2008/2/17

浅田真央、四大陸選手権優勝!(新採点法に苦しんだ今季)  フィギュアスケートと浅田真央選手

韓国、高揚で行われたフィギュアスケート4大陸選手権は、最終日を迎え女子シングルのフリー演技が行われた。結果、浅田真央が、プログラムの冒頭に組み込まれたトリプルアクセルを成功させ、193.25点で初優勝した。2年ぶりに4回転サルコーに挑んだ安藤美姫は、2回転で抜けてしまい、コンビネーションジャンプにもミスが出て3位と後退、2位には、カナダのジョアニー・ロシェットが入った。
クリックすると元のサイズで表示します暖色(ワイン色)のウエアで臨んだ。

4大陸選手権とは、ヨーロッパ選手権に対し、ヨーロッパ大陸以外の、即ち…アフリカ大陸、アジア大陸、アメリカ大陸、オーストラリア大陸の代表選手達が、世界選手権の前に集う大会で、1999年から始まったが、一昨年等は特に、オリンピックイヤーということで、各国内選手権の上位以外の選手らが出場していたりして、世界選手権に次ぐ国際大会という権威あるイメージには、程遠かった。しかし今季になって、浅田真央、安藤美姫、そして結果的には欠場となったが、グランプリファイナルの覇者、金ヨナらの参戦も報道され、一段とクローズアップされて来ており、(ヨーロッパ選手は不在だが)事実上、世界選手権の前哨戦とも言えよう。

浅田真央は、初めて四つの大陸に於けるチャンピオンになったのだが、トリプルアクセルを決めたものの、完璧な演技とは言えなかった。それは得点を見ると顕著に現れている。金ヨナが戻ってくる1ヶ月後の世界選手権(スウェーデン・イエテボリ)では、やはり200点を越えなければ、優勝するのが厳しいと思われる。ところで、浅田真央の得点が伸びない理由には、今季から取り入れられている新ルールにも一因がある。それは、ルッツジャンプとフリップジャンプの踏み切りのエッジが、中か外かを厳密に審査され、昨季までGEOで+が着く等…高得点を出していた、ルッツジャンプでインサイド踏み切りをして「不正なエッジ(wrong edge)」の減点が、されるようになったからである。
ジャンプの種類とその得点表→クリックすると元のサイズで表示します
◎試合では、この基礎点(点数)を素に、
その出来により各ジャッジの判定の平均値を加減し、+3から、−3点の7段階で評価される。
例えば3回転のルッツの場合、基礎点が6.0点に評価が最高なら、3点が足され9.0点となる。


そもそも、この新採点法は、似通った2つのジャンプ…ルッツ(アウトサイド踏み切り)、フリップ(インサイド踏み切り)を厳しく判断して、減点するようなったもので、例えばルッツの申請で、インサイドで踏み切ったから、単純にフリップを跳んだ事にすれば良いのでは?という訳には行かない。フィギュアスケートでは、プログラムの中にジャンプの回数が決められていて、例えば女子フリーでは、3回転以上のジャンプは2種類のみ繰り返し可能とされており、インサイドエッジで踏み切る癖のある選手が、3回転フリップを2度跳んだ後、3回転ルッツのつもりで跳んだジャンプがフリップとなった場合に、そのジャンプが無効とされてしまう(カヤックルール)からである。フィギュアスケートでは、審査員(ジャッジ)の他にテクニカル・スペシャリストがいて、踏み切りエッジが疑わしい場合、回転不足等と同様、ビデオモニターで再チェックし判定をしているという。

浅田真央は、ルッツジャンプを、インサイドエッジで踏み切る癖が着いているようで、このルール対策として、グランプリシリーズでは、ルッツジャンプの前にステップを入れる等、工夫をして来たが、反って意識し過ぎてしまい、ステップで躓いてジャンプ自体が跳べず、ショートプログラム規定の必須要素をこなせなかった、という苦い結果もあった。よって浅田真央は、身についてしまっている習慣(癖)を急に変更しようとして、ジャンプを失敗してしまうより、踏み切りの減点を覚悟の上で、質の高いジャンプを跳び、マイナスを低く抑えよう…という作戦に変更したと思われる。例えば3回転ルッツの場合、基礎点は6.0で、不正踏切で1点減点されても、5点は取れるからである。因みにジャンプの際のエッジのインとアウトの踏み切り方は、お箸を持ったりする利き腕とよく似ており、大人になってからの修正は、箸を持つ手を変えるくらい難しいらしい。

