2007/4/18
大リヤドロ展…No4、人々の暮らしから生まれた作品達 日記(今日思うこと)
創業50年にして、スペインの至宝とも呼ばれているポーセリン・アートのブランド『リヤドロ』は、現実離れした物語や過去のロマンティズムを題材にした作品ばかりではなかった。何よりその一つ一つを身近に感じるのは、何気ない日常を描いている作品が多いからだと思った。女性なら誰もが経験しているような…風にたなびく髪や洋服など、自然と融合した作品も多く、家庭をテーマにした、赤ちゃん誕生の喜びを表した作品や、ペットと戯れる姿を描いた作品も数多く見られた。以下には、それらをテーマに作られた作品を、写真と解説で紹介したいと思う。
(写真は全てクリックで拡大)
※抱き上げた赤ちゃんの手足の動きと、
母親のまとった衣装などは、リアリティに溢れている。
『幸せの瞬間』46×29cm。
※「大人のエレガンス」コーナー
このコーナーに、日本限定発売の『ロマンティック・ガーデン』も展示されていた(中央)

『春を告げる小鳥達』27×24cm
※「子供の情景」コーナー

『春のお散歩』
パラソルと花の部分を拡大。
『可愛いお花屋さん』
『公園通りの花屋さん』30×27cm
『公園通りの花屋さん』のスケッチ
※「芸術と文化」コーナー

『フィギュアスケート』
『あら、靴が!』
脱げた靴の部分を拡大
※ペットと戯れている子供のお人形達。

※オールド・リヤドロ…創成期の作品
1950年当時の紳士と淑女の姿が、ありのままに描かれている。
しかし、指先の細やかな動きまで作る事は当時の技術では不可能だった。
50年余年をかけて進化した、リヤドロの技術の集大成は、
やはり『Queen of the Nile』に、凝縮されていると言えよう。

※創始者、リヤドロ三兄弟の写真↓と、ホワン・リヤドロの孫のアン・ヘレンスの写真。

花の製作に立ち会うアン(緑の洋服)。

絵画が得意だったというリヤドロ三兄弟は、夢の実現に向けた第一歩を、スペインの地中海沿岸…マルマセラ村の自宅に、イスラム式の小さな窯を築いて踏み出した。彼らの開発ポリシーは「完成度の高いポーセリンの実現=夢の実現」だった。あくまでも手作りにこだわり、工業化は目指して来なかった彼らは、作品を自分の大切な物を表現する手段であると考え、手を抜かないその緻密な工程を大切にし、日々の絶え間ない努力を惜しまなかった…その彼らにとって、東洋で生まれ、ヨーロッパで再発見された『ポーセリン』と『夢』は、同じ素材で出来ている…という。(リヤドロ『リミテッド・エディション』資料、リヤドロ三兄弟紹介記事より、一部引用)
◎リヤドロ・ジャパン公式サイト
http://www.lladro.com/
◎お問い合わせ先
ビジネスディベロップメントセクション、
マネージャー・伊藤様 e-mail t.ito@lladrojapan.co.jp
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(写真は全てクリックで拡大)
※抱き上げた赤ちゃんの手足の動きと、
母親のまとった衣装などは、リアリティに溢れている。

※「大人のエレガンス」コーナー
このコーナーに、日本限定発売の『ロマンティック・ガーデン』も展示されていた(中央)

『春を告げる小鳥達』27×24cm

※「子供の情景」コーナー

『春のお散歩』


『可愛いお花屋さん』

『公園通りの花屋さん』30×27cm


※「芸術と文化」コーナー

『フィギュアスケート』


脱げた靴の部分を拡大

※ペットと戯れている子供のお人形達。

※オールド・リヤドロ…創成期の作品
1950年当時の紳士と淑女の姿が、ありのままに描かれている。
しかし、指先の細やかな動きまで作る事は当時の技術では不可能だった。
50年余年をかけて進化した、リヤドロの技術の集大成は、
やはり『Queen of the Nile』に、凝縮されていると言えよう。

