2007/10/11

松井稼頭央のロッキーズ球団初、チャンピオンシリーズ進出  Boston Red Sox・MLB

ナショナルリーグ(以下、ナ・リーグ)のチャンピオンシリーズが、アメリカンリーグに1日先駆けて、現地時間の11日から開始される。ナ・リーグは、コロラド・ロッキーズとアリゾナ・ダイアモンドバックスが、リーグ優勝をかけて競う事となった。ロッキーズは、シーズン終盤をワンデー・プレイオフを含む18試合中、17勝1敗と破竹の勢いで勝ち抜き、遂にワイルドカード枠を勝ち取った。その原動力となり、ポストシーズンに入ってから大活躍して、地元デンバーでは「救世主」と祭り上げられているという選手…それが松井稼頭央(以下稼頭央)である。もしデビジョンシリーズにも、MVPがあるとしたら間違いなく、「kazu=カズ(稼頭央の愛称)だ」とメディアも報じ、地元、クアーズ・フィールドでは、稼頭央が打席に入る度に大声援だったという。
クリックすると元のサイズで表示しますポストシーズン6打点の稼頭央。
また、この3戦目の試合はホームで開催という事もあった上に、特別な試合でもあった。今年7月22日にロッキーズ傘下の2Aタルサのマイク・クールボー一塁コーチが、打撃の直撃を受けて亡くなっており、この日は、3才と5才のコーチの遺児が、父の名前と背番号が入ったユニホームを着て始球式を行った。傍にはクールボーコーチの兄で、かつて阪神でプレーした事もある、スコット氏が付き添ったという。選手達はベンチにコーチのユニホームを掲げて戦い、この試合を勝利して亡きコーチに捧げようと誓ったそうだ。そしてクアーズ・フィールドに於いて、ポストシーズン初の白星をあげ、3勝0敗でチャンピオンシリーズへのチケットを手にした。稼頭央は、この日も4打数2安打(1四球)、5回には先制となる三塁打を放ってチームの勝利に貢献、フィリーズの最後の打者の内野ゴロを華麗に一塁へ送球して、勝利を決めた。稼頭央は、ポストシーズンに入ってからの3試合も、打率4割1分7厘(12打数、5安打)1本塁打(グランドスラム)、打点6と大活躍だった。
勝利の瞬間!マウンドへ…クリックすると元のサイズで表示します

以上の理由が稼頭央を「救世主」と呼ぶ所以であるが、昨年半期までのメッツ時代の稼頭央にとって、メジャーの舞台はけっして華やかではなかった。いや、華やかどころか、ミスをしない日でも打席に立つと、メッツファンからブーイングが情け容赦なく浴びせられていた程だった。更に熱烈なメッツファンの大富豪、ドナルド・トランプ(ニューヨーク、トランプタワー等の持ち主)からは「メッツの成績を落とした最大の元凶選手」と、名指しで批判された事もあったという。メッツを追われロッキーズに移った時は、誰もが流された…と思ったに違いない。オフには帰国する打診もあったそうだが「このままで帰る訳には行かない」と、契約金が5分の1以下になってもロッキーズに残った。
クリックすると元のサイズで表示しますチームメイトと笑顔で祝福し合う。
稼頭央は、日本のプロ野球時代には、言わずと知れたコールデングラブ賞を4度も獲得したショートの名手だったが、メッツ入団後は天然芝とボールの違いに馴染めず失策が続き、二塁へとコンバートされた。更にその二塁の座さえ守れず控えにまわっていた。その守備の問題も、移籍後には、練習に練習を重ねて克服、今シーズンは失策4と改善した。そして本来持っていた高い身体能力を如何なく発揮し、1番バッター、二塁手として定着した。今ではハードル監督は勿論、首脳陣、チームメイトからの信頼も厚いという。私は稼頭央が2004年、メジャーに移籍すると知った時、攻守にわたっての大活躍を期待した。メジャーの洗礼は過去の栄光とは無縁の厳しいものだったが、その辛さを乗り越えた選手だからこそ、より輝いて欲しいと願う。稼頭央は、日本を代表する5ツールプレイヤー(俊足、巧打、長打力、強肩、好守備)の1人として、11日からのチャンピオンシリーズでも、大活躍をしてくれると信じている。
今季2度目のシャンパンファイト。クリックすると元のサイズで表示します
(写真は全てYahoo photoより引用)

尚、ロッキーズは、1995年に球団史上で唯一、ポストシーズンへ進んでいるが、アトランタ・ブレーブスに3勝1敗と敗退しており、今回がリーグチャンピオンシリーズ初進出となった。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