2006/1/20

ゴルフの球聖・ボビージョーンズとセントアンドリュース No2  全英オープン・ゴルフ他

25才になったボビーは、あのセントアンドリュースに帰って来た。もうスコアカードを破り捨てた、かつてのボビーの姿はなく、ゴルフとは、誰かに勝つためのスポーツではなく、各ホールのパーとの戦い、言い換えれば自分自身との闘いである。と表現した。彼が残した名言「『OLD MAN PAR/パーおじさん』を相手にプレイする」の精神であった。そして、ボビーは、セントアンドリュースに於いて、己に負けて逃げ出し、やり残した事を、全英オープン優勝という形で遂に果たしたのであった。しかし、ボビーは、追われる者の苦しみを常に味わい続けていた。その苦しみは妻のみ知り得るものだった。そして28才の時、1年間にグランドスラムという偉業を達成すると、惜しまれつつも、現役を引退してしまった。その後は、弁護士として弱い人達を救う傍ら、マスターズゴルフトーナメントの創設や、そのマスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのコース設計にも携わった。

クリックすると元のサイズで表示します ボビー・ジョーンズとグランドスラムのトロフィー達(1930年)

ボビー・ジョーンズは、その一生を通じて学生時代は勉強に、結婚すれば家族の為に、社会人としては弁護士の仕事、あるいは 一市民としての義務にその時とエネルギーを費やした。それは、「母の為に勉強し、祖父の為に弁護士になり、妻の為にゴルフを辞めた」と言われている。ボビーの残した言葉は多々あるが、セントアンドリュースでの敗退の後、彼が自らに課した厳しさの信念は、今も尚「ゴルフの聖人」としてゴルフを楽しむ人々の心に生き続けている所以だろう。私は全英オープンの曲かせ流れる度に、ボビー・ジョーンズの「オールドマン・パー」…即ち「自分との戦い」の言葉を思い出す。その言葉は、ゴルフというスポーツの枠組みを超えて、私達日常のすべての事に言える言葉だと思うからである。
引退後のボビー・ジョーンズの写真・弁護士として活躍した。 クリックすると元のサイズで表示します

『人間は、自分が敗れた時こそ、種々な教訓を得るものだ。私は、勝った試合からは、かつて何物をも学び得たことはなかった。』 ボビー・ジョーンズ

また、ボビー・ジョーンズは、第二次大戦時、野球界の球聖と呼ばれた、テッド・ウィリアムズと同じく空軍に従軍し、アメリカ市民としての義務も果たしている。1958年、セント・アンドリュース市の名誉市民の称号を受賞。1971年、脊髄空洞症にて没、69才であった。

○参考「ボビー・ジョーンズゴルフの神髄」 ボビー・ジョーンズ著
○オールドマン・パーについての説明HP
http://www.character.co.jp/oldman_par/Oldman_Par01.html
○我が煌きのボビー・ジョーンズ
http://www5a.biglobe.ne.jp/~bogey-js/no2.htm
◎DVD映画「ボビー・ジョーンズ」〜球聖とよばれた男〜
製作国:アメリカ 製作年:2004年 監督:ローディ・ヘリントン 脚本:キム・ドーソン
出演者:マルコム・マクダウェル(オーロラの彼方へ シン・レッド・ライン  パッション )
:ジェレミー・ノーサム:クレア・フォラーニ

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因みに、セントアンドリュースには大小含めて112個のバンカーがある。その中でも「ロード」と呼ばれる17番ホール(パー4)のグリーンサイドにあるポットバンカーは、「トミーズバンカー」としてあまりにも有名だ。1978年の大会3日目。中島常幸選手がこのバンカーにつかまって大叩き(4打)し、日本人初のメジャー優勝のチャンスを逃したことから、中島の愛称“トミー”をとって「トミーズ・バンカー」と呼ばれたのだ。更にこのバンカーには、2000年にも、デビッド・デュバルがにつかまり、同じく4打を叩いている。ゆえに、タイガー・ウッズは「セントアンドリュースの攻略法は?」と訊かれ、「バンカーに入れないこと。それが全てさ」と答えている。
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