2007/3/21

世界フィギュア…男子シングルの有力選手達(高橋・織田他)  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュアスケート世界選手権は、20日から開催され、開会式に後にアイスダンスのコンパルソリー、ペアのショートプログラム(SP)が行われた。そして21日からは男子シングルのSPが始まり、今週はフィギュア観戦一色となりそうだ。昨日のブログでは、女子シングルの外国人有力選手について書いたが、今日は男子シングルの選手について、パーソナルベスト(PBS)を記載しながら書いてみたいと思う。男子シングルでは、昨季トリノオリンピックでエフゲニー・プルシェンコが出した258・33が過去最高点で特出しているが、プルシェンコは、今季休養宣言をしており、一部のアイスショーにしか出演していない。今大会に出場する男子42名中、PBSの上位では247・93(NHK杯)の高橋大輔(165cm 20才)がトップで、次には織田信成(163cm 19才)の244・56(NHK杯)が続いている。高橋は地元の利を追い風に金メダルを取りたいと明言しているようだが、国外の選手達も今大会に照準を合わせて調整してきており、混戦が予想される。
クリックすると元のサイズで表示します 4回転ジャンプが好調で世界一のステップが武器の高橋。

まず、経験と実績から有利と言われているのが、昨年と一昨年の覇者、スイスのステファン・ランビエール(PBS 233・99)で4回転ジャンプの高い成功率と、回転速度、独創性共に文句のないスピンが武器である。今季はフリーにはフランメンコダンサーの振り付けによるプログラムを用意し、NHK杯で初披露するはずだったが、インフルエンザで欠場してしまった。ヨーロッパ選手権も突然辞退したり、「今後の事は分からない」などと発言して引退を匂わせているだけに、今大会に賭ける想いは強い気がする。177cm21才。昨年の大会の3位は、フランスのブライアン・ジュベール(PBS・237・83)で、2種類の4回転ジャンプを跳びその精度も高い。今大会のフリープログラムには4回転を2度入れて来ると予想されている。2004年のヨーロッパ選手権では、プルシェンコに勝って優勝したという勝負強さも見せる。179cm、22才。

スケート王国アメリカ勢では、トリノオリンピックで、SP11位からフリーで巻き返して4位になったエヴァン・ライザチェク(PBS 221・09)が有力で、2005年、2006年とも世界選手権では、3位に入っている。今季はGPシリーズアメリカ大会2位、中国大会優勝と好調な滑り出しだったが、GPファイナルでは4回転ジャンプで転倒した際に腰を殴打、大事を取って棄権した。しかし1月に開催された全米選手権では4×3回転ジャンプを成功し完璧な演技で復帰した。バランスの取れた身体能力を持っている選手だが、SPで失敗する事が多く、SPでの出来が表彰台に上がれるか否かの鍵になると思われる。177cm、21才。

昨年の世界選手権のメダリスト達クリックすると元のサイズで表示します
ランビエール(金メダル)、ジュベール(銀)、ライザチェク(銅)。


一方、昨年全米選手権の覇者、ジョニー・ウィアー(PBS 220・25)は、オリンピックの後疲労が回復しないまま、ショーツアーに参加し、GPシリーズでは実力が出し切れなかった。何とかファイナル進出を決めたものの、練習中に腰を強打、ドクターストップがかかり、棄権してしまった。今年の全米選手権でもミスが続き3位に終わったが、数々の試練を乗り越えて精神的に成長していれば本来の実力が発揮出来、上位に食い込む事も可能だろう。172cm 22才。また、カナダからはトリノオリンピック銅メダルのジェフリー・バトル(PBS 227・59)が参加する。今季8月半ばに背骨の疲労骨折が判明し、GPシリーズは全て欠場、MRI検査で様子を見ながら復帰してカナダ選手権では優勝した。スピン・ステップはトップレベルだが、ジャンプにやや不安を抱えており、ジャンプ出来如何で完全復活なるか?注目したい。173cm 24才。

カナダからはベテラン選手、エマニュエル・サンデュ(PBS 228・29)も参戦してくる。父はパキスタン人、母はイタリア人とエキゾチックな顔立ちと長い手足で氷上に立っているだけで絵になる選手である。8才まで国立バレエ学校に属した演技力には定評があり、シンガーとしての道も夢見ているという。しかし好不調が激しい選手でもある。183cm 26才。後、中国のベテラン選手チャンジャン・リー(PBS 210・94)も2種類の4回転ジャンプを持っており、更にヨーロッパ選手権で、SP1位を獲ったチェコのトマス・ベルナー(PSB 212・69)らも参加、失敗の少ない演技を見せた選手が上位に入る事は間違いない。
クリックすると元のサイズで表示します柔軟度あるスピンとコンビネーションジャンプが得意の織田。

昨年の大会では表彰台の選手3人とも4回転を決めたが、高橋が地元の利を生かして、4回転を成功すれば、華麗なステップで得点を加点し、金メダルも夢ではない気がしている。織田も好調さ保っており、今日の公式練習では、決まれば世界初の4回転ルッツにもトライしているという。もし、2人揃ってPBSを更新するような演技が出来れば、ワンツー・フィニッシュも夢ではない。男子シングルも日本としては、来年の世界選手権の3枠確保を目指し、2人の選手に頑張って欲しいと願いたい。尚枠取りの法則によると、2人の順位の合計が13以下であれば3枠が確保できるそうだ。(敬称略)

◎12年前の3月20日は、地下鉄サリン事件が起きた日でもある。犠牲になった方々、そして今も後遺症に苦しむ方々の為に、決して忘れては、ならない日だと思っている。
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