2006/6/7

サッカーW杯まで3日…ブラジル・強さの秘密(カカーとロビーニョ)  サッカー&ワールドカップ・ドイツ大会

スイス合宿を終えたブラジルチームが、ドイツ入りをした。スイス合宿の締めとして行ったテストマッチのニュージーランド戦では4-0と快勝し、その強さと華麗な技を見せつけた。中盤の右としてフル出場したカカー選手、MFとしてパスをを排球するだけでなく、自らドリブルを仕掛け、裏に抜け出すシーンも多くコンデションの良さをうかがわせた。カカー(本名、リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ)は、ブラジルのブラジリア出身、ブラジルの選手にしては珍しく上流の家庭で育っているが、その事を鼻にかける事もなく気さくな性格で人望も厚いという。愛称のカカーは、幼い弟が「リカルド」と発音出来ず「カカー」と呼んだ事に由来する。2004年のW杯予選では、ブラジル栄光の「10番」を背負うが、監督に直訴し、ロナウジーニョに譲ったという逸話がある。
クリックすると元のサイズで表示します 『貴公子』カカーの華麗なプレー。
コンフェデ杯にて…(手前はアドリアーノ)


W杯、前回大会で、カカーは、セレソン(誇りあるブラジル代表)として1試合、18分のみの出場だったが、その甘いマスクでファンを惹きつけた。現在イタリアのACミランに所属し、アルマーニのCMにも出演している。その品の良さも手伝ってブラジルの『貴公子』とも呼ばれている。ロナウジーニョや後で記すロビーニョと同じく、15才まではフットサルとサッカーを掛け持ちをして技を磨いた。今シーズンのリーグ戦では、チームは順決勝でバルサに敗れたものの自己最多得点の14点を叩きだし、最優秀外国人選手賞を受賞した。ブラジルの華麗な攻撃陣を操る司令塔として、ロナウジーニョと共に現代最強のダブル司令塔…「ファンタジスタ」→(イタリア語・芸術的なプレーで観客を魅了する選手)の競演を、世界中が注目している。

一方、ニュージーランド戦では途中出場となったロビーニョは、本名をロブソン・ジ・ソウザといい、愛称、ロビーニョは「小さなロブソン」を意味する。その愛称の如く、身長172cm、体重60キロとセレソンの中では小柄である。しかしながら、「ペダラーダ」(自転車のペダルの意)と呼ばれる高速の跨ぎフェイントで、相手を幻惑する独特のドリブル技術を持っている。幼少時は貧しく、常にお腹を空かせていたというが、15才で出身地サンパウロのサントスFCに加入後は、サッカーの王様で同じサントス出身のペレから「まるで15才の時の自分の姿のようだ」と絶賛された。「ドリブルキング」との異名を持ち、相手には決してボールに触れさせず、ペナルティエリアまで楽々と運び、相手が無理にタックルにこれば、ファウルでとなりPKを獲得してしまうシーンをよく見せてくれる。
ペレも絶賛『ドリブルキング』ロビーニョクリックすると元のサイズで表示します

先に書いたカカー、ロナウジーニョ達と同様に、フットサルで技を磨いたロビーニョは、既に8才でフットサルの大会で優勝、得点王となる大活躍をしていた。ゴール前の冷静さは、当時から年上の選手にひけを取らず、シュートミスが少ない事でも知られている。更に2003年の南米選手権、コリンシャス戦で見せた「ぺダラーダ8連発」は、ヨーロッパのチーム各スカウト陣をうならせた。現在、レアル・マドリードCFに所属し、先輩のロナウドを「会長」と呼び、兄のように慕っているという。尚レアル・マドリードへ移籍が決まる頃、その契約金5億8000万を目当てとした母親の誘拐という事件も起きている。幸い母親は、無事だったようだが、その事件によって移籍が遅れたそうだ。また、2005年開催のコンフェデレーションカップでもぺダラーダを駆使して大活躍し、ロナウド不在の穴を見事に埋めた。技のブラジルサッカーを象徴するようなロビーニョは、ブラジルの子供達にも圧倒的支持率が高く、NHK・BS放送の特集でも、子供達は「ロビーニョのぺダラーダでブラジルが優勝だ」と叫んでいた。ブラジルチームの中では22才と最年少のロビーニョ…。次世代を担う選手となるのは間違いない。

ニュージーランド戦では、コンフェデレーションカップに参加したロナウジーニョ、アドリアーノ、カカー、ロビーニョの「カルテット・マジコ」に、怪我から復帰したロナウドも名乗りをあげ、大活躍した。ロナウドのスピードあるドリブルでの突破と、両足から放たれる正確なシュートは、怪我の状態が懸念され4年前の迫力こそ無いものの、世界最高のストライカーである事に変わりはない。ブラジルチームについては、攻撃力ばかり書いて来たが、ディフェンズ陣にはロベルト・カルロス、カフーらが名を連ね、ベテランも貢献している。華麗な個人技とパスで繋がれた世代を超えたチームワーク…。サンバのリズムに乗るような心地よいブラジル選手達のプレーの数々に、観ているだけで酔いしれてしまう。今大会…各国はブラジル史上最強と言われるこのチームに、どのような戦術で挑むのだろうか?ブラジルチームに死角はあるのか?また、欧州開催時では、南米チームの優勝は、1958年のスウェーデン大会のアルゼンチンのみという確率の低さ…優勝国の「地の利説」を覆す事は出来るのか?開幕を前にして、眠れない夜が続きそうだ。

◎参考
NHK BS 特集 『ブラジル 攻撃サッカーで2連覇を目指す』より

◎こひ〜さんのブログ…ブラジル優勝を占う「3964の法則」について。

http://blog.livedoor.jp/kohhy_pajero/archives/50681675.html

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