2006/8/31

はるみ之つぶやき22号  はるみのつぶやき

はじめに
 暦の上では処暑も過ぎて秋の気配を感じる頃ですが、昼間の温度計は30度を越える相変わらずの暑さが続いています。そこで、今回のはるみ之つぶやきは、暑さしのぎの思いも重なって、つぶやいていたら、長文になってしまいました。先ずは、障害者自立支援からです。
 大分市は、障害者自立支援法施行に伴う障害福祉サービスの利用者負担の独自軽減策を今年10月から導入することを決定しました。独自策は県内の市町村で初めてです。(別府市も同様の軽減策を検討中。)全国的には低所得者などに限定した軽減措置を設けている自治体はありますが、大分市は自己負担のない生活保護世帯を除く全部の在宅・通所サービス利用者を対象にしています。大分市は低所得者の負担上限を国基準の二分の一に軽減。一般世帯(市町村民税課税世帯)は年収に応じて三階層に分け、それぞれ上限額を設定し、国基準との差額を市が補助します。通所施設利用の一般世帯についても国基準との差額を市が補助します。そして、通所施設利用の一般世帯対象者が負担している食費代の人件費分(四百二十円)の九割も補助します。軽減対象者は在宅または通所施設の利用者約千三百五十人です。
 以上、大分合同新聞の記事を引用しました。国の悪い制度を補う対策として、大分市の軽減策は、大分市に住む障害者と家族にとっては朗報であり、大分市や別府市に続いて、県内全域に広がって欲しい思いです。
 又、授産施設の利用料が工賃を上回る現状の中で、障害者は働く意欲が薄らいでいます。そこで、大分県は、働く意欲向上の報奨金として、日額350円(市町村負担2分の1)を予算計上しました。大分県や大分市、別府市の障害者支援策は、大分に住んでいて良かったと、少しだけ、全国的に誇りたい気持にもなりますが、殆んどの自治体予算が厳しい中では、やっぱり、国の制度を良くするしかないと思います。
でも、社会保障目的として消費税を10%にするとか、まだ先の話とかいう一部国会議員の議論を聞くと、国民の健康を守る制度として1961年に誕生した“国民皆保険制度”を思いました。その頃、働いていた僕の母は、初診料の100円だけでしたが、子供の僕は、初診料の100円以外に薬代を数百円払ったような、そして、初診料はサービスしてもらった時もあります。国民皆保険の最終目的は、扶養家族も含めた100%支給でした。ところが、1983年の老人保健法の施行、そして翌84年の健保本人への1割負担が導入され、保険料負担は年々増えています。これからは、日常生活全て“国民生活皆1割負担”になるのでしょうか。年金生活者も生活保護者も無関係に。そして、1割が2割に。

もう一つの自立支援
 障害者が自立した生活をするためには、ある程度、余裕のある生活費が必要です。そして、何よりも住宅が必要です。県営、市営の障害者住宅に入居できる確率は低く、民間の住宅では、当初の入居内諾があっても、契約になると、入居を拒否されるケースが多くあります。主な理由は、保守管理や安全面の心配を出してきます。しかし、自立をしようとする障害者は、自分から火事や転倒事故などを起こさないように格別の注意をしているのです。その為に、手すりを付けたり、段差を解消することが問題になります。住宅改造資金の柔軟な運用と共に、民間住宅での生活がもっと容易になる為にも、県、市の支援策の拡充や啓蒙対策が望まれています。

簡単に思えて難しい
 尿バルーンの接続が抜けているのに気付いたのは、21時前だった。シーツもシャツもびっしょり。一人のヘルパーさんでは、どうしようもない。22時に交代のヘルパーさんを待って二人で対処するにしても、こんな経験は無い。思わず事故を予想してしまった。直ぐに訪看さんに連絡してもらうと、10分くらいで来てくれた。体交やレスピを付けたり外したり、吸痰もしながら、シーツ交換や着替え等をヘルパーさんと一緒にてきぱきと10分余りで手際良くしてくれた。やっぱり、訪看さんは頼りになる。この様なトラブルにも独自に対応出来るヘルパーさんも居ると思うけれど、レスピの事を考えただけでも、ヒヤリハットを少なくする為、これからも一先ず訪看さんに頼ると思います。但し、先日の停電対策やPCの取り扱いなど、ヘルパーさんの方が理解している事も多くあるし、ガーゼ交換やカフエアー交換は医療行為になるが、それくらいは…と思う時もあった。
それにしても、27日夜の雷雨には、ヒヤリ、ハットさせられた。

浣腸日記
 3本の日=7月12日、13日、18日、24日(※1)
8月1日、6日、21日、23日、28日
※ 3本目は腹満解消の為だったが何にも出ない。腹部マッサージをしてもガスも便汁も出ない。代わりにゲップと胃液が出る。ティッシュペーパーが減ったけれど胃の腹満も減った。下からでも上からでも出ると楽になる。そして、涙も出る。
◎7月12日の支援会議から約1ヵ月半、浣腸3本が9日でした。毎日の浣腸3本で、4本の時もあった頃に比べたら、経費の大幅削減です。そして、訪看さんの滞在時間がオーバーすることも殆んど無くなりました。これも、汗をかきかきの岩盤浴効果と思います。これに浣腸1本を期待するのは、岩盤欲?