この新採点法、選手によってはジャンプのタイミングが速く、不正エッジを見つけ難かったり、ジャンプの準備動作で正しいエッジ方向に乗っていても、直前に逆エッジになる選手がいたりして、その判断も大変難しいという。採点競技では、過去にも物議を醸し出して来たが、ジャッジによって、得点の出方に微妙な違いが出る事は否めない。しかし、浅田真央は、この新採点法に悩みながら、ジャンプ以外の要素でも、レベルアップを図って来ている。今大会のフリーの演技中、私は素人だが「お見事!」と、思わず叫んでしまった「トリプルアクセル」の成功を観て、新採点法に苦しんで来た柵から、吹っ切れたような清々しさを感じた。世界選手権も優勝を期待して応援したいと思っている。
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2008/2/16

高橋大輔、世界最高得点で優勝「四大陸選手権」  フィギュアスケートと浅田真央選手

高橋大輔は進化を続ける…去る2006年2月23日、トリノオリンピックで、女子フィギュアスケートで、荒川静香が金メダルを獲った感動から約2年…。フィギュアスケート界は、明らかに進化して来ている。選手にとって毎年レベルアップした各大会に自分のベストコンデションで挑むのは、容易な事ではない。この2年間、成長しつつある多くの選手の中で、心身共に最もに成長したと言えるのが、高橋大輔であると思う。特に昨年の世界選手権に於いて、僅差で2位になった時からの成長が著しい。もう彼の事を「ガラスのハート」と呼ぶファンは、誰一人いないだろう。
クリックすると元のサイズで表示しますフリーでも圧倒的強さを見せた高橋

高橋は、年末の全日本選手権で『有言実行』となる四回転を2回成功させ、その好調さを保ったまま、今大会も、SP「白鳥の湖ヒップホップバージョン」の斬新なステップで、世界歴代2位の88.57点で首位に立ち、全日本選手権フリーの後半でバテテしまった事を体力をつけて克服、今大会のフリーでは、自己ベストを大きく更新した264.41点の世界歴代最高点を叩き出した。これまでの歴代最高点は、奇しくも2年前のトリノで、観客を魅了した演技で、2位以下を寄せ付けなかったロシアのエフゲニー・プルシェンコの出した258.33点だった。あの時、暫くの間この得点を超える選手は現れないだろう…とさえ思ったが、何とトリノでは重圧から8位に沈み、辛苦をなめた高橋大輔が、6点以上も上回る得点を出したのだ。(地上波でのTV生中継が無くて残念であるが)。

フィギュア界に新風…SPクリックすると元のサイズで表示します

3月にスウェーデンのイエテボリで開催される世界選手権では、今大会に参加した、アメリカ、カナダの選手に加え、昨年の覇者で、高速スピンが美しいステファン・ランビエール(スイス)や、4回転を得意とするブライアン・ジュベール(フランス)も参戦してくる。元よりランビエールを尊敬し憧れていた高橋大輔だが、高橋が体調を崩したりして、余程不調でなければ、世界選手権初優勝は、自ずと見えてくると思う。尚、今年、関西大学を卒業する高橋だが、世界選手権と重なる為、残念ながら、卒業式には出席出来ないという。4年間お世話になった大学の関係者の方達、学友達には「世界選手権の金メダルでお礼に代えたい」…と雑誌のインタビューで語っていた。高橋大輔は、この件もまた『有言実行』を果たしてくれると信じている。

因みに同誌には、以下の編集者からの質問と、高橋の答えも載っていた。

編集者:「もし、1日だけ別のスケーターに変身出来るとしたら、誰になりたいか?」

高橋:「浅田真央ちゃんかな。真央ちゃんは、どんな感じでジャンプを跳んでいるか体感してみたい。僕のジャンプはどっちかというと重たいけど、真央ちゃんのジャンプは軽い、というイメージがあるので…」。(2007年12月末『メダリストオンアイス』の後で…)
 

◎DAI-X出版「フィギュアスケートvol.5」より引用 ◎写真はYahoo photoより引用。

※以下は「You Tubu」より…全日本選手権「Daisuke TAKAHASHI 2007JPN Nats SP 」
http://jp.youtube.com/watch?v=4PqYJh49-cc&feature=related

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2008/1/29

全米選手権、女子は長洲未来優勝、井上怜奈は氷上でプロポーズ  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュアスケート全米選手権は、現地時間の26日フリーの演技が行われ、女子シングルでは、アメリカ生まれで日米両国籍を持つ、長洲未来が初出場し、ショートプログラム、フリープログラムの合計190・41点で初優勝した。2位には15才のレイチェル・フラット、3位には、アシュリー・ワグナー16才。そして4位には、去る12月のグランプリファイナル進出を果たした、14才のギャロライン・ジャンが入り、2007年全米選手権覇者で2006年世界チャンピオンのキミー・マイズナーは、ジャンプのミスを引きずり、7位に終わった。
クリックすると元のサイズで表示します 日本人の両親を持つ長洲未来。

