2007/3/20

世界フィギュア女子シングル…外国有力選手(キミー、金ヨナ他)  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュアスケート、女子シングルに於いて、日本人選手、3人の前に立ちはだかる外国の有力選手について書いてみようと思う。現時点での国際試合のパーソナルベストでは、浅田真央がNHK杯で記録した199・52がトップで、2位にはイリーナ・スルツカヤの198・06、3位はサーシャ・コーエンの197・6となっており、今大会に出場する選手では群を抜いている。続く4位には安藤美姫がGPシリーズアメリカ大会で出した192・59となっている。一方、中野友加里は、2006年の世界選手権で4位になった時の167・86であるが、今季になってフリーにトリプルアクセルを取り入れており、ミスが少なければパーソナルベスト更新は容易だと思う。

クリックすると元のサイズで表示します 昨年チャンピオン、ガッツポーズのキミー。

★キミー・マイズナー (アメリカ) 1989.10.9生まれ 161cm。
2006年世界選手権優勝 2007年全米選手権優勝、4大陸選手権優勝。
PBS 189・87 (2006年世界選手権) SP 60・17 FS129・70

キミー・マイズナーは、13才まで目立つ成績を上げていないが、14才でノービスの全米選手権に出場し、5種類のトリプルジャンプを跳んで優勝し一躍脚光を浴びた。翌年全米ジュニアチャンピオンとなり、世界ジュニアでも2位に入った。更に翌年のジュニアGPファイナルでも浅田真央、金ヨナと共に表彰台へと上がった。世界ジュニアではミスが出て4位に甘んじたが、初めてのシニア参戦となった全米選手権で、アメリカ女子ではトーニャ・ハーディング以来の快挙となるトリプル・アクセルを跳んで一気に国民的ヒロインとなった。2006年にはあえてトリプル・アクセルを封印し、3×3のコンビネーションジャンプに磨きをかけ、トリノでは6位、そして世界選手権ではその連続ジャンプを3回成功、中でも後半の演技終了間際に連続ジャンプを決め、ガッツポーズをして喝采を浴びたのは記憶に新しい。今季も全米選手権、4大陸選手権と調子を上げて来ており2連覇を狙う。昨年は、サーシャ・コーエン、村主章枝、また、自国開催のジョアニー・ロシェットがプレッシャーを受けて演技する中、伸び伸びと滑った無欲の勝利だったが、今年はディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーを跳ね除ける事が出来るかが鍵となる。

ヘルニアの悪化が懸念される金。 クリックすると元のサイズで表示します

★金・ヨナ (韓国) 1990.9.5 4生まれ 162cm
2006年世界ジュニア選手権優勝 2006年グランプリファイナル優勝
PBS 184・54(GPフランス大会) SP 65・22 FS 119・32

フィギュア人口が少なく、登録選手が100人足らずの韓国内では『金・ヨナシンドローム』が起きる程の人気ぶり。昨年浅田真央を破ってジュニアチャンピオンになった事を皮切りに、今季シニアに参戦してからも快進撃を続け、GPファイナル出場を一番乗りで決めると、そのままファイナルで優勝した。スケートは10才から始め、確実なジャンプ、滑らかなスケーティング、長い手足を使った表現力と三拍子が揃う質の高いスケーターとして注目されている。今季のフリーでは、ダブルアクセル直前にイナバウアーを入れるなど技の難易度を上げて来た。ただ今年に入って痛めた腰によって国内選手権は欠場、まだ完治していないと言われている。

クリックすると元のサイズで表示しますヨーロッパ選手権表彰式。
1位カロリーナ(中央)2位サラ(左)3位キーラ
※写真提供スピンさん


★カロリーナ・コストナー(イタリア) 1987.2.8生まれ 169cm
2007年ヨーロッパ選手権優勝 2006年トリノオリンピック9位、2005年世界選手権3位
PBS 174・79(ヨーロッパ選手権) SP 60・82 FS 114・33

今季は夏に靭帯を損傷、長い間のギブス姿も痛々しく、GPシリーズを欠場したが、今年になってイタリア選手権で復活、続いて行われたヨーロッパ選手権でも見事優勝した。長い手足を使った表現力と、3×3回転ジャンプを武器として、安藤美姫選手とジュニア選手権を競った選手である。昨季の雪辱と、今季の怪我の苦しみを乗り越えた精神的な強さで優雅な滑走を見せてくれると期待している。

★サラ・マイヤー (スイス) 1984.5.4生まれ 164cm
2007年ヨーロッパ選手権2位、2006年GPファイナル3位、2006年世界選手権6位
PBS 171・28(ヨーロッパ選手権) SP 60・87 FS 111・41

母と姉はシンクロナイズド・スケート、父はアイスホッケーとスケート一家に育つ。2才からスケート靴を履き、4才からレッスンを受けて11才でトリプル・ルッツを跳べるようになった。コーチのエヴー・ファーは実の叔母にあたり、よりよい練習場を求めてスイスのみならずドイツにも拠点を持っている。GPシリーズで全てにレベル4がついた軸のずれない綺麗なスピンが魅力。今季はGPファイナル3位、ヨーロッパ選手権でも2位に入る等、今季最も成長を遂げた選手といえる。

他にも、忘れてはならない3度のオリンピックを経験したロシアのエレーナ・ソコロア(PBS177・85)。フィンランドの妖精と呼ばれ英語、ドイツ語、スウェーデン語を話す才女、キーラ・コルピ(PBS151・21)。しなやかさと力強さを兼ね備えたカナダ期待のジョアニー・ロシェット(PBS173・86)。底抜けに明るい笑顔と優雅なスパイラルが魅力のアメリカのエメリー・ヒューズ(PBS 160・87)、同じくアメリカの世界最高と言われるビールマンスピンを見せるアリッサ・シズニー(PBS168・32)、母国グルジアのロシアとの対立に巻き込まれ、GPシリーズは欠場していたエレーネ・ゲテヴアニシヴィリ(PBS153・27)等、有力選手も多く参加、女子は45名がエントリーしている。
(文中敬称略)
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