カシオのデジタルカメラが登場して20年。当時は写真の足元にも及ばない仕上だったのが、もはや世の中デジカメ一色。
しかもモデルサイクルの早さも凄まじく、お陰で私のような「カメラなら何でも大好き」というお馬鹿さんにとっては激安な中古デジカメがホイホイ増殖すると言う嬉しいような「いーかげんにしなさい」状況なのだ。
ここではそんな過去の名機(迷機?)をバシバシ紹介しようと思うのだ。
2007/6/29
投稿者: captaingratt
詳細ページ -
コメント(3) |
トラックバック(0)
2007/6/28
長いこと引っぱたけど、遂に今宵「千昌夫」の正体が明かされるのだ。そうなの、競争相手の登場ですっかり我を失った私は結局5700をあっさりお返しして千昌夫をお迎えしたのね。あはは( ¨ )\☆ばし
さて、家族が寝静まった深夜。鞄から静かに千昌夫改めD2H様を出すのだ。うーむむ、「かっちょえぇ〜」。ペンタ部のど真ん中に鎮座する環境光センサーがまさに千昌夫してるぞ( ¨ )\☆ばし
いやいや、じーっと眺めていると仏陀の額に見えてくる*。そうだ、このセンサーこそ我らニコン信者を照らす大乗ニコン教のご本尊に違いない。ありがたやありがたや。ナンマンダブ。( ¨ )\☆ばし
*調べたら、仏像に見られるそのほくろみたいなものは「白毫(びゃくごう)」というらしい。何でも仏様の慈悲の光を表すのだ。うーん、D2は光学技術に仏教思想を取り入れたのか。まさしくオリエンタルマジックというか東洋の神秘グレートカブキなのだ。
電源を入れておもむろにシャッターを切る。「ぐぁぁぁぁ!快感だぁぁぁ。痺れるぅ」まさに切れ味最高の喉越しだぜ。グビグビ( ¨ )\☆ばし
いやほんまに凄いですわ秒8駒。今までD1様の秒4.5駒でも充分快感で、これに慣れてしまうともう秒3駒には戻れない。しかもD2H様はそれを軽く超える。D1様のときはアドレナリンが出まくったが、D2H様では脳内でドーパミンが炸裂する感じ。麻薬ですわ、秒8駒。うーん素晴らしい、素晴らしいぞぉ。
早いだけじゃないです。シャッターの切れ方が実に素敵。駒数が多いのにD1様より上質なサウンドがいかしてる。痺れるぅぅぅぅ。やはりシャッター音って撮影の意識を高めると言うか凄く大事ですわね。やはりD一桁のシャッター音は現役のD200などとは別次元ですわ。もう撮影者を酔わしてどーすんの、憎い貴方。( ¨ )\☆ばし
高速連写といえば、やはり気になるのが暗黒キャノン帝国軍の新型デススターEOS1DマークIII。こいつは何と秒10駒。んで、早速銀座にある帝国軍出張所(なんだそりゃ)まで言ってきたのだ(だってヨドバシじゃ1D系は触れないのだ。もうキャノンのケチンボ)。
うーん、これまた見事なまでの悪党ツラが素敵だわ。強力なヘッドバットを繰り出しそうなペンタ部といいD2Hより得体の知れない不気味さに痺れる私。そして高速連写を試すのだ‥‥いにしえのT90を思い出すフィーリングなのだ。贔屓目もあるけどD2H様の勝ちなのだぁ。
まぁ、フィーリングに関してはレンジファインダー時代からちっとも変わっていないのもキャノンのアイデンティティなんでしょうね。あくまで価格と性能で勝負‥結果は帝国軍の圧勝ですから。
ところで、今私が一番気に入っているコンパクトデジカメがキャノンのG3だと言う事はこのBlogで書きまくっているけど、どこがお気に入りかと言うと「操作フィーリング」なのよね。同じハイエンドコンパクトでもG3の後にCoolpix8800を使うと「がさつだなぁ」という感じはぬぐえません。
つまり何が言いたいかと言うと「メーカーには伝統がある」ということ。やはりコンパクトではキャノンの方がカメラ造りにおいて一枚上手というかニコンは下手です。そしてSLRについてはニコンの方が上質の感触を演出するのが上手いと感じるのでした。
画質だ性能だと言っても道具は手に触れて操作するものだから操作フィールは重要なファクターなんだよね。残念な事に雑誌では画素数と性能に主眼が置かれて(数値で計れるから解りやすい)フィーリングという感覚的な要素は脇役に回るんだよね。
ついでに大人気5Dのシャッターも切ったけど、これは最悪を通り越して悲惨だった。うーん、銀塩時代でもこれほど安っぽいフィーリングのシャッターはなかったと思うぞ(えっ?不当評価ですか?いぃじゃん。だいいち私はニコン信者だしさ。それに雑誌のインプレなんてもっといい加減ですわよ)
話を戻して、とにかくD2Hになってカメラ部分(画素数じゃないよ)で銀塩F一桁を超えることが出来たというのが正直な感想です。とかく画質と画素に話題が集中するデジカメですが、カメラとしての魅力ならD2シリーズは銀塩SLRも含めて現在最高のフィーリングを得られるSLRだと断言するのだ。
シャッターを切るだけで五感をビシビシ痺れさせるデジカメなんてそうそうないです。
専用に新設計されたファインダーも素晴らしいわ。D1様のファインダーも良い物だけどD2H様に比べると物足りないわね。D2H様のはクリアで大きくて切れが良くて、もうとーっても良いわ。ファインダーを覗いているだけで幸せな気分にさせてくれるデジカメなんてザラにないですわ。
AFモーターもD1様並みの強力なものを装備しているから、AF-Sじゃないレンズでも「スパスパ」ピントが合う。11点の内9点がクロスセンサーという現時点でも最強AFの一つと言うのが素人には頼もしい。