私は、全米選手権の動画を「You Tobu」で観たが、マイズナーは、グランプリファイナルの時と同様、ジャンプの転倒が続き、不調な様子だった。体の丸みが出てジャンプの軸がずれてしまったのだろうか…。日本の浅田真央も、昨季から今季にかけて、伝家の宝刀…トリプルアクセルがクリーンに決まらず苦心していた。体型が変化しつつある中で、常に難易度の高いジャンプを飛び続ける事が如何に難しいか…改めて思い知らされた。
グランプリシリーズフランス大会クリックすると元のサイズで表示します
左からマイズナー、浅田真央、ワグナー(以上写真はAP通信より)


SPで1位だった長洲未来のフリーの演技は、最終滑走のプレッシャーからか?冒頭のダブルアクセルで転倒してしまったが、その後は立て直し、スピン、スパイラルも安定していて、最後のトリプル×トリプルジャンプを決めると場内から大拍手が起きた。得点が出たキッス&クライでは、優勝の瞬間、信じられないような驚いた表情にも見えた。14才での全米チャンピオンは、1998年、ミッシェル・クワンを抑えて全米を制した(長野オリンピック金メダル)タラ・リピンスキーに次ぐ若さだという。尚、タラ・リピンスキーは、金メダル獲得後、直ぐに引退してプロになってしまい物議を呼び、フィギュア界がスケート年(7月)で15才以下の国際大会出場を認めない一因となった。

また、25日に行われたペアの部に、出場した井上怜奈(以下怜奈と記す)、ジョン・ボールドウィンは、2位となり優勝は逃したが、演技終了の後、ボールドウィンが、怜奈の前に跪いて『残りの人生を共に過ごしたい、結婚して下さい』とプロポーズした。怜奈は涙を浮かべ『Yes』と 受け入れ(ボストンでTV観戦していたコロコロさん談によると)本当に嬉しそうで素敵だったという。このサプライジングな演出?について、怜奈は知らされておらず、1度目は聞き取れなかったそうだ。昨年の世界選手権で、同じくプロポーズした中国の申雪、趙宏博ペアの時も感動したが、怜奈には肺癌を乗り越え、また、スロウジャンプ練習中の落下による子宮破裂の怪我も乗り越えて現役生活を続けてきた。(2007年世界選手権後引退したが、全米選手権で現役復帰)。その傍らには、常にジョンがいて支えてくれたという。お二人の未来に幸多かれと祈りたい。
クリックすると元のサイズで表示します氷上のプロポーズ
(井上怜奈、ボールドウィン)USA-Todayより
涙ぐんで「Yea」と言った怜奈クリックすると元のサイズで表示します
TVの画面を撮影(By Korokoro)


因みに昨年、全米選手権2位だったエメリー・ヒューズは、怪我の為欠場しており、スウェーデンのイエテボリの世界選手権には、3位のアシュリー・ワグナーより以下の選手(4位のキャロラインも14才で不可)が出場する事になるようで、表彰台は、昨年に続き、浅田真央、安藤美姫、金ヨナらによるアジア選手独占の可能性が濃厚である。(文中敬称略)。

※トラックバックは、過去記事「フィギュア世界選手権を前に…Jr.世界選手権2位の長洲未来」と
「肺癌を乗り越えトリノへ…フィギュアペア全米V、井上怜奈選手」
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2007/12/30

全日本フィギュア、フリーとエキシビションの録画を観て  フィギュアスケートと浅田真央選手

2007年も残すところ後3日となり、仕事の方も慌しくなった中、夜になって心静かに全日本フィギュアのフリーとエキシビションの録画を観た。その中で、印象深かった選手とその演技について、書いてみようと思う。フリーの中では、本人と曲とのイメージがぴったりで、演技もほぼノーミスだった安藤美姫の「カルメン」が光っていた。浅田真央は、本人も恐くて?測定していないという、伸び続けている身長も災いしたのか?今季、「伝家の宝刀」…トリプルアクセルの成功率が低く、この全日本の舞台でもシングルアクセルに抜けてしまった。だが、これまでの浅田真央は、その動揺を後の演技に引きずってしまっていたが、この日は、上手く立て直して他のエレメンツを演じ終え、精神的成長を覗わせた。
クリックすると元のサイズで表示します冒頭のトリプルアクセルを失敗するも、
立て直し首位を守った浅田真央。(写真は2枚とも、yahoo photoより)


安藤美姫と浅田真央、日本女子フィギュアには、世界の舞台で頂点を狙えるこの2人がいる、と、改めて心強く思った。しかしながら、3月の世界選手権では、ミスをした選手が脱落するのではなく、全ての選手達がミスの少ない演技で競い合う…レベルの高い試合になって「「ショートプログラム(SP)とフリー、双方ミス無く揃えなくては世界一にはなれない!」…。そんな気がした。

