2006/6/12

サッカーW杯…日本チーム初戦前夜に思う事  サッカー&ワールドカップ・ドイツ大会

ワールドカップ、日本対オーストラリア戦のキックオフまで10時間を切った。サッカーのルールの中で、ちょっと解り難いなと思われる「オフサイド」については、以前にも記したが、改めてそのルールを調べてみると、17のルールしか見当たらない。そのオフサイドも、実際にプレイすればわりと簡単に理解出来るという。残りの16のルールは、とても解り易く、また、再三書いたが、ボール1つあれば何処でも楽しめるのが特徴でもある。この17という数字…思い当たる数を辿ってみれば時は、飛鳥時代に遡って聖徳太子が制定した憲法十七条があった。その第一条は、『以和為貴』=「一に曰く、和(やわら)ぐを以て貴(たっと)しとし、忤(さか)ふること無きを宗とせよ」で有名である。
クリックすると元のサイズで表示します 日本チームメンバー(5月発表当時)

この「和をもって…」は、儒教の教えが元になった言葉だが、現代語には「相互に打ち解けて和(なご)みあうこと(平和)を最も大切にし、背(そむ)き逆らわないことを規範とせよ」と訳される。今大会は、残念ながら、まだ世界各地での対立やテロが続いている中での開催となった。先日NHKのBSで放送された特集で、内戦に苦しんだ上に初出場を果たしたアフリカ・アンゴラ共和国のアクア選手の事が取り上げられていた。アクア選手は「内戦と石油だけのイメージの国ではない事をW、杯で活躍して全世界に知らしめたい」と語っていた。アクア選手は、今も銃弾の痕が残る貧しい村の子供達の憧れの的でもある。サッカーの判り易いルールと共にアンゴラの子供達は、ボールが無ければ、布やスポンジを丸めて紐で巻きボール代わりにし、サッカーに興じている。
W杯テーマソングや「アンセム」収録の公式アルバム「VOICES」 クリックすると元のサイズで表示します

また、サッカーの王様と呼ばれているペレ氏は、現役時代のインタビューで「あなたのテクニックは、何処で生まれたのか?」という質問に「貧しい少年時代、ぼろ布を丸めて蹴った路上サッカーだ」と答えていたという。サッカーを空き地での遊びとして楽しむならば、手製のボール代わりの品で充分で、今現在も、そのようにしながら技を磨いている子供が多い国もあるだろう。ブラジルの子供達、アンゴラの子供達然りで、貧富の差を超え誰でも興じ合えるサッカーは、世界共通語とも言えるスポーツだ。予選リーグを観ていても、様々な国のそれぞれの選手が、1つのボールに人生や夢を賭けて戦っている。登場してくる国々の諸事情を垣間見ながら、この選手が初めて蹴ったボールは、どんなボールだったのか?と思いを馳せてみたりすると、心が動かされ熱いものがこみ上げて来る。

いよいよ日本チームの選手達も世界の祭典、夢の舞台のピッチに立つ。日本チームのユニフォームは「サムライブルー」と呼ばれ、日本を取り囲む美しい海の青と、空=世界への飛躍を願った淡いブルーが融合した形となっているという。模様のモチーフのテーマは「刀」を意味し、日本の伝統の刀は武士道に通じると共に、相手陣営に斬り込むという意味も含んでいるらしい。因みに襟元の赤は、ジーコ監督の「日の丸を残して欲しい」というリクエストであしらわれたサンライズレッドなのだそうだ。飛鳥の時代、陽出ずる国とされていた日本…その時代を生きた聖徳太子の言葉…和ぐを持って…は、世界中の人々が武器を捨て、1つのボールの行方を追い駆けるこの1ヵ月の祭典にも、捧げられている気がした。
クリックすると元のサイズで表示します エキスコートキッズの結団式。

尚、試合開始前、FIFAのW杯テーマソング「アンセム」の音楽が流れる中、選手が入場して来るのは御馴染みの光景だが、何時の間にか子供達が選手と手を繋いで出て来るようになっていた。これはFIFAが、フェアプレーを推奨する証として「フェアプレーフラッグ」を持って入場させていたのが、フラッグの代わりに子供達をフェアプレーの象徴として登場させ、選手達と手を繋ぐ事で「フェアプレーを誓う」を意味しているのだそうだ。今大会もスポンサーのマグドナルドが募集し選ばれた日本人小学生が「エキスコートキッズ」として登場する。日本チームには、手を繋いだ子供達にも、ボロ布を丸めて蹴っている子供達にも、夢を与えてくれるような試合内容であって欲しいと願っている。

◎参考 
「W杯ガイド」・ソフトバンククリエイティブ社
中日新聞、中日スポーツ各紙面より


◎当ブログ内「オフサイドについて思う事」
http://diary.jp.aol.com/applet/hotarudesu/20060523/archive
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