体調不良日記
7月21日の往診でカニューレを新製品に替える。新しいものを受け入れる時は、それなりの勇気がいる。古くても、長年身体に馴染んでいる物を取り替える訳を知りたい。以前もメーカーが製造を中止したことで変更になったが…。それにしても違和感がある。息が苦しくなった訳ではないが、レスピとの接続や吸痰をするのに、前の方が良かったとも、チラホラ聞く。サイドチューブが長過ぎる等の不評もあるが、何か良くなったとは聞かない。カニューレの問題ではないが、もともと身体に無かった異物を受け入れるのだから、それなりの時も要する。異物に馴染むしかない。

偲ぶ会
 小手川さんの偲ぶ会でお会いした時は、元気な姿を見せてくれた森末隆さん。その森末さんを偲ぶ会に行くことになりました。2ヶ月も経たない内に続けて二人の偲ぶ会になりました。樫の木創設から現在に至るまで、小手川さんと森末さんの果たして来た役割は、とても大きい。小手川さんが側面から的確な意見を発するとしたら、森末さんは施設長として内面から、職員には妥協せず、常に向上心を追求していました。利用者にはやさしく、小さな努力も大きな成果に繋げてくれました。それは、一人だけの力ではない、利用者全員の努力という思いを大切にしていました。その思いは、樫の木の玄関ホールに飾った自筆の“樫の木に想う”で、今も生かされています。個人的には、文章の作り方の基本“起承転結”を教わったことや、旅館のカラオケで奇しくもお互いの18番としてフランク永井のヒット曲“おまえに”を唄ったことなどを懐かしく思い出しました。

息苦しい
 濡れタオルを顔にかぶせて、苦しくないですか?と聞かれる。レスピから空気が正常に送られる限り、24時間、365日苦しくない。と、思ったら大間違い。小腸にガスが溜まっているうちは良いが、胃袋に拡がってくると、苦しくなる。濡れタオルで遊ぶ余裕も無くなり、レスピの空気も疑わしくなる

遊び心のバリアフリー
 段差を無くしたり、オープンスペースにする事が代表的なバリアフリー。それだけなら、我が家ではヘルパーさんや来訪者に便利であるが、何か物足りない。そこで、廊下に鏡を付けたり、らんまを棚に変えたり、思い掛けない事をする。押入れにダーツを付けても僕には出来ない。でも、来訪者の10人に一人でも遊び心を出してもらえたら、一瞬の時間的なバリアフリーを見る思いになれる。アサガオに水をやっている様子も楽しい空間。口には出さないけれど、きっと無駄に思われる物も沢山あるだろう。無駄なことが出来るのもバリアフリー人生。でも、病気になったことや失恋の数々など、何一つ無駄になっていない。

思いも寄らない入院
 つぶやき21号の編集後記でも、入院したくない気持を書いているが、もし、自宅での尿検査で膀胱炎が判っていたら、入院しなくて済んだと思う。でも、病院の診察室から我が家は遠かった。99.999%通用しないと分かっていたけれど、“入院したくない!”と、駄々をこねて、困らせるつもりだったが、一向に困った様子を感じなかった。残念! でも、在宅生活を続ける上で、今回の抵抗は決して無駄ではないと思った。
 ついでに一言。入院したら、吸引カテーテルを毎日交換するのに自宅になると1週間に1本の交換になる。訪問看護の点数が低いのか? 入院はやっぱり点数が高いのか? もしもそうなら、我が身にしたら点数を逆点して欲しい思いになる。入院して良い事もあるが、又の機会に書くかな。

編集後記
 何度か激しいにわか雨を繰り返しながら、夏が過ぎようとしています。この文章の多さは吉田さんのひと夏を物語っているのかも知れません。福祉関係者はこの10月から新事業への移行を迫られているところです。ここに及んで尚、情報が十分でないのもあって、まさに混乱、混沌の毎日です。でも、この波を乗り越えるだけのパワーが必要な時でもあります。この障害者自立支援法でそのままケアマネージメントをすると障害者は死んでしまいますよと、必要なのは、もっと広い意味でのケアマネージメントですと、某大学の先生は憂いてました。私たちの吉田さんに対する支援こそが、本来のケアマネージメントなのです。そういう意味で、私たちは大きな財産を持っているわけです。一緒に乗り越えて行きましょうね。

追伸、県立図書館から吉田さんの本の寄贈依頼がありました。
早速、来週にでも5冊、届ける予定です。
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