今回のエキシビションでは、西野友毬(ゆうき)、佐々木彰生と若い2人の選手が溌剌とした演技を見せてくれ、楽しんで観る事が出来た。更に水津瑠美の「ナディア」もオリエンタルムードたっぷりで彼女自身の個性とよく似合っていて素晴らしいと思った。そして、男女とも上位4人はオーケストラの生演奏での滑走となり、ショートプログラムを滑る選手が多かったが、男子の覇者、高橋大輔は、オーケストラ演奏の「ロミオとジュリエット」では、ストレートラインステップだけを披露し、「白鳥の湖 HIPHOPバージョン」を滑走した。これは何度観ても感動する。番組では、試合時の映像も流していたが、その時から不安を微塵も感じさせない王者の風格があった。この時、もしかして浅田真央も、グランプリファイナルのエキシビションで初めた観た時から、気に入っているレスリー・ギャレットが歌っている「ソー・デープ・イン・ザ・ナイト(so deep in the night)」で滑ってくれるかな?と、少し期待したが、SPの「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」だった。やはり、企画側も、バイオリンの生演奏の繊細な調べで、浅田真央が滑るという…贅沢な設定では、選択せざるを得なかったのだろうと思った。
浅田真央二世?西野友毬 クリックすると元のサイズで表示します

結局、この日は、アンコールで少し滑っただけだったが、浅田真央の今季のエキシビションNo…「ソー・デープ・イン・ザ・ナイト」は、フルヴァージョンで観ると、指先から足先まで、とにかく美しく可憐である。更に柔らかい滑りで優雅さもあり、ロシアでのバレエレッスンの成果が顕著に表れていると思われ、私は荒川静香の「ユー・ライズミー・アップ」と同じような感動を覚えた。このナンバーには、浅田真央が、可愛い少女から美しい淑女へと、変身しつつある姿がよく表れていると思えたのだ。『You Tubu』で、グランプリシリーズの他のエキシビションも観た所、グランプリファイナルで滑った際のみのパフォーマンスだったが、ダブルアクセルの三連続ジャンプには驚かされた。今季より、2月の開催される四大陸選手権に、全日本選手権の上位2人と4位の選手も参加する事になったようなので、再び2月に観られる事を、楽しみにしていたいと思っている。(文中敬称略)

※以下『You Tubu』から、
浅田真央、GPF時の「so deep in the night」 (三連続のダブルアクセルに注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=tfjvawRe1zk

「so deep in the night」full version (THE ICEより)
http://www.youtube.com/watch?v=Nftn0NnzCXg

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2007/12/28

フィギュア全日本選手権女子SPと、山本淳一のデフォルメ人形  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュアスケートの2007年を締める全日本選手権で、浅田真央は、今季「鬼門」とまで報じられる程に課題となっているショートプログラム(曲は「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」)に、本来は姉、浅田舞の為に用意されていた淡い薄紫のグラデーションがかかったコスチュームを着て出場した。滑走後のインタビューで、本人も話していたが、「マイナス思考にならずに何かを変えなくてはいけない、コスチュームを変えてみよう」と母親と相談したのだという。
クリックすると元のサイズで表示します薄紫の衣装でSP首位の浅田真央。

そのコスチュームを譲った姉、浅田舞自身は、SP17位スタートと奮わなかったが、妹に譲ったその優しさも後押しされて、浅田真央のショートプログラム(SP)のジャンプは、トリプルルッツの踏み切りで、逆エッジ踏み切りの減点を取られたものの、ほぼノーミスの優雅に決め、72,92の高得点をマークした。ジャッジでも音楽の表現力で、8点という高得点が示されていたが、前回滑走のグランプリファイナルとは、流れる音楽まで違う曲のように感じた。

2位につけたのは、GPファイナル出場を逃し、その分、全日本選手権に照準を合わせて調整して来た安藤美姫、3位には、村主晃枝がつけている。トリノでのGPファイナルの疲れが懸念された中野友加里は、4位となり、トリプルアクセルを取り込んだ、フリーでの逆転を目指す。フィギュアの演技を観ていて、やはり自分の気持ちをコントロールし、大舞台でミスの無い自分の演技が出来る事…それが最も大切だと思った。

この全日本選手権、残念ながらTV放映は、生では無く、かなり割愛されてはいたが、滑走順通りに放映された事、拒食症(摂食障害)から立ち直り、昨季ユニバーシアードで優勝した鈴木明子や、骨折を乗り越えた大田由希奈の演技も観る事が出来て嬉しかった。更に2006年ノービス選手権の覇者で14才の西野友毬 は、スピードの有るジャンプを見せ、オレンジの衣装も手伝ってか、一昨年の浅田真央を髣髴させた。アメリカのジュニア選手達の層が厚く、脅威を感じていたが、日本の未来も期待出来る…と嬉しかった。(文中敬称略)

