実は、たきさんからご指摘いただくまで、「風の噂」が誤用だってことを知りませんでした(滝汗;;;)
何故かと言うと、昔読んだ渡辺淳一氏の著書に「風の噂」というのがありまして、それが印象に残っていたのです( く、苦しい言い訳ですねぇ・・・)
風の便り、もしくは、風の伝て(つて)
というのが、この場合の正しい用法でした。
ああ、恥ずかしい。でもこれで、もう二度と間違えんぞ!!!
ということで、今日は風にまつわる言葉を拾ってみました。
みなさん、どのくらいご存知でしょうか?
・風当たりが強い(かぜあたりがつよい) 人や世間からの非難や攻撃・圧迫などが厳しい。
・加勢立て(かせいだて) 助けの兵を与えて勢いを加えるという意味から、自ら進んで助けようとする気持ちや様子。
・苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)
・風枝を鳴らさず(かぜえだをならさず) 世の中が平和に治まっている様子。 類:●風も鳴らさず
・風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる) 思わぬ結果が生じることの喩え。あるいは、当てにならぬ期待をすること。 補足:「今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。爰で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、是も元手がなふては埒(らち)明ず」(浮・世間学者気質−三)と見え、「箱屋」が後に「桶屋」に転じたと思われる。いきなり「三味線弾きが増える」となっているのは、江戸時代の通俗的な概念として、目の見えない人は三味線弾きだと相場が決まっていたから。 出典:世間学者気質(せけんがくしゃかたぎ) 浮世草紙。無跡散人(むせきさんじん)。明和4年(1767)。・・・詳細調査中。
・稼ぐに追い付く貧乏神(かせぐにおいつくびんぼうがみ) いくら働いても、貧乏からは抜けられないものである。 類:●貧乏隙なし ★「稼ぐに追い付く貧乏なし」の捩(もじ)り。
・稼ぐに追い付く貧乏なし(かせぐにおいつくびんぼうなし)[=貧乏追い付かず] 毎日毎日真面目(まじめ)に働いていれば、貧乏することはないということ。怠(なま)けてばかりいてはいけないという戒(いまし)め。 類:●A hard worker is a stranger to poverty.●Poverty is a stranger to industry. 反:●稼ぐに追い付く貧乏神●貧乏隙なし
・風に草靡く(かぜになびく) 風の吹くままに草が靡(なび)き従うという意味から、人民が権力者の言うがままになること。また、小人物が有徳者に服すること。
・風に櫛り雨に沐う(かぜにくしけずりあめにかみあらう)[=沐(ゆするあみ)す] 風雨に曝されて奔走し、酷く苦労をすること。様々な苦労を体験すること。 類:●櫛風沐雨 出典:「荘子−天下」「沐甚雨、櫛疲風」
・風に順いて呼ぶ(かぜにしたがいてよぶ) 風上から風下に向かって呼ぶと声がよく通るところから、勢いに乗じて行なえば、早く、容易に成功する。
・風に柳(かぜにやなぎ) 柳が風の吹くままに靡(なび)くように、相手に逆らわないで、それを受け流すこと。 類:●風の柳
・風の便り(かぜのたより) 1.風が知らせてくること。また、風が吹き送って来たような取り止めのない手紙。 類:●風の使い 用例:古今−一三「花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる」 2.手紙などを送るべき僅かな機会。ちょっとしたついで。 類:●風の伝(つて) 用例:源氏−末摘花「さりぬべきかぜのたよりある時は」 3.どこから伝わってきたとも分からない噂。なんとなく聞こえてきたこと。 類:●風聞 例:「結婚したことを風の便りに聞く」 ★「風の噂」は、誤用。 4.単に、「手紙」を指す。 用例:仮・恨の介−上「一筆のかぜのたよりをも」 用例の出典:恨之介(うらみのすけ) 江戸前期の仮名草子。2巻2冊。作者未詳。慶長17年(1612)以降まもなくの成立とされる。葛恨之介と関白豊臣秀次の家臣木村常陸の遺児雪の前との悲恋物語。
ということで、延々引用しまして申し訳ございませんでした。
さて、明日25日はわしらの勉強会第2回「労災の巻」がございます。
受験生の意欲に負けないよう、気合入れていきますよ!!!

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