2007/2/8

松坂大輔を待ち受ける街 vol1…ボストンの野球ファン   Boston Red Sox・MLB

来る2月18日からフロリダで始まる春季キャンプに向け、ロサンゼルス近郊で自主トレを続けている松坂投手だが、レットソックスの本拠地、ボストンのフェンウェイパークに隣接した球団グッズショップでは、松坂投手のTシャツ売り上げが"レッドソックスの顔"と言われていたデビッド・オルティースを抜いたと共同通信を通して発表された。そのショップは、球団が直接経営している1946年創業の「THE SOUVENIR STORE」で、松坂投手のTシャツは、名前と背番号が入れられたポピュラーな物から、似顔絵が描かれた物、そして大輔の名前をもじった「DICE-K」のロゴ入り等、4種類作られ販売されているという。
クリックすると元のサイズで表示します ゼッケン18番のTシャツ。

昨季までのTシャツ売り上げのトップは、前記した指名打者で、主砲のオルティースだったが、今年に入って松坂ブランドが上回った。買手は日本人だけでなく、半分以上が地元のファンだそうだ。同店では松坂投手入団が決定すると、早速日本人スタッフを雇い入れるなど、年間数万人に上ると予想される日本人観光客をターゲットにしているようだ。ポスティングシステムでの落札額の高騰も、問題になってはいるが、その分注目度が高まり、期待されるのも当然であろう。
この中に並べられているはず… クリックすると元のサイズで表示します
2006年9月撮影。


昨年12月13日、松坂投手を乗せたジェット機は、ベッドフォードのハンスコン・エアーフィールドに着陸した。この空港はアメリカ空軍所有で、一部民間ジェット機の着陸にも開放しているが、松坂投手が降り立つ事を察知していたメディアはごく僅かであったにも関らず、熱狂的ファンが現れ「WELCOME HOME DAISUKE」と書かれたプラカードを持って出迎えていた映像を観たのも記憶に新しい。更に松坂投手は、健康診断の為にMGH(マサチューセッツゼネラルホスピタル)へと向ったが、そこにもファンが駆けつけ、松坂投手が診断を受けている部屋を探して(ガードマンに阻止されたそうだが)直接会って話すような勢いだったという。
 クリックすると元のサイズで表示します  松坂投手の看板…Boston市内にて。

フェンウェイパークは、1912年にオープンしたメジャー最古の球場として知られているが、観客席とフィールドが他の球場より近く、前列に座ると選手の息づかいや、バットスウィングの空を切る音まで自然と聞こえ、野球観戦の醍醐味を味わえる。そして観客同士も座席が狭いゆえに、肩を並べて観戦するという形になる。私も昨シーズン通路と通路の真ん中辺りの席で観戦した事があるが、この窮屈な空間こそが、ファン同士の親近感を高めているように思った。応援の仕方はそれぞれ自由で強制される訳ではないが、次第に声を荒げて選手の名を呼び、応援している自分がいた。

そんな中、レッドソックスの選手でさえ、失敗を繰り返せば、容赦なくブーイングも飛んでくる。例をあげると、2004年ワールドチャンピオンの立役者の1人となった守護神…キース・フォークは、登板すると必ず、観客のスタンディングオベーションで迎えられていた。ところが昨季、故障によってセットアッパーへの降格を余儀なくされ、その仕事でも2度、3度と失敗すると、アナウンサーがフォークの名前をコールしただけで、席を立ち上がりブーイングを送り続けていた。結局フォークは今季、インディアンスへ移籍して行ったが、このように可愛さあまって憎さ100倍になるのか、極端な風潮も伝統?となっているようだ。
昨季まで売り上げNo1のオルティースクリックすると元のサイズで表示します

入団会見の時、松坂投手は「ヤンキースを倒す為に来ました」…等というようなリップサービスはせず「ここにいる全員が、ファンになってくれるかどうかは、これからの僕次第。ワールドチャンピオンになる力になれるよう貢献したい」と語った。Tシャツを買ってくれたファンの期待に応えられるかどうか!?それは、松坂投手が、チャレンジャーという謙虚な気持になって、個性豊かなレッドソックスの選手達に馴染めるか?もキーワードとなる気がしている。

◎閑話休題
ボストンでも、日本食を扱うお店が増えるに違いないと思っているが、農林水産省は、国外での日本食の認証制度を導入すると決定したらしい。確かに国外の日本食レストランでは、私達日本人が食べると、疑問符を持つような料理が出て来る事も多々あるが、日本政府のお墨付きがなければ「日本食」の肩書きは使わせないとは、随分と居丈高な制度だと思った。アメリカで生まれた、カリフォルニア巻きやレインボーロール等も、お寿司のメニューとして定着、逆輸入されて日本でも売られているし、現代の料理に和洋折衷は、当り前の感覚で、むしろ正調な日本料理とは一体?と考えてしまう。

例えば、レストランの格付けとして「ミシュラン」などフランスの権威ある組織が関っているが、これらは民間で国民の税金は一切使用していない。日本食認定の為の初年度予算は2億円だそうだが、問題は美味しく思うかどうかで、淘汰するのはその土地に住む人達であって政府がくちばしを挟む問題ではないと思う。世界各地でブームになりつつある日本食は、その国の料理と合いまみえアレンジされて行けば良いのではないか?MLBなど国外に選手を送り込み、活躍しているこの時代…狭いのは国土だけではなく、日本政府の心のような気がして、とても残念である。


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