※以下の写真は、
JR高島屋タワーズプラザギャラリーに展示中の、人形作家、山本淳一氏のデフォルメ人形。
クリックすると元のサイズで表示します展示ギャラリーのポスター。

SP1位、浅田真央人形→クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します←真央人形の後姿(周っていた)
SP2位、安藤美姫人形→クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します←SP3位、村主晃枝人形
解説の荒川静香さんの人形→クリックすると元のサイズで表示します


★山本淳一 (人形作家、イラストレーター)
1950年北海道生まれ、東京デザイナー学院卒業
広告会社勤務1年後、友人とデザイン会社設立。1984年工房「画楽亭」主宰。
1993年、テレビ朝日のニュースステーションで使用された政治家人形制作を契機に、知名度を上げ、以降、立体作品が主体となった。主な作品として、JR西日本・さわやかマナーキャンペーンシリーズポスター、伊藤園の「香り香る麦茶」CMの鶴瓶人形、日本テレビ2002年プロ野球開幕告知監督人形、週刊ゴルフダイジェスト立体・平面イラスト、2003年朝日新聞元日号「あの顔この顔テレビ50年」等がある。年に数回、彼方此方で作品展を開催。
※以下公式HP。
http://www.garakutei.com/

※浅田真央のSPの曲は、「幻想即興曲」と書き間違えていましたが、
正しくは「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」です。訂正させて頂きました。by...hotaru.
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2007/11/5

フィギュアGPシリーズ第2戦(カナダ大会)…浅田真央優勝  フィギュアスケートと浅田真央選手

浅田真央は、グランプリシリーズ・カナダ大会のフリー演技を前にして、今までこだわり続けて来た「トレードマーク」の「トリプル・アクセル」をあえて封印すると決めた。前日に行われたショートプログラムでは、シーズン序盤で新しいプログラムを滑り込めていない為か、それとも極度の緊張感からか、冒頭の3回転の連続ジャンプに失敗した。その失敗が尾を引き、今季、ロシアに渡って磨きをかけてきたステップにも精鋭を欠き、更に今季より厳しくチェックされる「ジャンプ時の踏み切るエッジをより厳格に判定する」…という採点法にも抵触して、シニア参戦後過去ワーストの58.08点に留まっていた。挽回するには、トリプル・アクセルで転倒するミスを出すより、例え基礎点が4点低くとも、余裕を持ってダブル・アクセルを跳んでプラスの査定を貰い、他の要素をこなす作戦に出たと思われる。グランプリシリーズは、得点より順位が重視される。昨年3位スタートで背水の陣だった浅田真央は、ファイナルに残る為にまず優勝し、ゆとりを持って、次の大会に臨みたいと思ったに違いない。
クリックすると元のサイズで表示しますGPカナダ大会メダリスト
…中野友加里(銀)浅田真央(金)ジョアニー・ロシェット(銅)


グランプリシリーズは、その歴史が浅く、1995年にISU(世界フィギュアスケート連盟)公認の大会として、日本、カナダ、アメリカ、フランス、ドイツの各国を巡り、各大会の上位でファイナルを行うという現在の形がとられた。1996年からロシア杯が加わり、2003年からドイツのボフロスト杯に代わって中国杯が行われている。尚、フランス杯は、2004年以前は「ラリック・トロフィー」と呼ばれていたが、2005年からスポンサーの交代により、「トロフィー・エリック・ボンパール」になった。現在では、アメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本(NHK杯)の6ヶ国で開催され、各選手2大会まで出場できる。出場は、昨季世界選手権の上位6名がまず各大会にシードされ、後の選手は抽選で振り分けられる。そして、1位…15ポイント、2位…13ポイント、3位…11ポイント、4位…9ポイントと、加点され、その合計が多い選手から上位6名がグランプリファイナル選出となる。

2大会に出場出来る為、当然1位を2度とれば、30ポイント獲得でファイナル確定となるが、6大会では、確率的に、1位を2度とる選手が現れたとしても最高3人まで。残り3人を2位以下をとった選手で競う事となる。しかし例えば1位をとっても、次の大会で4位になった場合、15+9の合計24ポイントとなり、出場出来ない可能性も出てくる。昨年のカナダ代表、ジョアニー・ロシェットがその典型的な例だった。毎年この24点辺りがデットラインとなっているが、同じポイントの選手が複数の場合、1.出場試合の最高順位 、2.出場試合の合計得点、3.試合数が多い選手、4.出場試合のフリー演技の合計得点…の順で決められる。よって1つの大会で1位を取っても、次の試合で下位に沈むとファイナルには出場できず、波のないコンディション作りが課題となる。また得点より順位を重視するので、どの大会に出場するか?による運、不運も、かなりあるように思う。
トリプル・アクセルを封印して優勝 クリックすると元のサイズで表示します

