ずいぶん前に、古本屋で安く売っていたので、パラパラとめくっただけで買った本がありました。
「おりこうさん おばかさんのお金の使い方」板倉雄一郎著
会社をつぶし、債務37億円を負って自己破産された、著者の経験に裏打ちされたお金についての考察が綴られています。
お読みになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、象徴的なものとして、「金持ちほどケチである」の真実として以下のことが書かれてあります。
おばかさん・・・「金の心配をするような人生はイヤだ!だから、何が何でも稼ぐんだ!」とは考えるけど、その金で何をするかは考えない人
おりこうさん・・・「金の心配をするような人生はイヤだ!だからこそ、支払った価格以上の価値を必ず手に入れる」ということを忘れない人
「お金=価格」と考えるか、「お金=価値」と考えるか、その違いが判らないと、どれだけお金が沢山あっても、あっという間に手元から消えていってしまったりする云々・・・。
なぜ、こんなことを書くかというと、今夜、何気なくみていた池袋の夜の実態をどうとかこうとかいう番組で、19歳位くらいの女性たちがパソコンの前に座り、毎夜数時間ほど物好きなおじさんやお兄さんとチャットを繰り広げるという”お仕事”が紹介されていたのです。
女性側のパソコンにはカメラがついていて、お客である男性側はその画像を見ながらチャットをするのだとかで、男性が支払うこのチャットへの参加料金が
1分250円、1時間で15000円なのだそうで、その値段だけでも「オオっ!!!」っていう感じなのですが、その登録者数が全国に6000人、なかでも”ヘビーユーザー”と呼ばれる方々は、毎月”そんなこと”に300万円から400万円をお支払になられるのだそうで・・・。
擬似恋愛、バーチャルな世界での”ごっこ”にしては、高価なものに映るのですが、そんなおじさんたちを彼女たちは”アホ”呼ばわりしておりました。
彼女たちは、その”アホ”さんたちの落とすお金のうちから
月給を70万円から130万円(源泉やら社会保険料の引き去りもないし・・・)くらい受け取るのだそうで、19、20歳でそんな”仕事”をやっていると、ほかのお日さまの照っている時間にやる仕事は「アホ臭くってできない」そうで・・・そりゃそうでしょうね。
で、彼女らはそれでバッグや時計などブランド品を買い集めるのだとか。
「援交より健全でしょ!」という女の子もいました。
そりゃそうかもしれんが、『ほいじゃが、ありゃぁいけんじゃろ〜!』って言いながら、高2の娘と一緒に見ていました。
心が満たされるものがある、とは到底思えない世界です。
それだけのお金を使うとすれば、プロのお姉さま方とマーテルあたりを口に含みながら、上質な会話を楽しんだほうがよっぽど満たされるように思うのは私だけでしょうか。
(やっぱり、私だけかも・・・って、な〜んだチャットにハマるおじちゃんたちと同類じゃないかあ〜〜!!!)

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