グリップの感触も素晴らしいです。F5の外観をいただいたD1様のグリップも全面シボ皮風のラバー貼りで持ちやすかったけど、大胆に「えぐり」を入れてるD2様のハンドリングは最高。
何より凶暴になったイメージが素敵だわ。D1様はF5よりF100に近いノーブルなデザインで奥ゆかしいところが魅力だったんだけどキャノンの1D系に比べると迫力不足というか物足りないスタイルだったのよ。
D2HになってF5の暴君的イメージが復活したわ。そして何よりお釈迦様というかウルトラセブンというかペンタ部のど真ん中に鎮座する環境光センサーが実に神々しい。「このセンサーが目に入らぬか!控え控えぃ!」となってニコン信者は「へへぇぇ」とひれ伏すのだ。
中古デジカメだと気になるのが「総ショット数」。特にプロ向けで高速モデルだといくら耐久性が高くても何ショット撮られているのか解らない。何せ手巻き銀塩カメラで巻き上げて空シャッターを一回切る間に10駒以上軽く切れてしまうでしょ。
D2H様はメンテナンスのためにしっかりショット数が記録されていますが、普通の画像閲覧ソフトでは隠れ情報で見ることが出来ません。
ところが世の中には便利な物がありますね。「ExifReader」なるソフトがあって、Exifにショット数を記録しているデジカメは、こいつを使うと総ショット数が解るのだ。当然、Exif情報自体ににショット数が記録されていなければ見ることは出来ません。ちなみにD1様の時代はそこまでExifに機能がなかったのか情報は記録されていませんでした。
恐る恐る開いてみると「7500ショット台」。外観が綺麗だったから期待していたけど、これは物凄く少ない(とっても嬉しい)。多分、前のオーナーはプロじゃなくてニコン好きのご老体じゃないかと推測。買ったは良いけど、実際に使うのはD70ばかりだったと思うのだ。
もっともこのショット数はリセットも可能なので一概に正しいとも言えないのですが、そこまでするにはそれなりの知識が必要だから普通はやらないそうです。あえてリセットを疑うよりは素直に信じた方が幸せだしね。
D2Hのシャッター耐久性はメーカー公証で「15万回」。だから10万オーバーの固体でも、サンデーカメラマンなら大丈夫。それにシャッターがいかれる前に他の部分がいかれるでしょうね。
とにかく「カメラとしての完成度がまるで違う」、D1もデジタル一眼レフとしては完成度が非常に高かった。D2Hは名実ともにF5を超えた完成度を得たと思うのだ。そう、ようやくデジタル一眼はカメラとしての完成度で銀塩を超えたのだ。
*どうも千昌夫の「千」という部分に引っかかってオーバーリッタークラスを想像されてたようですが、今時店頭に並んでいるのはオーバーリッターばかりですし、何よりそんなのでRAW撮りしようものなら私のパソコンでは画像展開できませんわ。
それに「オーバーリッターよりオーバードライブだぜぇ」バババババ( ¨ )\☆ばし


10
投稿者: captaingratt
詳細ページ -
コメント(2) |
トラックバック(0)
2007/6/22
G3について前回言い切れなかったことを述べてみたい。
G3で気に入ったのがアダプタリングの装着方式。ねじ込み出はなくバヨネットみたいなワンタッチ式なのだ。レンズ脇のボタンを押しながら回すとレンズカバーが外れてアダプタリングと交換する。これを知ってしまうとねじ込みタイプの脱着式が馬鹿らしくなる。
しかしカバーがプラスチック製なのはトップモデルとしていただけない。ちなにみアダプタリングも総プラスチック製だ。着脱を繰り返すうちにガタが来る事は間違いない。本体が真面目に作られているだけに片手落ちというか、この辺りの考え方がキャノンイズムなのかもしれない。
機能的に面白いのが「フォトスティッチ」機能。付属のソフトでパノラマ写真を作るのだ。まぁパノラマアシスト機能だけならCoolpixにだってあるし別に珍しくも何ともない。Kodakなんかカメラ内部でパノラマ合成をしてくれる優れものだ。
しかしフォトスティッチは単なる「横長」や「縦長」パノラマだけじゃなくて「時計回りパノラマ」も出来る。つまり縦横4枚を合成して超広角画像を作れるのね。それだけじゃなく完璧に合成できれば実質1600万画素の出力になるのだ。「EOS1Dsなんぼのもんじゃい」ってなものですよ。
ただやってみれば解るんだけど、この時計回りパノラマは普通の縦長や横長パノラマと違って2辺が重なるから水平と垂直をしっかりさせないといけない。手持ち撮影だとこのような情けない合成画像となる。でも出来ないよりは出来る方が100倍楽しいのだ。
もっとも最初に買った奴はソフトがなかったのだ。そして2代目はジャンク篭から拾い上げたから当然ソフトなんてありません。
しかし抜け目ない私はしっかり墓場屋でG1時代の付属ソフトを手に入れていたのだ。お値段100円。インストール後キャノンのホームページでバージョンアップ。問題なくG3で撮影した画像をパノラマ合成できました。
念のためCoolpixで撮った画像の合成も試してみたけど、画像を認識しなかった。さすがキャノン商売上手( ¨ )\☆ばし
その後のG3ですが、このテストの後、椅子に座ったら眠ってしまい、その際に手から滑り落ちると言う「強制落下耐久テスト」もクリア。元気にファミリーカメラとして活躍しています。

0
投稿者: captaingratt
詳細ページ -
コメント(2) |
トラックバック(0)
1 2 3 4 | 《前のページ |
次のページ》