2007/5/5

逆風を順風に変える為には?…松坂大輔を襲った逆風は制球難  Boston Red Sox・MLB

「こんな松坂を観た事がない」…松坂の西武時代を詳しく知る人は、皆口を揃えて言っていた。現地時間の5月3日、雨天で延びた対シアトル・マリナーズ戦は、フェンウェイパークが、戦後最高の観客動員数37216人観客を動員し、そろそろ「怪物=松坂」の本領発揮の時が来たと、皆が固唾を呑んで見守っていたに違いなかった。しかし、懸念していた嫌な予感が当たってしまった。最近登板した3試合を振り返ると、制球に乱れがまとまって出てしまう回が必ずあって、この試合後は、与えた四球が10個となってしまった。そしてその内の7個が失点に絡んでいる。メジャーでの全登板の記録を照会してみても、与四球15個で、1試合平均にすると 2.5 個となった。因みに西武時代の松坂は、昨シーズンの登板のデータで与四球は、年間僅か34個…。1試合平均にすると 1.4 個となっており「こんな松坂」…と言われるのも頷ける。
クリックすると元のサイズで表示します 試合前の「METORO GAMEDAY」
周囲の期待通りには、いかなかったようだ。
2回表、松坂の投球シーン→クリックすると元のサイズで表示します


私は、仕事の前に試合の一部をTV観戦して、三振を取る事にこだわり過ぎている気がしていた。ヒットも、デッドボールも2ストライクと打者を追い込んでからの失投で、内野ゴロでも良いのでは?と素人ながら思ってしまった。仕事の後、録画されているVTRを観ても、やはりそう思った。ホームでの試合という事で、力んでしまっていたのか?!。例えストライクが取れた時でも、捕手、バリテックの構えとは違う方向に納まる「逆球」も多かった。試合は勝ち、負け投手にはならなかったものの、表情からは生気が消えていた。「あまりにも自分のイメージとかけ離れている投球」試合の後のインタビューで、松坂は自分自身を冷静に分析していたように感じた。
クリックすると元のサイズで表示します満員御礼?のスタンド
レフト側のシートから撮影。 クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します脅威のオルティース、ラミレス3番4番コンビ(バッターボックスはオルティース)
 

試合は、松坂を可愛がっているドミニカの選手を始めとする、ラテン系の選手達の活躍が光った (例年の事だと思うが)暖かくなるにつれて、彼らはエンジンが、かかってくるのだ。1回に2度もエラーをしてしまったフリオ・ルーゴも、直後の2回、エンタイトル・二塁打を放ち汚名?返上した。主砲オルティースもその後、同点に追い付くタイムリーを打って援護した。更に4回裏、マニー・ラミレスが2ランホームランで逆転し、これで雰囲気は変わるか?と思ったが、5回に入って松坂は、やはり四球絡みと、2ストライクと追い込んでからヒットを浴びて、結果7失点…。試合をまた振り出しに戻してしまった。松坂はこれまでの試合中、最短で降板、フェンウェイパークからも、大きなため息が聞こえたようだった。
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ラミレス守備↑とバッターボックス→クリックすると元のサイズで表示します

結局試合は、8回に冬眠から覚めたような4番打者、マニー・ラミレスの2本目のホームランで、レッドソックスが勝利を決定した。TV放送は直ぐヤンキース戦へと切り替わってしまっていたが、この試合を観戦に行っていた友人の話によると、試合終了後、チームメイトは、積極的に松坂へ声をかけていたという。私は、昨年のWBCを思い出していた。優勝候補と言われながらも、敗退してしまったドミニカ共和国の選手達は、試合前にオルティースが持ち込んだ羊の肉で勝利を誓ったらしいが、敗れても『食べ足りなかった』と山羊に責任転嫁?し、あくまでも明るく前向きだったらしい。勿論、松坂には、反省し修正するべき点は多々あるとは思うが、私は今こそ、このドミニカの選手達のポジティブな明るさを見習って欲しいと感じた。今までが順境だった松坂だけに、打たれ弱い気がするので尚更…。まだシーズンは始まって1ヶ月、ファンの溜息を歓声に変えてくれると信じていたい。
クリックすると元のサイズで表示します 試合後、松坂に抱きつくルーゴ。
『エラーしてごめん』と言っている?ようだ。写真は全てクリックで拡大。友人Jさんの撮影。


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