2007/6/6
スピンさんの欧州便りNo25…「ロマノフ王朝、夏の宮殿」U スピンさんの欧州便り

★(画像は全てクリックで拡大します)
※肖像画はピョートル大帝ではなく、エカテリーナU世です。
(白馬に跨って、ちょっとほたるさんみたい) ←「とんでもない!」…ほたるの飛び入りひとり言。
玉座の間の窓とシャンデリア。

※赤いシェードと壁の色が女性的に感じます。
シャンデリアが少しくすんで見えるのは、カラーガラスを使っているからです。

白いバンケットルーム


音楽室か娯楽室


※毎年5月下旬にサンクト・ペテルブルグの創立記念のお祭りがあって、
この日から「夏の宮殿」に水が引かれて噴水が見られるようになります。
そして、同じ頃から「白夜」が約2ヶ月間続きます。
9月を過ぎると噴水はまたお休み。
10月に入ると朝晩の気温が氷点下になるからです。ロシアの厳しい冬と夏の宮殿…。
次は「エカテリーナ宮殿」の写真と解説を送りますね。...by spin.

2007/6/6
スピンさんの欧州便りNo25…「ロマノフ王朝、夏の宮殿」T スピンさんの欧州便り
ヴェルサイユ宮殿にも匹敵する宮殿を目指したロマノフ王朝の宮殿群…。その中でも、歴代ツアーリの中で2人だけ「大帝:The Great 」と呼ばれる
「ピョートルT世」と「エカテリーナU世」の名前を冠した「夏の宮殿」を紹介します。最初は「ピョートル大帝の夏の宮殿」、「ペトロヴァレッツ」からです。
ペトロヴァレッツ(ペトロホフ)は、サンクト・ペテルブルグの西約30Kmのフィンランド湾に面する場所です。ロマノフ王朝第5代ツァーリ(皇帝)ピョートルT世がこの地に宮殿建設を始めた事から、地名の「ペトロヴァレッツ」も「ピョートルの宮殿」と言う意味になります。その後、歴代の皇帝によって建設が進められ、ロシア革命後も保存されていましたが、第二次世界大戦の時にナチスドイツによって破壊され、金の装飾などは持ち去られてしまいます。戦後、ドイツの資金援助もあって修復れたのが今の姿です。新築に近い形で修復されているので、往時のロマノフ王朝の豪華な生活振りが窺えます。 (画像は全てクリックで拡大します)
ボリショイ・ド・ヴァレッツ(大宮殿)
とグランド・カスケード
※64の泉と約150の噴水、
255体のブロンズ像で構成される宮殿は噴水庭園としては世界一の規模。
配水管の総延長は22Kmにもなるそうです。
24Km離れた水源との高低差を利用して動力を必要としない省エネ設計。
これが完成した時代にはモーターもポンプもないから当たり前ですね。
左右の階段状のカスケード
※このカスケード(滝)にも金の装飾が施されています。↑
大宮殿のテラスから。
※運河の先はフィンランド湾、そしてバルト海です。
噴水の並木道。
※運河の幅は12m。その両側に合計22の噴水が配置されています。
サムソンの噴水
※この場所は噴水が造られる以前は船着場で、
宮廷の貴族達が宮殿の真下まで、船を漕ぎ入れる事ができたそうです。
サムソンの噴水(拡大)
※対スウェーデンの戦勝を記念して造られたもので、
サムソンがロシアを、ライオンがスウェーデンを表しています。
サムソンの身長は3m、ライオンが吹き上げる水の高さは20mです。
トリトンの噴水
※これは海の怪獣と戦うトリトンの像。
この噴水に限らず庭園の至る所で虹を見る事ができます。
写真には、なかなか綺麗に写らなくて残念!
ニンフの泉
※彫像の多くは、イタリアから輸入されたそうですが、
題材はギリシャ神話に基づくものが多いようです。
ネプチューンの泉
※ロシア海軍を創設したピョートルT世。
部下を助けるために真冬の海に飛び込んで、それが原因の肺炎で亡くなったそうです。
今も宮殿を見守るネプチューンは、ピョートルT世自身なのかも知れませんね。
アダムの噴水。
※イブの噴水と一対になっていて、この宮殿では最も古い噴水です。
太陽の噴水
金色に輝くクーポラ
※ロシアの教会を見ると、この国が東洋と西洋の間にある事を感じさせます。
ロシア帝国のシンボル「双頭の鷲」
階段室
階段を登って…。
※天井の縁や壁は、「トロンプルイユ:騙し絵」で描かれています。
ボール・ルーム(舞踏室)
「ロマノフ王朝、夏の宮殿」Uへと続く。by...spin.
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「ピョートルT世」と「エカテリーナU世」の名前を冠した「夏の宮殿」を紹介します。最初は「ピョートル大帝の夏の宮殿」、「ペトロヴァレッツ」からです。
ペトロヴァレッツ(ペトロホフ)は、サンクト・ペテルブルグの西約30Kmのフィンランド湾に面する場所です。ロマノフ王朝第5代ツァーリ(皇帝)ピョートルT世がこの地に宮殿建設を始めた事から、地名の「ペトロヴァレッツ」も「ピョートルの宮殿」と言う意味になります。その後、歴代の皇帝によって建設が進められ、ロシア革命後も保存されていましたが、第二次世界大戦の時にナチスドイツによって破壊され、金の装飾などは持ち去られてしまいます。戦後、ドイツの資金援助もあって修復れたのが今の姿です。新築に近い形で修復されているので、往時のロマノフ王朝の豪華な生活振りが窺えます。 (画像は全てクリックで拡大します)

とグランド・カスケード
※64の泉と約150の噴水、
255体のブロンズ像で構成される宮殿は噴水庭園としては世界一の規模。
配水管の総延長は22Kmにもなるそうです。
24Km離れた水源との高低差を利用して動力を必要としない省エネ設計。
これが完成した時代にはモーターもポンプもないから当たり前ですね。
左右の階段状のカスケード

※このカスケード(滝)にも金の装飾が施されています。↑

※運河の先はフィンランド湾、そしてバルト海です。
噴水の並木道。

※運河の幅は12m。その両側に合計22の噴水が配置されています。

※この場所は噴水が造られる以前は船着場で、
宮廷の貴族達が宮殿の真下まで、船を漕ぎ入れる事ができたそうです。
サムソンの噴水(拡大)

※対スウェーデンの戦勝を記念して造られたもので、
サムソンがロシアを、ライオンがスウェーデンを表しています。
サムソンの身長は3m、ライオンが吹き上げる水の高さは20mです。

※これは海の怪獣と戦うトリトンの像。
この噴水に限らず庭園の至る所で虹を見る事ができます。
写真には、なかなか綺麗に写らなくて残念!
ニンフの泉

※彫像の多くは、イタリアから輸入されたそうですが、
題材はギリシャ神話に基づくものが多いようです。

※ロシア海軍を創設したピョートルT世。
部下を助けるために真冬の海に飛び込んで、それが原因の肺炎で亡くなったそうです。
今も宮殿を見守るネプチューンは、ピョートルT世自身なのかも知れませんね。
アダムの噴水。

※イブの噴水と一対になっていて、この宮殿では最も古い噴水です。

金色に輝くクーポラ

※ロシアの教会を見ると、この国が東洋と西洋の間にある事を感じさせます。

階段室


※天井の縁や壁は、「トロンプルイユ:騙し絵」で描かれています。
ボール・ルーム(舞踏室)

「ロマノフ王朝、夏の宮殿」Uへと続く。by...spin.
