2005/10/29

パイプオルガン初演奏(ちょうちんブルマのその後)  学生時代の思い出とちょうちんブルマ

私の高校時代は、暗い過去?を暴露され?波乱に飛んだ幕開けとなった。1年の時は、必須科目のスペイン語で、巻き舌ができず苦労したり、音楽でマンドリンを習い、学校から貸し出されて持ち帰れば「琵琶」と言われてしまったり、それはそれは、様々な事があったが、ちょうちんブルマからは、脱皮し、少しは都会的女子高生に近づきつつあった(気がした)。しかしである、2年になってから、例の入学式に遅刻してきた子(ゆうちゃん)と、同じクラスになってしまい、その同調性によって、私の私たる威力は、更に発揮されて行った。時を同じくして、某高校男子部から、T神父様が赴任して来た。体育と倫理の先生だった。神学校=>男子校という男性ばかり世界から、女子高へ配属になったT神父様は、最初、私達に、どう接して良いか、迷っていたようだった。どうやら、可憐でか弱い女子高生達と、イメージしていたらしい。他の学年はともかくとして、私達の27期性は、明らかに違っていた。賢いT先生、教室へ入って即その雰囲気を感じ取ったようで、すぐに緊張は取れていった。
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T神父様の所属する教会は、ステンドグラスが綺麗な、東海地区では1番大きな大きな教会だった。何故か私とゆうちゃんは、教会のボランティア活動へと、T先生に頼まれて借り出され、以降毎週、通うようになったのだが、初めて行った時は、1年の担任のEシスターに連れて行って貰った。そのEシスターはスペイン人で、当時日本に来て15年以上経っていたが、何故か日本語が上手でなかった。音楽の先生の割りに?発音も悪く、て、に、を、は、が、目茶目茶だった。私達は、慣れていたのだが。その日、私達は、名古屋駅からは、市バスに乗った。Eシスターは「私、慣れてますから、私を?ついて来なさい」と言った。ゆうちゃんと私は、何処のバス停で降りるかも知らず、一緒に座っていた。そして、バスが停まった。すると突然Eシスター、「運転手さん、私をころして、ここで、ころして下さい」と席を立ち、前に向かって走り出した。車内は騒然となった。私は焦って後を追いかけた。「降ろして下さい」と言い換えた。ゆうちゃんは、私と制服が一緒なのだから、無駄な抵抗だったが、間を置いて、他人のふりをして降りてきた。
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Eシスターは、教会に着いて開口一番、「優しい運転手さんでした、私を殺しませんでした」得意げに宜った。「いきなり『殺して』と頼まれても困るよなぁ…」と、私とゆうちゃんは思ったが、T神父様は「それは、良かったですねー」と普通に答えていた。何だか、常識が違うような気がした。でも、教会という所は、そこに居るだけで心が落ち着くものだった。私の育った家は禅宗であったが、何度か通ううち、ミサで、神父様達のお話を聴くのも、勉強になって楽しかった。そんなある日、T神父様が、パイプオルガンの部屋へ案内してくれた。ゆうちゃんは、グリークラブだったし、勿論、ピアノも弾けたので、T神父様は気遣ってくれたのだろう。私も学校で毎週末に歌う聖歌だけは、覚えていた。パイプオルガンは、2階に置いてあり、その部屋からは、教会内が一望出来た。ゆうちゃんは、オルガンのパイプに興味を持ち眺めていた。私は、知っている聖歌がないかな?と、パイプオルガンの譜面を捲っていた。するとT神父様は、私達2人に「一曲ずつ、好きな曲を弾いていいよ」と言ってくれた。そして階下に下りていった。
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私は、おもむろに、パイプオルガンの椅子に座り、演奏し始めた。「バァバァ、バッバァッーバー」流石、低音も響きがいい。もう一段階キーを上げて演奏を再開しようとしたその時、T神父様が、顔色を変えて階段を駆け上がって来た。「ほ、他の曲は、演奏できないのか?」そう叫んだT神父様に、私は答えた。「あっ、子猫踏んじゃったも、弾けますけど…」T神父様は、頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。そう、私は、「猫踏んじゃった」を演奏したのであった。T神父様は、私が聖歌集を見ていた為、聖歌集の中から、選ぶと思い込んだらしかった。更にミッションスクールの女子高生たるもの、ピアノくらい習っていて当り前と、思っていたのである。初めて私達に会った時、即違うと悟ったはずだったのが「甘かった」とT神父様は嘆いていた。T神父様の上司にあたる司教様もやって来た。そして「もう駄目だ」と演奏中止命令になってしまった。ゆうちゃんは、「えーっ。私が先に弾けば良かった。北酒場」と言った。そういえば、ゆうちゃんのお母さんが好きで、彼女はエレクトーンで演奏してくれた事があった。私はその時「また聴きたい」と言ったらしかった。結局、2人とも、聖歌を弾くつもりなど、毛頭なかったのだ。以来パイプオルガンの部屋には「関係者以外、立ち入り禁止」の札が立てられた。
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因みに私は、ピアノは習った事がないが、小学校の音楽の授業でオルガンを習い、ハモニカやリコーダーを弾くのも下手でなかった。更に「猫踏んじゃった」は、オルガンの早弾き競争をして、負けたことの無い程の腕前だった。後にゆうちゃんの家で、エレクトーンのパイプオルガンモードで、弾き比べてみたが、やはり、本物のパイプオルガンの音には適わないなと実感した。……そんな女子高時代、ゆうちゃんとの迷コンビの逸話は、まだまだ、続くのであるが、その話はまた、別の日記で…。
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