今回の浅田真央のフリー演技は、あくまでも順位に焦点を絞って滑り、勝ちに行くという無難な?演技構成だった為、何となく物足りなさを感じたようにも思ったが、それも彼女がジャンプだけというイメージから進化している所以だろう。シニアに参戦してから例のない「トリプル・アクセル」の回避は、浅田真央が精神的にプライドを捨てて成長した証…との見方もあると感じた。昨年、観戦に行った友人が、素人ながら「真央ちゃんは、氷を削るがしない程綺麗な滑りだ」と言っていた。一つ一つの要素に無理がない…それは天才的スケーターの素質ともいえよう。彼女の次の大会は、アメリカ大会で金メダルをとり、既に15点を獲得している、キミー・マイズナーも参戦するフランス大会…。浅田真央にとって、一昨年15才にして優勝した縁起の良い大会でもある。更なる滑り込みに磨きをかけて、今度こそ、ショートプログラムで完璧な演技をし、フリーは守る演技ではなく、挑む演技をしてくれたらいいな…とファンの1人として思っている。
クリックすると元のサイズで表示しますトリプル・アクセルを跳んで2位の中野。
(写真は全てYahoo photoより引用)


また浅田真央が今季フリーで初披露したショパンの「幻想即興曲(Fantaisie-Impromptu)は、作品番号『66』がつけられた即興曲で、1834年に作られていたが、出版されたのは、ショパンの死後。1855年に友人のユリアン・フォンタナが改稿し発表した。題名の『幻想』は、死後の発表ゆえに、フォンタナがつけたと言われている。ショパンが作曲した即興曲は4作品あるそうだが、ショパン24才にして作曲されたというこの曲の譜面を、本人が表に出さなかった理由は(ベートーベンの『月光』に似ていたからという説もあるが)定かではないという。今季、グランプリファイナルの開催地は、2006年冬季オリンピックが開催されたトリノ、パラベーラ競技場…荒川静香のショートプログラムで流れた「幻想即興曲」が、再びパラベーラのリンクに響き渡る時、浅田真央は軽快なステップからのトリプルアクセルを見事に跳んでくれる事だろう。そして国際大会で夢の200点越えを果たしてくれると信じている。因みに「幻想即興曲」は、カナダ大会フリーで、2年ぶりにトリプル・アクセルを決め、自己ペストを更新して2位に入った中野友加里も、ショートプログラムの曲として選んでおり、「幻想即興曲」が、フィギュア界で最高の演技を引き出す曲の「代名詞」となってくれるよう願いたい。

※以下 ISU公式ページから、大会エントリーの選手名とポイント(得点表)
http://www.isufs.org/events/gp2007/gpsladies.pdf
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2007/3/31

フィギュア世界ランキング(女子)を見て思うこと  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュア世界選手権が終わって、今季の世界ランキング(3シーズンのポイントを合計したもの)が発表になった。女子は、昨季に続き10位までに日本人5人を含むアジアの選手が6名入り、フィギュア大国…日本を物語るだけでなく、アジアの女性が如何にフィギュアに向いているという見方もある。勿論、選手達の努力と環境も大きな要因に違いないが、毎日新聞社発行の『フィギュアスケート07』の記事中に、科学的根拠について書かれている記事があったので、その記事を参考にしながら、少し書いてみたいと思った。

◎参考
ISUの世界ランキングサイト→ http://www.isufs.org/ws/

更に世界ランキングだけでなく、昨季(2006年)までのデータで、過去18年間の世界選手権を振り返ってみても、優勝者のうち延べ11回(今季を入れると12回)、日系のクリスティ・ヤマグチや、中国系のミッシェル・クワンらを含め、アジア人系の女性が占めている。国立スポーツ科学センターによると、スピンやジャンプに向いている比較的「寸胴」の体型は勿論だが、筋肉の質にその秘密があると書かれていて興味深い。まず、鍛え方という角度で、筋肉は「速筋」と「遅筋」の2種類に分けられるそうだ。
クリックすると元のサイズで表示します理想的な筋肉の着き方…浅田真央。

「速筋」とは(例えば短距離走とかで働く)瞬発力がありパワーが大きく「遅筋」とは、力は小さいが持続力があり、有酸素運動で培われる筋肉の事を呼ぶという。勿論、個人差はあるが一般的に、この筋肉を人種別に考えると黒人は「速筋」が多い為、パワーや瞬発力を必要とする陸上の短距離や砲丸投げ向きで、白人は「速筋」と「遅筋」が一対一とバランスよく着いている為、水泳や球技に向いていると言えるらしい。そしてアジア人は、「遅筋」7割対「速筋」3割で、「遅筋」の割合が多い為、持久力が必要なマラソンが得意であるというのだ。また「速筋」は鍛えれば鍛えるほど大きく発達し易く「マッチョな体型」になり易いという。