※創始者、リヤドロ三兄弟の写真↓と、ホワン・リヤドロの孫のアン・ヘレンスの写真。

花の製作に立ち会うアン(緑の洋服)。


絵画が得意だったというリヤドロ三兄弟は、夢の実現に向けた第一歩を、スペインの地中海沿岸…マルマセラ村の自宅に、イスラム式の小さな窯を築いて踏み出した。彼らの開発ポリシーは「完成度の高いポーセリンの実現=夢の実現」だった。あくまでも手作りにこだわり、工業化は目指して来なかった彼らは、作品を自分の大切な物を表現する手段であると考え、手を抜かないその緻密な工程を大切にし、日々の絶え間ない努力を惜しまなかった…その彼らにとって、東洋で生まれ、ヨーロッパで再発見された『ポーセリン』と『夢』は、同じ素材で出来ている…という。(リヤドロ『リミテッド・エディション』資料、リヤドロ三兄弟紹介記事より、一部引用)
◎リヤドロ・ジャパン公式サイト
http://www.lladro.com/
◎お問い合わせ先
ビジネスディベロップメントセクション、
マネージャー・伊藤様 e-mail t.ito@lladrojapan.co.jp

2007/4/18
大リヤドロ展…No3、作品の製作過程と花をモチーフにした作品等 日記(今日思うこと)
リヤドロ創業50年の業績を総括し、過去に人気を博した品を最新の技術で再現し、製作されたシリーズが『ユートピア・コレクション』として発売されている。『ユートピア・コレクション』には、作品の底面にUtopiaのロゴが入り、箱もスペシャルボックスに入れられて販売されるという。「大リヤドロ展」でも『ユートピア・コレクション』のコーナーが設けられていたが、流石にどの作品からも、リヤドロならではの完成された美しさを感じる事が出来た。その中でも、私が一番手に入れたかった作品は『ロマンチックな朝』という作品で、薔薇、チューリップ、デージー、セントポーリアなど、何百もの花々がバルコニーで色鮮やかに咲き誇り、優しそうな女性が「今日一日の平和」を祈りながら、花々に語りかけるように水をやっている姿が表現されている。専門のフラワー・アーティスト達の手で、一枚一枚精密に組み上げられた花びらが輝きを放ち、人々の何気ない日常の朝の風景こそが、心を癒してくれると言えよう。(画像は全てクリックで拡大)
『ロマンティックな朝』30×32cm
このように花を咲かせて行く
フラワーアーティストの実演。
丹精に作られた焼成前の花篭
※15才から工房で花を製作しているという、
フラワーアーティストのマリア・ホセ・ブストスさんと、通訳のパトリシアさん。

