ご存知「夜回り先生」、こと水谷修さんの講演をお聴きする機会を得て、フェニックスホールに行ってきました。
広島もみじライオンズクラブ主催のフォーラムの一環としての講演でしたが、無料で自由に聴講できることから、遠くは福島や東京あるいは九州各県からも来られていたようで、1500人収容のホールがほぼ満員でした。
内容は、およそその著書やメディアで見聞きしているものではありましたが、直接この目で耳で触れるその言葉には、人の心を動かす力がありました。
なぜか、と考えると・・・。
私なりの感じ方なのですが、先生は聴いている「みんな」に向けて話しているのではなく、「個々人それぞれ」に向けて話しかけているような感覚、語りかける印象を与える術をお持ちのように感じました。
子どもの非行を「いいんだよ、これまでは」と赦す度量の広さ、夫婦親子間の「褒める」をキーワードとしたコミュニケーションの持ち方など、エピソードにすすり泣きが漏れるなか、あらためて「自分たちが今何をしなければならないか」、を認識させていただいた素晴らしい講演であったと思います。
講演が終わってふと後ろをみると、昨年PTAでお世話になった並木通り商店街で青少年に夜間指導をされている某社社長さんご夫婦がおられ、ご無沙汰している非礼をお詫びしながら昨今の状況をお聞きしました。
やはり、結果だけを正す”指導”という一方的な押し付けではなく、同じ目の高さで見て彼らの声を聞いてやる思いやりは大事だよ、と仰った言葉に、最近めっきりそういった活動から離れてしまっている自分を恥ずかしく思ってしまいました。
ほかにも、Pがらみでお見かけしたことのあるお顔を何人か見ましたが、大勢の聴衆の波に飲まれ、ご挨拶できずじまいでした。
日常の仕事に紛れ、そういった活動から遠ざかってはおりますが、時間を作ってまた仲間とともにいろいろやっていきたいな、と思い直した次第です。
無料で水谷先生のお話を聴けたのですが、お金を払ってでも聴く値打ちのあるお話だったなぁと、余韻を楽しみながら家路に着いたのでした。

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