カシオのデジタルカメラが登場して20年。当時は写真の足元にも及ばない仕上だったのが、もはや世の中デジカメ一色。
しかもモデルサイクルの早さも凄まじく、お陰で私のような「カメラなら何でも大好き」というお馬鹿さんにとっては激安な中古デジカメがホイホイ増殖すると言う嬉しいような「いーかげんにしなさい」状況なのだ。
ここではそんな過去の名機(迷機?)をバシバシ紹介しようと思うのだ。
2009/5/8

先日、Rikkie氏がスーパーヘビーなカメラをお迎えした。燃え上がるライバル魂(`o´ )\ばしばし
なんで今回登場するのはモスキート級デジカメDSC-T7だ。
何といっても白眉なのがボディの薄さ。薄さといえばカシオのEXILIMが11.7mmという衝撃の薄さを誇っていたが、T7はそれを上回る9.8mm。僅か2mm、されど2mmだ。そしてエクシリムはある意味「薄さ」だけが売りだった(それでも凄いことには変わらない)。何でデジタルがジェット好きには大うけしたけど、あくまでセカンドカメラ的なものだった。
T7は3倍ズーム、大型液晶など、普通の人がファーストデジカメにお迎えしても使える内容にしてある。ソニーというと技術の見本市みたいなへんてこデジタルグッズを出すことでも有名だけど、このデジカメは技術が良い方向に向かった例だ。
しかしT7最大の魅力はそのスタイリング!とにかく‥格好良いのだ。ボディの薄さのためにワンポイントでもあるスライドレンズカバーの長さが中途半端になってしまっているのが惜しまれるけど、外装の仕上げはリッチな雰囲気を漂わせていて、充分「持つ喜び」を味わえるのだ。

手元にある後発モデルのT9と比べると薄さが際立ってる。多分これ以上薄くしても、それが売り上げに結びつくとは思えない。たまたま「小さいことへのプライド」があったソニーだからカシオへの対抗心で出したと思うけど、これから先、これ以上薄いデジカメは作らないでしょ。

1
2009/5/3

正直言って、今私の手元にはCoolpix950、995、4500と、歴代スイバルが既に三台ある。しかもその稼働率たるや4500がたまーに出動するくらいという有様なのだ。950と995に至っては置物状態なのだ。
それでもスイバル式は好きなので手放す気はない。でもこれ以上増やす気もない。まぁ紫色の910はコレクションとして程度の良い奴を狙ってはいるのだが。
しかし、いつものように近所のフリマを冷やかし半分で見ていたら990が目に入った。どうせふっかけられると思いながら値段を聞くと「2000円」。単三電池駆動のラストサムライならぬラストスイバル(本当はS4もあるんだけどね)モデルにグラっときてお迎えしてしまった。
2000年4月に出た990は、大ヒットデジカメであるCoolpix950の待望の3メガバージョンということもあって、これまたヒットしたのだ。
さて、実機を手にするとやはり気になるのが本体の色だ。高級デジカメの定番たるマグネシウム外装なんだが、やはり金属らしさが希薄だ。なんで重厚感もあまりない。液晶モニタも小さくなってる。うーん。
操作系は大幅に見直されて950より格段に使い勝手が良くなった。特にモードと露出補正ボタンがシャッターボタンの後ろというニコン伝統の位置になった。それでもこの超多機能デジカメを操るには説明書が必要だ。
そして今まで990に対して何かしらの違和感を抱いておりそれはボディカラーが原因だと長いこと思っていたが、今回改めて950と比較して違和感の原因が判明した。

990のボディはでかい!
CFカードの挿入位置を変えたためグリップが大きくせり出しただけでなく、ボディそのものも大きくなってた(今まで知らなかったのも情けない話です)。その差はほんの僅か、しかしその僅かでボタンの配置が間延びして「緻密間」が失われているのだ。
950は見事なまでに「精密機械」という風情があったんだけど、990には「多機能デジカメ」という印象しか感じられないのは「間延び」にある!と、勝手に結論を下す私なのだ。
そしてせり出したグリップは今時のコンパクトデジタル一眼より巨大で、私でも手に余る(もっともその後の995は更に巨大だ)。そしてこのグリップによりそれまでスイバルの利点のひとつだった「携帯性」が大幅にスポイルされてしまった。
巷では995のスタイルを「最悪」という人が多いけど、私的には950の面影を引きずりながら色あせてしまった990より、ある意味で「ぶっとんだ」995のスタイルの方が好きみたい。

7
1 | 《前のページ | 次のページ》