2007/4/16

大リヤドロ展…No1『Queen of the Nile』究極のリヤドロ作品  日記(今日思うこと)

ポーセリン(磁器)・アートとして、1950年、スペインに誕生して56年、ヨーロッパの伝統的な磁器技術を受け継ぎつつその作品を、芸術性の高さゆえに、文化的財産の域を超え『スペインの至宝』と呼ばれる美術品にまで昇華させたリヤドロ…。20世紀の最も優れたポーセリン・アートとして讃えられ、ロシア・サンクトベテルブルクのエルミタージュ美術館や、ベルギー・ブリュッセルの国立歴史博物館など、名立たる美術館、博物館に所蔵されている。そのリヤドロが、今も進化しつつある最高の芸術性と技術を注ぎ込み、これまでのポーセリン技術の結晶として発表された『Queen of the Nile(クイーン・オブ・ザ・ナイル)』は、過去最大の大きさと複雑性を誇り『究極のリヤドロ作品』と呼ばれている。この作品は、リヤドロ屈指の技術と完成度を誇るアーチストチームによって製作され、構想5年、彩色時間に400時間、パーツ組み立て時間に150時間を要して作られたという。
クリックすると元のサイズで表示します 「Queen of the Nile」(クリックで拡大)

素材はポーセリンの中でも、完成度の高い究極のポーセリン…ハイ・ポーセリンを使用し、古代エジプトのラムセス二世の王妃ネフェルタリが、子供達や、お供の者を連れて優雅にナイル川を下る様子が再現されており、船体にあしらわれた煌びやかな装飾や、王妃や踊り子達が身に着けている宝飾品のデティールにこだわっていて、リヤドロ社の職人の技が凝縮している。船体は全長160センチのモノコックボディとなっており、ビスク焼きにした後、細やかな彩色が施されている。特に船の先端部分の藍色の部分は、かなり技術を要するらしく、恐らく瑠璃釉(白磁釉に呉須を混ぜて作られた釉薬)と、その薄い釉薬…薄瑠璃釉で描かれていると思われたが、その美しさに思わず息を呑んでしまった。また、船体の横に施された模様や、音楽家達の楽器、侍従者の体の筋肉、踊り子の身にまとった衣装のドレープや手指の一本、一本の細やかな動きに、まるで今にも動き出しそうな、しなやかさが見られる。『究極のリヤドロ作品…Queen of the Nile』からは古代エジプトの繁栄ぶりがリアルに伝わって来るようで、暫し時を忘れて見入ってしまった。
(以下写真は、全てクリックで拡大)
柔らかな藍色…船の先端部分クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します楽器奏者達(デティールに注目!)

王妃(中央)と侍従者達 クリックすると元のサイズで表示します

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踊り子達の前(上)と後ろ→
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以下には『Queen of the Nile』に次ぐ大作『希望をのせて』(高さ43cm、幅135センチ)を紹介する。この『希望をのせて』は、19世紀末の蒸気機関車が黄金時代だった頃、乗客達の未知なる憧れと、新しい時代への希望を乗せて旅立つ機関車を描いている。着飾った貴婦人、上品な紳士、荷物を運ぶポーター、子供とペットまで14人と一匹の登場人物?の表情や仕草から、旅立ちの瞬間の誇と喜びに満ちた姿が窺える。列車の内部から外装の装飾品、また機関車の複雑な細部に至るまで、手を抜く事無く作られていて、この作品もまた、リヤドロ社の技術の粋を集結させた作品だと言えよう。
クリックすると元のサイズで表示します 『希望をのせて』

少女と子犬の部分を拡大。クリックすると元のサイズで表示します



※参考 リヤドロ「リミテッド・エディション」、「大リヤドロ展」資料より

◎リヤドロ・ジャパン公式サイト
http://www.lladro.com/

◎お問い合わせ先
ビジネスディベロップメントセクション、
マネージャー・伊藤様 e-mail t.ito@lladrojapan.co.jp


◎No2へと続く…
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2007/4/18  12:55

 

リヤドロ創業50年の業績を総括し、過去に人気を博した品を最新の技術で再現し、製作されたシリーズが『ユートピア・コレクション』として発売されている。『ユートピア・コレクション』には、作品の底面にUtopia 

2007/4/18  10:57

 

創業50年にして、スペインの至宝とも呼ばれているポーセリン・アートのブランド『リヤドロ』は、現実離れした物語や過去のロマンティズムを題材にした作品ばかりではなかった。何よりその一つ一つを身近に感じる... 

2007/4/18  10:55

 

4月10日、名古屋市内松坂屋南館大ホールで開催されていた、大リヤドロ展へ行って来ました。また、詳しい記事と、許可を頂いて撮影した多くの写真と解説は、改めて掲載します。

リヤドロは、1950年、スペインの 



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