この筋肉の働きと体型を、フィギュアスケートの特徴に当てはめてみると、フリーの演技4分(女子)のプログラムを滑りきる為には、持久力が必要で、ステップや、エッジワーク、スピンには筋力というより、柔軟性と反復練習が重要だという。そして最も筋力が必要では?と思われるジャンプも筋肉の多さというより、回転軸が安定している事の方が大切なのだそうだ。そして演技に美しさを求めると、あまり筋肉質ではない方が優雅に見えるという。よって最近では正座をする事も少なくなり、手足が長くなった日本人の体型を含むアジアンビューティーの体型と筋肉の質は、フィギュアスケートに向いている…とその記事には書かれていた。一概には言えないかもしれないが、私は、ついなるほど…と思ってしまった。また、欧米に比べてアジアの淡白な食生活もスリムな体型を維持し易い一因ともいえよう。

◎参考
毎日新聞社『フィギュアスケート・2007年版』より。

※以下は、私の質問に、スピンさんが答えて下さったメールに付記されていた、伊藤みどりさんとクリスティ・ヤマグチさん関係の記事です。

2004年に伊藤みどりさんがフィギュアスケートの殿堂入りをして、今度の東京ワールドで授与式を行ったと思うけど、アメリカのフィギュア関係者の間でも、伊藤みどりさんは尊敬されています。試合の時にみどりさんがアメリカのチームを訪問した写真が、いつもアメリカフィギュアスケート連盟のサイトに出ています。ひょっとしたら、日本よりアメリカでの評価のほうが高いんじゃないかなって思うくらいです。

↓例えば東京ワールドの時はこんな感じ。中心に居るでしょう。
クリックすると元のサイズで表示します

アメリカの関係者には大人気!クリックすると元のサイズで表示します
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また、今年の全米選手権では、ゲストの「クリスティ・ヤマグチ」さんの名前が会場にコールされると凄い拍手だったそうです。

クリックすると元のサイズで表示します 1992 Albertville Olympic
Nancy KERRIGAN、 Kristi YAMAGUCHI、 伊藤みどり

クリスティ・ヤマグチのスピンクリックすると元のサイズで表示します

クリスティは、この年のワールドでもチャンピオンになって、それ以降は、同年オリンピック&ワールドのダブルチャンピオンは出ていません。私達が誇れる2人の代表的選手ですね。
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2007/3/29

安藤、浅田らを生んだフィギュア王国…名古屋(愛知県)に思う  フィギュアスケートと浅田真央選手

名古屋がフィギュア王国と呼ばれるようになったのは、やはりフィギュア史上初のオリンピックメダリストとなった伊藤みどりの存在が大きいだろう。そして今年開催された世界選手権では女子シングルに出場した選手が、3人とも名古屋(中野は愛知県江南市)生まれの名古屋育ちだった。名古屋に於いてのフィギュアの歴史は、旧満州(中国東北部)で、王者になった小塚光彦(現・92才)らが戦後間もない頃、愛知県スケート連盟を創立して、息子の嗣彦小塚崇彦の父)を1968年開催のグルノーブルオリンピック代表選手に育て上げ、選手が途絶える事無く競技を続けられる土壌作りに尽力した。
クリックすると元のサイズで表示します 旧満州のリンクで…小塚光彦。(戦前)

そんな頃、1人の女性が現役スケーターを引退して名古屋初のプロ指導者になった。山田満知子コーチ…。伊藤みどりがその指導を受けた事で有名である。伊藤は周知の通り、1989年の世界選手権で日本人で初めて優勝し、1992年のアルベールビル・オリンピックでは、トリプルアクセルで転倒するも再挑戦して成功させ、銀メダルを獲得した。その後も山田コーチの指導の下、小岩井久美子、恩田美栄ら有力選手が生まれ、世界フィギュア界に『名古屋のスケーター』を発信し続けた。他にも2007年3月現在、現役で活躍している選手では、中野友加里、浅田舞、浅田真央らがいる。
2005年GPファイナル優勝時の浅田真央と山田。クリックすると元のサイズで表示します

フィギュアスケートは、誰でもが気軽に始められるスポーツではないが、山田の門下生は、よく先輩スケーターが使用した衣装を着て競技に出たりする。早朝、深夜の貸切時間だけでなく、昼間のリンク営業時間にも一般客に混ざってリンクに降りる。山田は、高額なお金がかかると思われているフィギュアの敷居を低くしたかったという。「似合う衣装は、また着ればいい。何度も使えるフリーパス券を買えば、どれだけ滑ってもいい」。そう語る山田は、浅田真央に試合の時、伊藤のお下がりの衣装を着せ、普段は、一般客の隙間をぬって練習させた。今でも山田は、名古屋スポーツセンターにて、未来の選手となるべく子供達を指導している。

