、僕の思う響鬼の「失敗」。
作品の内容が悪かったわけじゃない。
内治の素晴らしさは多くの人が認める所であったはず。
だけど、外部の横槍に抵抗する力が足りなかった。

それが招いた結果は「打ち切り」ではなく、「プロデューサーとメインライターの交代」だった。
これは完全な敗北である。
打ち切りなら、将来的に再評価され続編が…という望みを持つ事も出来た。
その時には玩具の販促番組としての枷を脱し、吉田戦車の言うような、バンダイの横槍など最初から入らない、純粋な「響鬼」というコンテンツが楽しめたかもしれない。
もっとも、hookyはそれでは響鬼の価値は半分だと思うのだが。
だが現在、響鬼は他人の手によって続きを描かれているのだ。それも公式な物語として。
そしてそれを止める事はもう出来ない。そんな力は誰にも無い。
故に「響鬼」は事実として「失敗」したのだ。取り返しのつかない失敗を。
ただし、失敗の責が響鬼自身にあるとは僕はどうしても思えないが。

ここまで述べてきた文中の「響鬼」とは、言い換えれば「高寺プロデューサー」の事である。
hookyは「響鬼」のファンであるが、それは「クウガを作った高寺の信者だから」と言ってしまってもいい。それくらいhookyはクウガを崇拝している。
クウガを作った人の作る物だから、響鬼は安心して見ていられたのだ。
むしろ響鬼には、前半からhookyを不安にさせる要素は沢山あった。
その最たるは紅で、hookyは実は響鬼・紅があまり好きではない。
その強引かつ強烈なテコ入れっぷりにハラハラしながら見ていた。

だが、響鬼は元々、明日夢パートと猛士パートが明確に独立し、個々のパートの完成度はいずれも高く、その上でヒビキさんを介して両者がリンクして、視聴者に清涼な読後感を与えてくれる、優れた構造を持つ作品だった。
ならば逆に、バトルパートでちょっとはっちゃけても、ドラマパートに波及する心配はほぼ無い。
むしろ前半終了間際には、そのくらいの事で「響鬼」の人気を底上げでき、打ち切りや路線変更を回避できるなら、願ったり叶ったりなのでジャンジャンやってくれと思い直す事ができるようにまでなっていた。
前半響鬼の最終話、二十九之巻「輝く少年」で響鬼紅が烈火剣構えた時にはもう、「紅カッコヨス!カッコヨス紅!」とそりゃもう大変な騒ぎ(笑
〆葉さんの言う「作風改変生きるためにやむなし!」という納得の仕方のもっと肯定的な状態にあった。

そう、響鬼は前半からテコ入れを何度か繰り返されてはいたのだ。その度に僕は不安になり、その度に僕は安堵してきた。
その度にhookyの中で「響鬼」に対する信頼は積み上げられ、テコ入れすら心地よい刺激として受け容れられるようになりつつあったのだ。
これはhooky個人にとっては、何も知らずにただ作品を享受していたクウガの時よりも「1歩進んだ」楽しみ方であったし、強硬な姿勢を崩さずやり通したが為に、以後のライダーに関わらせてもらえなかったという話もちらほら聞く「高寺」なる人物にとっても、「1歩進んだ」仮面ライダー制作の確立なったのではないかと喜んでいたのだ。

当然、このまま1年やり通せるものと信じて疑わなかったし、そうして完結した響鬼は「この上ない成功作」と誰もが認めるだろうと思っていた。

だから、現状には目を覆うばかりであるし、痛みに耐えて視聴を継続している同好の士の悲しみか如何ばかりや、と思いを馳せている。

で、「失敗」、その原因であるが、販促効果が原因では無いように思う。
無論「それもある」だろうが、「玩具を売る為のテコ入れ」だけなら、高寺を更迭までする理由には弱い気がしてならない。
どうしても高寺を降ろし、トップの首を挿げ替える必要があった…その理由は、やはり「スケジュールの遅延、及び天井知らずに増える経費」辺りでは無いかと思う。
高寺は脚本にも目を皿のようにしてチェックし遠慮なく修正を入れ、ロケーションや出来上がってくる映像にもこだわる人だと聞いている。
当然、こだわりを貫く為には時間もお金もかかる。だから、完成フィルムの納入はギリギリらしいという話も聞いている。
高寺がトップにいる限り、これは変えられない。だから(多分東映が)白倉にバトンタッチさせ、白倉が井上をメインライターとして指名したのではないか、と僕は考えている(井上はとにかくホンを上げるのが早いらしい)。

つまり、響鬼の失敗の原因は、その「質の高さ」にこそあったのではないか?
という話なのだが、これは最大級の皮肉であると同時にスポンサーの器の小ささを示しているような気もする、のだった。

また長くなっちゃった…もうちょっと短くできると思ったのにな。
という訳で次回は「釣り」について。

2005/11/10  19:22

投稿者:sin
僕ら趣味の制作者がプロになり得ない最大の原因が、「締め切り」への意識でしょうね。
プロにとっては、100点の仕上がりも締め切りを超えた瞬間に0点どころかマイナスに転落しますから。逆に、80点どころが、50点落第ぎりぎりであっても、締め切りさえ守れたら要求は満たす、と。
もっとも、真のプロは締め切りをクリアしつつ、安定して80点以上をとり続ける人のことなのでしょうけど。
残念です。

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