
ファンの方から貸していただいた、宮沢章夫総監督の映画「be found dead」のDVDを観た。5話のオムニバス形式、すべて死体発見までの短い物語。そのひとつ「川」。宮沢章夫が脚本と監督をつとめた作品である。宮沢章夫の小説『不在』、昨年公開された芝居『トーキョー/不在/ハムレット』と連動している。
この「川」ってのが、他でもない利根川で、
作中の死体発見現場となっているのがうちからチャリで5分のところ。
あ、あ、あ、あの道。え、え、え、あの店。
やだちょっと。やだ。恥ずかしいってば、章夫ってば。てばてば。
古河市に住んでいて、宇都宮線または湘南新宿ラインでぴぴっと
トウキョウに出てしまう暮らしの中ではあまり意識しないが、
栗橋駅から送迎バスに乗って大利根町の倉庫に行き、
大利根・加須・北川辺・花崎・羽生などに住んでいるひとびとに
囲まれる暮らしをしていると、
「北関東の呪い」というものがからだにしみ込んでくる。
わたしはこれを、もっと受け止めてみたい。
そう思ったのだ。章夫。
だからわたしの背負うべき命題は、当分これです。
この夏は、行ったことのない、「うちよりヒドい田舎(それも近場)」に
もりもり行く。
また、国内の「北関東」に似た救いようのないとこを
少しずつ制覇していきたいと思います。
都会に行ってもわたしにはさほど面白くないことに気づいた。
「だめな田舎」にこそびっくりするようなことがあるんじゃないか。
まーその「びっくり」は、「うちの近所にそっくり!」か
「ここまでひどいのか!」のどっちかな気がするけど。
あーそれにしても芝居も観ときゃよかった。うぐぐぐぐぐ。
画像は、近所の気に入りのセメント廃工場。
敷地内で、人知れず藤が咲き乱れる。

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