2007/4/13

松坂大輔フェンウェイデビュー戦…その主役は?No1  Boston Red Sox・MLB

松坂大輔のフェンウェイパーク、デビューは「イチローとの7年ぶり対決」と、殆どのメディアが競って報道し、特に日本では「対イチロー」に焦点を絞った報道がされていた。しかし、実際その試合を(私はVTR録画だったが)を観てみると、私の目に映った今回のゲームの主役は、松坂でもイチローでもなく、メジャーで投げて3年目、若干21才の投手のヘルナンデスと、捕手の城島健司だったと思った。ヘルナンデスの投球は、あわやノーヒット・ノーランの記録が生まれるか!?と思ってしまった程の内容だった。対する松坂は、シアトル・マリナーズの選手に8つのヒットを打たれ3失点。結果はボストン・レッドソックスの1安打無得点…レッドソックスは、このバッテリーに完封負けを喫してしまった。
クリックすると元のサイズで表示します 勝利を讃え合うヘルナンデスと城島。
(Yohoo photoより)

この試合は、チケットを手に入れる為に、徹夜で並んだ人も出た程の人気試合…観客動員数は、第二次大戦後2番目となる3万6630人だったそうだ。その中の1人として友人が観戦に行っていた。友人は、試合前からこのヘルナンデスに注目しており「(マリナーズは)まだ防御率0.00凄い投手が投げる」と言っていた。更に球場へ入り、試合開始前の投球練習を観て『その凄さは本物、体も大きいし球も速いし、変化球にも落差がある』と実感したという。私が仕事を終え、部屋に戻るとメールにて感想と共に、何枚かの写真も送られて来ていた。ネットで見る新聞各紙と違い、その感想の中には、松坂投手とイチロー選手の対決より、ヘルナンデス投球ぶりの物凄さと、城島捕手のリード、そしてバッティングを褒め称えていた。某誌の『松坂、イチローに勝って試合に負けた』とは違う感想だった。私は自分の目で確かめるべくVTR観戦し、見終えて出した結論が先に書いた『主役は、ヘルナンデスと城島のバッテリー』だった。

フェリックス・ヘルナンデスは、1986年4月8日生まれで、まだ一昨日21才になったばかり。ベネズエラのバレンシア出身である。愛称は『キング』。14才の時、既に145キロの速球を投げており、地元で『キング』と呼ばれていた事に由来するらしい。その当時からメジャーの中米担当スカウトは、目を付け日参していたという。しかし、メジャーリーグが契約出来るのは16才からで、各球団があの手この手で獲得合戦を繰り広げて来たが、結局、ヘルナンデスの憧れの投手で、同郷のフレディ・ガルシア(現・フィリーズ)が在籍していたマリナーズと、71万ドル(約8500万円)でサインした。2005年8月4日、メジャーの試合で初投球…19才と118日のメジャーデビューは、天才打者と言われ、イチローも憧れていたというケン・グリフィJr.(現レッズ)より15日早かった。球種としては、150キロを超えるストレートとカーブ、チェンジアップか持ち球で、昨季までは、力任せに投げるばかりで制球に難があり、城島もかなり手を焼いていたそうだが、今季は10キロ近く体重も絞り込み、制球も良くなったという。その努力が認められ開幕戦で先発、アスレチックス相手に8回を投げ、3安打12奪三振、無失点で勝ち投手となっている。

ヘルナンデスを励ます城島。クリックすると元のサイズで表示します

以上がヘルナンデスの簡単なプロフィールだが、メジャーでは、今季から年間200イニングという投球制限もなくなり、完投する機会も増えるだろう。試合を見ていてこの先、末恐ろしい投手だと思った。メジャーには、傘下のマイナーリーグも含めて、このような『怪物』がまだまだ潜んでいる。松坂も日本から渡った『怪物』と呼ばれているが、この試合は、すっかりそのお株を獲られてしまったと感じた。更に、一昨年まで、松坂と日本の同じパ・リーグでプレーしていた城島の頭脳的リードも、効を成したと思った。及ばずながら私も、この試合前、イチロー対決が騒がれる中「イチローより、城島に気をつけた方が?」と思っていた。試合前に城島は語っていた…「ダイスケは、イチさんにムキになって行くでしょう。だから僕は関係ないです」。そして試合後も「僕は脇役です」と。城島が『脇役』を宣言するなら、主役を輝かせる名脇役だと言える。城島がこの1年間、言葉の壁を越え、捕手として投手とコミュニケーションを取り続けて来た苦労が、やっと報われた気がした。
クリックすると元のサイズで表示します試合前、気さくに話していたイチローと松坂。

それにしても、松坂がイチローへの第一球投げた時のフラッシュの数は凄かった。日本では多くの野球関係者が最も注目し、ボストンでも、いや全米でも注目された瞬間ではあったと思うが、試合の後になっても、日本のメディアが2人の対決だけに焦点を当てた報道ばかりするのは、とても淋しい事だと思った。松坂もイチローを意識し過ぎたのか?その後の打者に初球を狙い打ちされ失点した。友人も言っていた「日本の報道関係者は、咥えタバコで歩いたりして、顰蹙をかっていた」と…。日本の選手達をメジャー(世界)の舞台へと、送り込むのなら、選手だけでなく、報道する側も観る側も、偏りの無い平等な考え方・マナーが必要だと思った。そして今一番それを感じているのは、松坂本人ではないかと思っている。(文中、敬称略)

◎「松坂大輔フェンウェイデビュー戦…その主役は…?No2」で、
現地撮影ならではの、試合開始前の練習風景、雰囲気等…友人が撮影した写真を掲載します。

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