2007/5/16

松坂大輔、完投勝利!…松坂の好投と好守備のペドロイア  Boston Red Sox・MLB

松坂大輔がメジャーデビューして1ヶ月半、登板試合8試合目にして、ようやく地元フェンウェイ・パークの大観衆を大満足させた。5月14日、相手チームは現在、中地区首位にして昨季アメリカン・リーグの優勝を果したデトロイト・タイガース。強打者が揃うチームであった。この日、フェンウェイパークのマウンドに立った松坂は、ホーム防御率7点台というデータを忘れさせるかのような投球ぶりで、124球を投げ、6安打、無四球、5奪三振、1失点とし、好調を続けているレッドソックス投手陣の中でも、今季初の完投勝利を挙げた。尚、レッドソックスの新人投手としては、1994年のティム・バンエグモンド(現、ブリューワーズ)以来12年ぶりの快挙だという。「レッツゴー・ダイスケ」歓声は鳴り止まず、9回を投げ終えた松坂を、3万6935人の観客は総立ちで出迎えた。松坂は、ベンチに下がる時、遠慮がちに帽子をとって軽く振り観客に応えた。…それは松坂が初めて知った珠玉の勝利の味だった。
クリックすると元のサイズで表示します 完投し5勝目を挙げた松坂。

私は、朝から生放送で試合を観た。この日の松坂は、直球の最速が148キロと抑え気味の投球で、球威より制球を重視して投げていたように感じた。常にストライクが先行し、全投球を終えて無四球という結果…振り返ってみれば1回に20球以上は投げておらず、3回にグランダーソンにホームランを打たれるも、4回以降はタイガースの打者に3塁さえ踏ませなかった。三振は5個と控え目の数字だったが、16個の内野ゴロを打たせてアウトを積み重ねられたのは、ボールが低めに制球されていたからだといえよう。試合終了の瞬間、歩み寄った捕手バリテックと松坂の2人の爽やかな笑顔が印象的だった。松坂は試合後のインタビューで「(完投は)先発ピッチャーにとって一番気持ちが良い事。9回のマウンドに上がった時、凄く力を貰った。…中略…フェンウェイパークで初めて良い投球が出来た事に興奮している」と笑顔で語り、「次は三振も増やしたい」と本音を漏らした。それは『DICE-K』の呼び名に応える頼もしい「奪三振宣言」だった。
拝んで讃え合う松坂と クリックすると元のサイズで表示します
ルーゴ(後ろ向き)とタバレス。


さて、この試合、守備に打撃にと大活躍して、松坂の投球を援護した二塁手、ダスティン・ペドロイア(NHKではペドロアと言っているが)について、少し書いてみようと思う。ペドロイアは、175cm(実はもっと小さいのでは?と思うが)と小兵ながら、素早い反射神経と、バッテイングセンスの良さが売りの23才。アリゾナ州立大卒業後に加入した、レッドソックス生え抜きの選手として将来を期待されている。現在は二塁を守っているが遊撃手として守備に着く事も出来るという。今季出足の4月は打率1割代と低迷し「先発メンバーから外した方が」…という声もあったらしいが、フランコナ監督は信頼して使い続け、5月に入ってそれに応えるように打ち始め、何より守備の良さが光って来た。
好守備を見せたペドロイアクリックすると元のサイズで表示します

昨年9月、フェンウェイ・パークで行われたミネソタ・ツインズ戦の後、トロントへの移動バスの脇へ、パペルボンらと共に変装して現れ(その日は新人選手達が変装する日だったらしい)ファンサービスしてくれた。ペドロイアは、メジャー登録枠が増えた9月に、マイナーから上がってきた選手の中でも一際小さく、反対に目立っていて、私は注目していた。ペドロイアが、ロッカールームから赤ちゃんの着ぐるみ姿で出て来た瞬間、思わず「あーっ、あのチビだ」と叫び、被っていた帽子を差し出した。勿論、彼には日本語が分かる訳もなく、また156cmの私に「チビ」とは言われたくないだろうが、気軽にサインに応じてくれた。何人ものファンがボール等を差し出しサインを求める中、始終笑顔で最後までサインに応じていた。昨年のワールドシリーズでは、ベドロイヤより小柄な(170cm)カーディナルスのショート、デービット・エクスタインが、MVPを獲ったこともあり、今後エクスタインと共に、体格で劣る選手達の希望となって欲しいと思っている。
クリックすると元のサイズで表示します 赤ちゃんスタイルに変装

ぺドロイアは、この試合も、ライトとセンターへ抜けるような2つの鋭い打球を体を張ってセーブし、素早い投球で一塁に送ってアウトを取り、松坂を助けた。その時マウンドの松坂は、打たれた瞬間、きっと「抜けた」と思ったに違いないが、ペドロイアのナイスプレーにグラブをつけたまま拍手をしたり、頭を下げてお礼の仕草を見せていた。試合終了後のハイタッチの時も、ペドロイアの腰を叩いて感謝の意を示していた。今までの松坂は、ドミニカの選手達の励ましに戸惑うような仕草を見せていた気もしたが、ここに来て見せたバリテックとの笑顔や、ペドロイアへのお礼の意思表示は、素直な気持ちから自然に滲み出て来た気がして、チームメイトからの信頼を得ると共に、松坂自身がチームに心底溶け込んで来たな…と思えて、大変嬉しい気持ちだった。
オルティースと拝み合う…。 クリックすると元のサイズで表示します
(写真…ぺドロイアの変装以外yahoo photoより)
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