※『ユートピア・コレクション』の中から、シックな大人のバレリーナを描いた作品。
『エレガンス』
また、先の記事で紹介した『リミテッド・エディション』(数を限定して製作された作品)の中で、不動の人気を誇る作品が典型的な南部の女性達を描いた『三姉妹』…。アメリカでは「スカーレット・オハラ」を代表とする、南部の令嬢の事を「サザン・ベル」と呼び、この「サザン・ベル」三姉妹の美しい衣装や、ポーセリンのチュールで作られた日傘の繊細さに、私は目を奪われてしまった。この華奢で軽やかな日傘は、他の作品の女性達も持っていたりしたが、私はこの製法に興味を持った。以前何かの本で読んだ記憶があり、担当の方に尋ねてみると、やはり本物のレースに液化したポーセリンを吹きかけ、少し固まったところで日傘の形に形成し、1300度の窯で焼くのだ…と教えて頂いた。窯から出すとレースは燃え尽きて、ポーセリンのみが残るという原理である。
人気の作品『三姉妹』
35×35cm。
パラソル部分の拡大。
ディテールにこだわっている。(本物のレースに液化したポーセリンをかけ焼成して製作)
※更に『リミテッド・エディション』の中でも、日本だけの限定発売の『ロマンティック・ガーデン』は、優雅に庭で花を摘む貴婦人達の姿が、描かれている。これらの作品でも分るように、リヤドロで描かれている女性達は、少女など特に、決して鼻が高いとは言えないが、それがチャーミングな印象を与えて、親近感が沸いてくる。また、その女性達の殆どが伏せ目がちで下を向いている。この何処かアンニュイな表情こそが、見る者の心を惹き付けるのでは無いだろうか?…と思った。
『ロマンティック・ガーデン』
36×40cm
※ギリシャ神話の「アルテミスとアクティオン」から↓
『鹿になったアクティオン』
60×106cm、★ベルギー・ブリュッセル王立博物館に同じ作品が設置されている。
※今回の「大リヤドロ展」のポスターにもなった
『午後のひととき』スペシャルバージョンは、
豊な色彩と溢れんばかりの花々のディティールが印象的である。
この作品の為に特別に調合された絵の具やエナメルが、透明感と重厚感をかもし出している。
『午後のひととき』正面。
48 x 38 cm。
『午後のひととき』側面から
今回の『大リヤドロ展』ポスター。
◎リヤドロ・ジャパン公式サイト
http://www.lladro.com/
◎お問い合わせ先
ビジネスディベロップメントセクション、
マネージャー・伊藤様 e-mail t.ito@lladrojapan.co.jp
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このように花を咲かせて行く


丹精に作られた焼成前の花篭

※15才から工房で花を製作しているという、
フラワーアーティストのマリア・ホセ・ブストスさんと、通訳のパトリシアさん。

※『ユートピア・コレクション』の中から、シックな大人のバレリーナを描いた作品。
『エレガンス』

また、先の記事で紹介した『リミテッド・エディション』(数を限定して製作された作品)の中で、不動の人気を誇る作品が典型的な南部の女性達を描いた『三姉妹』…。アメリカでは「スカーレット・オハラ」を代表とする、南部の令嬢の事を「サザン・ベル」と呼び、この「サザン・ベル」三姉妹の美しい衣装や、ポーセリンのチュールで作られた日傘の繊細さに、私は目を奪われてしまった。この華奢で軽やかな日傘は、他の作品の女性達も持っていたりしたが、私はこの製法に興味を持った。以前何かの本で読んだ記憶があり、担当の方に尋ねてみると、やはり本物のレースに液化したポーセリンを吹きかけ、少し固まったところで日傘の形に形成し、1300度の窯で焼くのだ…と教えて頂いた。窯から出すとレースは燃え尽きて、ポーセリンのみが残るという原理である。

35×35cm。
パラソル部分の拡大。

ディテールにこだわっている。(本物のレースに液化したポーセリンをかけ焼成して製作)
※更に『リミテッド・エディション』の中でも、日本だけの限定発売の『ロマンティック・ガーデン』は、優雅に庭で花を摘む貴婦人達の姿が、描かれている。これらの作品でも分るように、リヤドロで描かれている女性達は、少女など特に、決して鼻が高いとは言えないが、それがチャーミングな印象を与えて、親近感が沸いてくる。また、その女性達の殆どが伏せ目がちで下を向いている。この何処かアンニュイな表情こそが、見る者の心を惹き付けるのでは無いだろうか?…と思った。

36×40cm
※ギリシャ神話の「アルテミスとアクティオン」から↓
『鹿になったアクティオン』

60×106cm、★ベルギー・ブリュッセル王立博物館に同じ作品が設置されている。
※今回の「大リヤドロ展」のポスターにもなった
『午後のひととき』スペシャルバージョンは、
豊な色彩と溢れんばかりの花々のディティールが印象的である。
この作品の為に特別に調合された絵の具やエナメルが、透明感と重厚感をかもし出している。

48 x 38 cm。
『午後のひととき』側面から


◎リヤドロ・ジャパン公式サイト
http://www.lladro.com/
◎お問い合わせ先
ビジネスディベロップメントセクション、
マネージャー・伊藤様 e-mail t.ito@lladrojapan.co.jp
