2008/5/20

ジョン・レスター投手、ノーヒット・ノーラン達成!おめでとう。  Boston Red Sox・MLB

現地時間の5月19日、ジョン(ジョナサン)・レスターは、130球目となる渾身のストレートを、途中出場のアルベルト・カラスポ、目掛けて投げ込んだ。空振り三振!この瞬間、ノーヒット・ノーラン試合(無安打無得点試合)が達成された。レッドソックスでは、昨年9月にクレイ・バックホルツが達成して以来、(2001年の野茂英雄を含む)、18回目の偉業となった。私は、久しぶりにリアルタイムで、TV放送を観ていたが、その瞬間、涙が止まらなかった。振り返れば、一昨年の2006年8月23日…、レスターは、新鋭左腕投手としてデビュー五連勝を飾り、その活躍が期待されていたが、オークランドへの遠征途中に、背部痛で戦線離脱、そして9月1日、血液癌の一種である、未分化大細胞型リンパ腫(anaplastic large cell lymphoma)と診断され、マサチューセッツ・ゼネラルホスピタル(MGH)にて、年内だけで6回もの化学治療を受けていた。
クリックすると元のサイズで表示しますノーヒット・ノーラン達成の瞬間!
(Yahoo photoより引用)

当時のレスターは、野球人生の為というより、まず生きる為に…癌との闘いを余儀無く強いられた。現地の報道によると、髪の毛は抜け落ち、副作用にも苦しんだという。しかし、その治療に勝ち抜いたレスターは、メジャーのマウンドで投げるという夢を捨てきらず、昨年(2007年)4月から3Aで調整、そして7月23日にクリーブラント戦でメジャー復帰し、ご両親が見守る中、見事、勝利投手となった。尚、レスターは、ワールドシリーズの優勝が決定した試合でも、登板し勝利投手となっている。このレスターの活躍は、癌と戦っている世界中の人達は勿論、病と闘っている人達全ての希望の光となった事だろう。
Tシャツ展示品の数々…クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示しますレスター(No31)のTシャツ
(レッドソックス公式ショップにて撮影)

昨年の11月、ボストンに出向いていた私は、レスターと同じリンパ腫と戦われた、あぜ丸さんという方の依頼で、レスターのTシャツを求める為に、フェンウェイパークの公式ショップを訪れた。あぜ丸さんは、ネット等、あらゆる手段を通じて、レスターのTシャツを手に入れようとなさったそうだが、入手は困難を極めたとお聞きしていたのである。訪れた公式ショップには、レスターの31番のTシャツが、展示こそ成されていたものの、やはり品切れで、店員さんに尋ねてみると「その問い合わせばかり…」といささかうんざりした様子さえ見せ、「来年度まで製作される予定もない」と答えられた。ハーバード関係の病院が立ち並び、メディカルエリアと呼ばれる地区を近隣に持つフェンウェイパークでは、お守り代わり?に、お見舞い品としても、数多く買い求められていたのだそうだ。私は来季まで待って頂くよう…あぜ丸さんに連絡した。

★あぜ丸さんのブログ→ http://azemaru.at.webry.info/

ところがオフに、ヨハン・サンタナ獲得の動きの中、レスターもトレード要因の1人として名前があがっていた。サンタナ投手獲得は魅力のある話だが、レスターがトレードされるのは、嫌だ…とレッドソックスファンは誰も思っていたに違いない。結果トレードは、不成立。サンタナはメッツへと移籍した。そして、フランコナー監督を第二の父と慕うレスターは、今季レッドソックスの先発ローテーションの1人に定着、今日まで11試合に登板し、2勝(2敗)をあげていた。そして(体調重視の厳しい球数制限もあり)初完投のこの試合が、ノーヒット・ノーランという偉業となったのである。フランコナー監督は、レスターを包むように抱き抱え、温かく祝福した。レスターの顔は紅潮し、目には涙が溢れていたようにも見てとれた。
赤靴下とジミーファンド基金箱(右)クリックすると元のサイズで表示します
(フェンウェイパーク内にて撮影)

レスターのリンパ腫の病型は、基本的に切除による治療は困難で、放射線療法及び化学療法が一般的であり、寛解(かんかい)という症状が消えた状態に一旦はなったとしても、5年間の経過観察が必要であるという。その5年間に再発する事がなければ、ようやく「治癒」とみなされるそうだ。メジャーリーグでは、先週12日の母の日に、選手達が使用したピンクバットやリストバンドをオークションにかけ、乳癌基金に協力した。また、レッドソックスは、ジミー・ファンドという小児癌基金活動も、積極的に行っている。レスターのTシャツやグッヅ等も、この偉業を機に数多く生産されて、癌基金に一部を貢献する形を執って貰えたら…と願うと共に、今後もレスターが更なる活躍をし続け、病と闘う人達の力となり続けるようにと…祈っている。

※お詫びとお礼
先月、スタッフと共に車で移動中、衝突され背部と足首を痛めた私は、リハビリに通いながら、仕事をしています。公私共に忙しく、長期間ブログ更新が出来ず、ご心配をおかけしました事、お詫び致します。またご心配のメール等頂きました方々に、この場で恐縮ですが、お礼申し上げます。ありがとうございました。

※トラックバックは↓「ジョン・レスター投手、悪性リンパ腫から復活!勝利投手となる」
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