2006/1/20

ゴルフの球聖・ボビージーョンズとセントアンドリュース No1  全英オープン・ゴルフ他

今年も、全米プロゴルフツアー=PGA(Professional Golfer's Association of America )ツアーが、ハワイからスタートした。私はゴルフに関しては、打ちっ放し、しかした事がない。打ちっ放しに行くと、気分は爽快だが、最後はあんなに小さな穴に入れるなんて、性に合わないと思っている…というよりショットの時の軸足になる左足の膝を痛めてしまったから、以来ゴルフは練習すらしていない。でも、そんな私が欠かさずTVで観るゴルフ大会がある。それは、全英オープンゴルフ…あの荘厳さを感じるテーマソングが流れると、立毛筋が刺激されわくわくするのだ。特に、ゴルフ誕生の聖地、セントアンドリュースで行われる時は、尚更である。

クリックすると元のサイズで表示します セントアンドリュースのオールドコース

私がお店を出して間もない頃、溶剤メーカーさんの社長さんから一冊の本を頂いた。それは「ボビー・ジョーンズゴルフの神髄」という本だった。その本の著者、ボビー・ジョーンズは、生涯アマチュアを通し「球聖」と呼ばれていた人だ。しかし、彼はアマチュアでありながら、前人未到の年間グランドスラム(世界4大タイトル・全米アマチュア選手権・全英アマチュア選手権・全米オープン・全英オープン)を達成するが、それまでには、世間には知られていない精神的な苦労があったという。ボビー・ジョーンズは、自身はアマチュアで一切の賞金は受け取らなかったが、彼にお金を賭ける人々や、生まれた街、ジョージア州の期待を背負い、そのプレッシャーと戦っていたのだ。
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子供の頃、病弱だったボビーは、大好きだった野球は出来ず、ゴルフ好きだった弁護士の父と一緒に、運動の為にゴルフ場を周った。人真似が得意だった事から、父が接待するゴルフ相手のスウィングの癖を真似ては、大人を笑わせていた。ある日そんなボビーに「打ってみなさい」と父の顧客(コカコーラ会社の役員)が言う。そこで素晴らしいショットを放ち、大人達を呆然とさせた。以降ボビーは、ゴルフに夢中となり、ドラム缶に入れる練習などを積みながら、その腕を上げていった。そして9才の時、全米ジュニア選手権で16才の相手を破って優勝、21才で、全米アマチュア選手権を制した。しかしそのボビーがプロの洗礼を受けたのが、全英オープンに参加した時だった。開催されたのは、15000年以上前に氷河が作ったコースと言われている、セントアンドリュースだった。
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そのオールド・コースは、400年前からゴルフが行われていたとも言われ、“あるがまま”を理念としており、“神が造りたもうたコース”と畏敬の念をもって呼ばれている。波のようにうねるフェアウェイ、アウトとインでシェアする巨大なグリーン、其処かしこに口をあけている深いバンカー、打ち込んでしまうと厄介なゴースの密生するラフな芝生、そして海から吹く強風。正に自然との戦いのコースだった。アメリカ国内の整地されたゴルフ場でしかプレイ経験のなかったボビーは、「何という荒れたコースだ」と怪訝な顔をする。ボビーの幼少時からの憧れであり、後にライバルとなったウォルター・へーガンは、何気に「素晴らしいコースだ、今に解る」とボビーに向って答えた。

クリックすると元のサイズで表示します ボビージョーンズのドライバーショット

試合が始まった。コース中、11番パー3の深いバンカーに、ボールを沈めたボビーは、4打でも脱出できず、スコアカードを破り捨てリタイアしてしまった。アメリカに帰国後も、試合に参加するが、ミスショットをし、苛立って投げたクラブがギャラリーの人に当たり、出場停止を受けてしまった。更に足は静脈瘤に侵され、入院という人生で最大の挫折を味わう事になる。その時、ボビーを支えたのが、ボビーの夫人であり、ゴルフをする事には反対だった祖父からの励ましの言葉だった。この挫折を機にボビーは生まれ変わったように紳士的になった。1925年の全米オープンに参戦した際、誰も気がつかないラフの中でアドレスをしたとき、自分のボールが僅かに動いたと自己申告、自ら1罰打を課して、その1打の為に、ウイリー・マクファーレンに優勝をさらわれた。ボビーは「当り前の事をしただけ」と、言い放ったが、その行為は、優勝することよりも立派な行為だと賞賛され、今も語り継がれている伝説となった。
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