デジカメ温故知新

カシオのデジタルカメラが登場して20年。当時は写真の足元にも及ばない仕上だったのが、もはや世の中デジカメ一色。
しかもモデルサイクルの早さも凄まじく、お陰で私のような「カメラなら何でも大好き」というお馬鹿さんにとっては激安な中古デジカメがホイホイ増殖すると言う嬉しいような「いーかげんにしなさい」状況なのだ。
ここではそんな過去の名機（迷機？）をバシバシ紹介しようと思うのだ。

2007/7/29

「Coolpix神の左眼」　　NIKON編

さて前回はテレコンを超えたテレコンと言うべきＴＣ－Ｅ１７ＥＤを紹介したので今回はいよいよ「神の左眼」についてお話するのだ。

それはＦＣ－Ｅ９！どーだ凄いだろう。いや本当に凄いんです。何しろ星の数ほどあるコンバーターレンズで全周魚眼は、これとＦＣ－Ｅ８の二つしかない。更に言ってしまうと35mmSLRの交換レンズでも現役なのはシグマとペナンだけしかない。しかもデジイチではフルサイズじゃないと全周にならない。

そうなのだ。デジカメで純正オプションとして発売されたのはCoolpixだけなのだ。Coolpix偉い！さすがは天下のニコン様なのだ。

だから欲しい人には喉から手が出るくらい欲しい物なのだ。しかし発売当時はコンバージョンレンズの母艦たるべき5000や5400は店頭価格10万前後という卒倒価格であった。またFC-E8で35000円、FE-E9になると45000円という大きな壁が立ちはだかるのだ。

だから皆狙いセカンドハンド品なのだ。ところがお魚レンズは一度使うと病みつきになる悪魔の玉なのだ。だから所有者が手放さない。困ったものだ。だったら新品買いなさい‥無理です（ ¨　）＼☆ばし

そうこうするうちに多機能でニコンデジタルのフラッグシップだったCoolpix8800や8400はその座をデジイチに明け渡しカジュアル路線へと軸足を移してしまった。オプションの使えるボディがディスコンとなれば当然専用コンバーターレンズも製造中止になる。

こうなると需給バランスは完全に崩れて需要過多になるからFCシリーズを店頭で見つけることはますます困難になってしまった。中でもFC-E9はもともとE8より高価な上に母体となる5400が900シリーズや5000ほど売れなかったこともあって市場でお目にかかるケースは僥倖といってよいのだ。

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E8とE9を比べるとサイズの違いに驚く。とにかく大きい。これは5700にも対応させるためだ。これに着目した海外ではAPS-Cサイズのデジイチに流用させるアダプタが出されてCoolpix以外のユーザーからも一躍注目されることになった。私のような単なる物欲親父には流用云ぬんよりもこの巨大さに牽かれてやまない。往年のスーパーレンズ8mmf2.8を髣髴とさせてくれるのだ。

既に8800用のアダプタリングを持っていた私に迷いなどないのだ。いただきます。（ ¨　）＼☆ばし

早速8800につけるのだ。「うぅぅぅん。こりゃ凄い。フューチャーショック！」まさに未来からやってきたカメラだ。これをアイレベルで振りまわしたら望遠レンズより目立つこと間違いなしというか、町中で使うには相当の覚悟と勇気が要りそうだ。

実はE9には知る人ぞ知る超性能が隠されているのだ。それは結像位置がE8より前にあるのだ。つまりだ、E9は「180度を超える画角を結像する性能」を持っているのだ。8800に装着した合成画角は正確には183度なのだ（説明書に書いてました）。

包括画角180度を超える魚眼レンズはニコンでもたった２モデルしか出していない。いまや幻のレンズのひとつであるNikkor6mmだ。レンズの後ろが写る画角220度はおお海原の真ん中で天空に向けても水平線を完全に写し撮ることができるまさに脅威の画角なのだ。

そしてCoolpix5400に装着したときE9の画角は最大となる。その画角なんと190度。これを凄いと見るかたった10度と見るかは人それぞれだけど、180度を超える包括画角を可能とした三番目のレンズで、かつデジカメ世界では唯一無二の存在なのだ。EOS5Dにシグマの8mmレンズでも成し得ない世界なのだ。やっぱニコンすげぇぜ。

