2005/10/9

作品紹介【ヤマグチ君】  DoGA
今回はかなり長くなってしまいました…
色もコロコロ変わって読み辛いかもしれませんが、読み飛ばしても構わない段落は緑文字にしてみました。


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A国軍部が、次世代タクティカルモジュール(ロボット兵器の総称と思ってください)のフラグシップとすべく、総力を挙げて目下開発中の最新鋭機。
あらゆる面で既成概念を覆す新発想を盛り込んで設計されている。
ちなみにヤマグチ君というのは開発コードネーム(というより、開発チームがつけた愛称)で、機体名はまだ無い。

まず刮目すべきはその構築法で、究極まで突き詰められたブロック構造を持っている。
(どうでもいいけど刮目くらい変換してくれIME)

タクティカルモジュール(TM)は登場時、従前の兵器を一蹴するその性能で戦場に新風を吹き込んだが、その高性能は複雑さと引き換えに発揮される物であった。
時代が進み、あらゆる軍事組織・あらゆる戦線でTMが主力兵器の地位を獲得するに至った時、比較対象を失ったTMはその相対的優位性を失い、これまで不問とされてきた欠点が取り沙汰される事となった。
すなわち、構造の複雑さである。
高価かつ、複雑なTMは本来コストパフォーマンスの点ではけして優良な兵器ではなかったし、複雑な構造は繊細さとなってメカニックを悩ませた。
(パイロットには「そこがいい」というマゾヒストも多かったようだが)

修理や補充が難しいという欠点は戦場では命取りになりかねない。
TMには変革が求められた。
それへの回答として今までにも、破損確率の高い部品や末端部分から優先的に、容易に交換可能なユニット構造化が進められてはきた。
しかしそれは対症療法の域を出ないものであり、相変わらず「ちょっとバランスが狂うと機嫌を損ねてしまう」厄介な性根に変わりは無かったのである。

ヤマグチ君は「次世代TM」を謳うにあたって、その基礎構造設計にメスを入れ、抜本的改革を行った。


TMの全身を部位・機能単位で細かく切り刻み、各個にバッテリーと制御ターミナルを付加して単体で完結した独立ユニットとし、メインエンジンとコックピット、集中制御コンピュータを擁する中枢ブロックからツリー状に接続する事で、全ユニットを集中管理、操作が可能。

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OSは高度な自己診断機能を持ち、動作不良に至ったユニットを、システムをリブートする事なくカットでき、性能の再計算から作戦行動の見直しまでを自動で行える。
また、駆動ユニット類の破損の際には物理的にパージする事も可能で、バランサーのリセットもできる。
当然その逆も然りで、起動中のユニット追加も可能。


ユニットの独立化はシステム面だけでなく構造面でも進んでおり、専用のフレームにしっかりと組み付けたユニット一式を、緩衝材で包んだ上に装甲材で密封するという大掛かりな方法でブロック化される。
装甲は構造材を固定するのではなく、特殊合金の射出成型という、これまた前代未聞の方法で形作られており、つまり、金属のムク(中空でない塊)である。

これにより、露出する機械部品は僅かな駆動部と接続端子程度となり、機械部品へのあらゆるダメージを防ぎ、あらゆる環境での活動を可能にする。

また、分解修理を不可能にする事で、あらゆる症状に対して、一貫して交換修理で対応するという単純さを持たせると共に、交換作業そのものも容易になり、また、起動したままでのユニット交換が可能な為、時間短縮にもなる。


以上の設計の為に、ヤマグチ君は既存のTMに比して二回りは大きい体躯を誇る。

もちろん、この思想を実現する為には莫大なコストもかかっている。
ヤマグチ君が制式採用されたとして、機体単価でも既存のTM1機種の優に3倍、生産から運用までにかかるコストで6倍はかかるであろうし、現時点で開発にかかっている予算も法外な額である。
一国の軍の一大プロジェクトであるからこそ実現し得る思想なのである。
ヤマグチ君が、「次世代TM」がTMのスタンダードになるのは果たして十何年、何十年先か、それとも、そんな日は永遠に来ないかもしれない。
もしそうなら、ヤマグチ君は永遠にフラグシップであり続けられるだろう。
それが幸か不幸かはともかく。


特筆すべき点はまだある。
まず一つ目は、FCS(火気管制システム)について。

TMは、固定武装の他に、ハードポイントやマニピュレータを介して携行火器を扱う事も可能であるが、その操作は完全なマニュアル/アナログ式である。
つまり、TMのマニピュレータを操作して安全装置を解除し、スコープを覗いて狙いを定め、トリガーを引いて撃つ必要がある。
固定武装ではそうした煩わしい操作を省く事が出来るが、多くの場合取り外す事は出来ず、出来たとしても戦場で換装など不可能であった(設備のある所では可能だが、戦闘中に武器を持ち替える事は出来ない)
それ故に、TMは過剰な程に高性能でありながら、装備に柔軟性を持たせる事が出来なかったのだ。


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ヤマグチ君は、そのブロック構造を実現する為のOSの柔軟性を利用して、持ち替え可能な携行火器をフルオート操作できるように設計されている。
それには、トンファーのような形状を持つAdvancedControlPlugを用いる。
ACPはグリップを握る事で、手を通してヤマグチ君のOSに接続される。
そして、ヤマグチ君用に設計された全ての装備(WS)は、自分専用のOSを内部に持ち、唯一ACPに接続される事で外部からのコントロールが可能になる。
個々のWSのコントロールはACPが担当し、ヤマグチ君のFCSACPに単純な命令を出すだけで間接的にWSを操作できるようになっている。
これによりヤマグチ君とそのWS(武装システム)は高い拡張性と臨機応変な汎用性を持ち、同時に装備の盗用をも防ぐ事が出来る。
【参考動画】

そして二つ目はそのWSに関する武装調達システムである。
ヤマグチ君には、全く新しい、驚異的技術が用いられている。
創出】機能である。

それは胸部のモルマテリアルサプライヤーと、掌のデータリアライザーにより実現される。
両の掌から展開したマテリアライズデータグリッド空間に、胸部のサプライヤーからモルマテリアルを放射する事で、投影されたデータにモルマテリアルが吸着し、材質・構造・記憶データの全てを寸分の狂いもなく実体化させる。
ヤマグチ君はこの機能を用いて、必要な時に必要な装備を調達する事が出来るのだ。
(勿論、材料となるモルマテリアルと、創出したい物体のデータは必要だが)
【参考動画】

単機で、兵站もない状況下でも、常に最高のコンディションで戦闘を行う事のできるTM
それは実現すれば、まさに世界最強の兵器となるだろう。
そこを目指して、ヤマグチ君は開発され続けている。

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あー疲れた。
えー、ヤマグチ君はまだモデリングが完成してません。→開発中
hookyのメカデザイン全ての共通する特徴として、パーツをあまり使わず、ディテールを加えず、内部メカも作らず、シンプルなラインでまとめています。→埋没式ブロック構造
…まあ、そういう事です。
いい加減、腰が空っぽなのは何とかしてやりたいなぁ。
上の画像は非超科学実体剣EasyEdge装備例と貫通光線銃AbsoluteLance装備例。
他にもいくつかアイディアはあるんだけど…

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