2007/4/7

松坂大輔、メジャー初勝利…勝利に足で?貢献したオルティース  Boston Red Sox・MLB

4月6日、愛知県では小学校の入学式…満開の桜の木の下、県下の一年生がスタートを切った。その晴れの門出の日、早朝仕事の為に目を覚ましTVの電源を入れると、メジャーでデビュー、スタートを切ったボストンレッドソックスの松坂大輔の勇姿が写っていた。回は7回。4対1でレッドソックスがリードしていた。私はVTRの録画がONになっている事を確認して仕事をし始めた。仕事の途中でお客様から教えられ、レッドソックスが勝った事は知っていたが、その試合内容を楽しみに仕事の後、VTRでじっくりと観戦した。
クリックすると元のサイズで表示します1億ドル右腕と言われている松坂。

試合開始は、現地時間の午後1時10分、ミズーリ州カンザスシティは、異例の寒さで、気温2℃、ロイヤルズの本拠地、カウフマンスタジアムは、1億ドルプレーヤーの松坂を、体中が萎縮するような寒波で迎えた。デビュー戦のプレッシャーを、過去、国際試合等、何度もプレッシャーのかかる試合で投げて来た松坂は、まるで日本のマウンドにいる如く見事に跳ね除けた。マニー・ラミレスのタイムリーヒットで1点の援護を貰った1回裏、敵地2万3170人のブーイングの中、躍るようにマウンドへ飛び出した。それは松坂が、10才の頃から夢見ていたメジャーのマウンドだった。寒さ対策に、投球の合間に何度も息を吹きかけ指先の感覚を保っていた。試合後のインタビューで、低温時の投球についても「東北の楽天相手に投げた事があるが、低温時は感じている以上に体力を消耗する、自分の球威で計りながら投げていた」と発言する余裕すら見せていた。
息で指先を暖める松坂クリックすると元のサイズで表示します

圧巻だったのは、打者が一巡した4回だった。2番・ヘルマンからの上位打線を3者連続三振に斬って取った。この回から敵地ファンのブーイングも鳴りを潜め、松坂の投球ぶりを息を呑んで見守るようになっていた。いきなりヒットを浴びたロイヤルズの一番バッター・デヘススには、6回にはHRも浴びてしまったが、7回を投げ終えて、結果を見れば10奪三振…。デビュー登板としてのこの記録は、レッドソックスのルーキーとして、1977年のドン・アーセの11個に次ぐ記録となり、日本人投手としては2002年、ドジャーズの石井一久と同じ最多タイ記録とした。(レッドソックス移籍後の初登板としては、ペドロ・マルチネスも11奪三振を記録している)

私にとっての見所は、松坂が投げ終えた8回表だった。試合開始前「俺のバッドで勝たせてやる」と宣言していたデビッド・オルテイースが、それまで審判の危うい判定で三振になっていたジレンマを、吹き飛ばすような2塁打を放つと、次のマニー・ラミレスの犠打でタッチアップ…巨体を揺すりながら3塁に走った。その後、ロイヤルズに失策が出ると、素早くスタートしスライディングしてホームへ突っ込んだ。NHK解説の与田剛も、オルティースの怪我も辞さない走塁ぶりに「ベースカバーに入ったロイヤルズのぺラルタ投手は恐かったでしょうね。しかし素早いスタートでした」と褒め称えた。ここまで僅か1点差という緊迫した試合だったが、この1点が試合の流れを大きく変えたように思った。それにしても「オルティースが走る」というだけで話題になる。以前、盗塁した時などは「何を早まったのでしょうか?サインミスでしょうか?」とアナウンサーがつい口走ってしまった事もあった。決して足が速いとは言えないはずだが、この走塁ぶりには、巨体ゆえに遅く見えるだけで、実は速いのか?と錯覚した程だった。
クリックすると元のサイズで表示します 好走塁を見せたオルティース。

この後、レッドソックスは1点を追加、そして松坂の後を受けて8回、J.C・ロメロも好投し、9回は頼もしいクローザー、ジョナサン・パベルボンが力投して、打者3人で勝利を決定付けると、ウィニング・ボールは、パペルボンからキャプテンで捕手のバリテックを通じ松坂の手に渡された。私は試合をTV観戦していて、松坂の出来としては、変化球のコントロールが今一つで、可もなく不可もない70点位だったのでは?と思ったが、何より嬉しかったのは、松坂がオルティースを始めとする、レッドソックスの選手達(特に、マニー・ラミレス、ジュリアン・タバレス、ウイリーモー・ペーニャらドミニカ出身の選手)に、受け入れられている光景を観られた事だった。勝利のハイタッチの時、オルティースと手を合わせて拝みあっている姿を見て、こんな光景を数多く見られれば、松坂は20勝近い数字を残せて、レッドソックスは、念願の地区優勝が出来るような気がした。松坂は、11日、マリナーズを相手として、数々の大投手が立った歴史あるホーム球場のマウンドに上がる事が決まっている。
守護神、パペルボンと固い握手。 クリックすると元のサイズで表示します

尚、オルテイースは試合後の会見で「(DHとして終始)モニターでダイスケの投球を見ていたが、凄い奴だ。信じられないようなボール(球種)を一杯持っていて三振を取りたい時に取れる。ペドロ(現メッツ)を思い出したよ」と、語ったという。(文中敬称略)、写真はYohoo photoより。

◎以下、MAJOR JPより、ジェフ・ゴールドバーグ氏によるコラム
「松坂とペドロ、鳴り物入りで入団した2人の類似点」

http://mlb.yahoo.co.jp/column/?n=16

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