E9になって改良されたてんがある。それはレンズキャップだ。E8と同様の被せ式なんだが、被せ素材がフェルトからゴム系に変更され外れにくくなった。フェルトのE8は本当に外れやすいこと甚だしい。気を使っていても何時の間にかバックの中で外れているのだ。当然レンズに傷がついてユーザーは泣き崩れるのだ（実際泣きました）。

いずれにしてもFC-E8とE9がある限り装着可能なCoolpixのモデルは他の追随を許さない唯一無二のデジカメなのだ。たとえボディが壊れても決して手放してはいけないレンズなのだ。幸い正味期限切れ価格になった中古ボディは今でも豊富に流通している（むしろアダプタリングを探す方が大変）。だからこのレンズを見かけたら、ボディを所有していなくても躊躇してはいけない。価格が安かったらなおさらだ。

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タグ： NIKON　デジカメ

投稿者: captaingratt

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2007/7/22

「松坂屋カメラ市」　　

に行ってきたのだ。
この市も何だかんだと毎年行ってるみたいね。ははは（ ¨　）＼☆ばし

と言っても毎回見るだけで、買った記憶がほとんどない（ジャンク物か小物ばかり）。
今回も安物のレンズケースを探しに行くのが目的だったんで、予算は1000円もあれば充分と踏んでたんだけど足が出ました。

一つ目はニコンキャプチャー4。
やっぱしニコン様のRAWを扱うならこれでしょ。一度7000円で見かけて以来とんと出会いがなかったんですが3000円に速攻。D２H様のRAWなら私のパソコンでもなんとかなるかな？

更に今回は大物もゲットしたのだ。銀塩なのでグラット氏のお気に入りで披露してます。

投稿者: captaingratt

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2007/7/18

「DS-250HD（Finepixを名乗らなかったFinepix)」　　FUJI編

我がジャンク仲間のRikkie氏が縦型Finepix完全争覇の壮挙を成し遂げた。うーん、拍手拍手。そんでもって、ここでは「祝！Rikkie氏縦型Finepix制覇記念」縦型Finepixの番外編を紹介するのだ。

まず最初の画像を見ていただきたい。「なんだぁFinepix700じゃん」‥ですか？よぉぉく、見てちょうだいな。700ならあるはずのモデル名がない。そうなのだ、昔「ノーネームコンタックス」があったように、実はこのモデルはソビエトで製造された「ノーネームファインピックス」（ ¨　）＼☆ばし

外観上見られるもう一つの特徴は、レンズ回り。飾りリング状に磨き上げられておらず、素のままなのだ（お手元に700がある方は是非見比べていただきたい）。

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そう、この見るからにFinepix700面したデジカメの正式名称は「BIGJOB DS-250HD」というのだ。最大の特徴は「HDパック」という専用プロテクターによる防水・防塵仕様のデジタルスチルカメラだった。そしてHDパックは着脱式なので、防水、防塵の必要がないときはカメラ本体だけを持ち出せばよいのだ。

このHDパックなんだが、非常に大きくて、手袋してても操作に支障が出ないようボタンやダイヤルは大きめになっている。また大型のストロボが一体化されている。またワイドコンバージョンレンズがフロント部に入っており、カメラ組み込み時には28mm相当の画角が得られるという凝ったパックなのだ。

本体は700と全く同じに見える。だから700をHDパックに入れても操作可能に思えるんだが、このパックは普通のデジカメ用マリンケースと少し違う。電源オンオフとシャッター以外は電子制御（というほどでもないんだけど）なのだ。

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HDパックにカメラを収めたら、HDパックの接続端子をカメラのデジタル端子穴に差し込む。これでモード切替、露出補正更にパック側のストロボ制御が可能になるのだ。700ではファームウェアが異なるので、この操作は出来ない（と雑誌に書いてました）。

でも電源オンオフとシャッターは機械的連動なので、フルオートによる通常撮影なら700でも問題なく使えると思う。

これだけ大きいくせにJIS保護等級7級仕様で、水洗い、雨中の撮影までしか対応しない。つまり水中カメラとしては使えない。本来の用途が工事現場なんでそこまでする必要ないと言われればそれまでだけど、知らない人なら水の中に入れてしまいそうです。

投稿者: captaingratt

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