また、全国的に経営難で数が減っている通年を通して使用できるスケートリンクが、2つ健在しているのも王国の源流と言えよう。小塚嗣彦によると、1950年に名古屋市千種区に通年型のリンクが作られて以来、幾つか出来て消えては行ったが、途切れてしまった事は一度もなかったという。今季、世界選手権優勝を果たした、安藤美姫を指導した門奈裕子は「現存する名古屋のリンクは、2ヶ所共、民営だから時間的にも融通が効く」と語った。公営のリンクだと早朝、深夜の営業は難しいが、民営なら無理が言えると言うのだ。門奈も名古屋にある2ヶ所のリンクを行き来して指導にあたっている。
クリックすると元のサイズで表示します 中京大・豊田キャンパスに建設中。
(2007年5月、リンク完成予定図)


更に現在、中京大学がフィギュア専用リンクを建設中、大阪の関大(高橋大輔・織田信成在学中)が、アイスホッケーにも使える汎用リンクを建設したのに対し、フィギュアスケート専用とは、選手にとって非常に有難い環境、格好の練習拠点となりそうだ。「やるからには徹底してとことんやる」…名古屋流の考え方が垣間見えて面白いと思った。トリノオリンピックで金メダルを獲った荒川静香を指導した長久保裕も昨年より、閉鎖された仙台のリンクから拠点を名古屋に移した。長久保は、昨年、名古屋で開催された地方大会に選手達を初参加させたが、その国際大会並みの盛り上がりぶりに「仙台なら大会を2日間も行わない。名古屋では参加者も多くて親も熱心、とても(仙台では)考えられない!」と、驚いたそうだ。

先に述べた山田が、専属で指導する名古屋スポーツセンターは、名古屋市の繁華街から少し南へ下った、大須観音沿いの古い街並みの中にある。私も専門学生時代は、その辺りへ買い物や食事を摂りに行ったりした。スケートリンクに入った事もあるが、リンクサイドに子供達の練習を見つめている母親が、ずらりと並んでいて驚いた。指導するのに親が見ていると、親が口出したり、子供が甘えたりするから…と嫌うコーチもいるそうだが、山田は反対の意見で、「子供は親が褒めてくれるのが一番嬉しい。親も子も一緒に悩み、一緒に喜びたい。怪我を防ぐ為にも見て貰っていた方がいい」…という。小塚、門奈、山田…カリスマ性のある指導者が何人もいて、通年滑られるリンクがある。「フィギュアスケートは、名古屋の文化の一つとて根付いている」と言ってもけっして過言ではないだろう。(敬称略)

◎お詫び
スタッフの身内に不幸が重なり、仕事上人手不足の為、ブログの更新及び頂いたコメントの返事が遅れています。ごめんなさい。

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2007/3/26

世界フィギュア…女子シングルの写真集…スピンさんより。  フィギュアスケートと浅田真央選手

真央ちゃんのフリー。素敵な演技でしたね。最初の3Aが2フット判定なのかな?一番惜しかったのは次の2A+3T。3Tが回転不足と2フットでここだけで4.ポイント以上の損。でも、この後が凄〜く良かったです。真央ちゃん、エライッ!

美姫ちゃんはフライングシットスピンでちょっとミスがあったくらいで完璧でした。最終滑走でプレッシャーが大きかったと思うけど、おめでとう〜!

世界選手権のメダリストの平均年齢が17歳って言うのも記録かしら?
それに最終グループの平均年齢も歴代最年少かしら?

クリックすると元のサイズで表示します 表彰台の3人
(写真は全てクリックで拡大します)

金メダル、銀メダルの笑顔。クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します真央ちゃん、喜びと涙のフィニッシュ

※今シーズンも頑張りました。↑
観戦に行った妹は、真央ちゃんの愛犬の縫いぐるみ?を注文したんだって!

クリックすると元のサイズで表示します美姫ちゃん、新調した衣装で。

真央ちゃん。 クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します昨年チャンピオンのキミーちゃん

カロリーナちゃん(6位)クリックすると元のサイズで表示します

※うち(イタリア)の子も頑張ったんですけどね。↑
カロリーナ・コストネルちゃんは、私と美容院で隣同士だった仲です。

★ここからは、SP…1位から5位までの選手と中野さんの写真です。

クリックすると元のサイズで表示しますSP史上最高点、キム・ヨナちゃん。

今季SPミスなしの美姫ちゃんクリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示しますカロリーナちゃん、
ヨーロッパ選手権のチャンピオン。

キミーちゃん。(4位)クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示しますジャンプ失敗ながら5位の真央ちゃん。

中野友加里さん、7位。クリックすると元のサイズで表示します

それから、私はSPは観ることが出来なかったんだけど、
東京体育館へ観戦に行っていた妹からのレポートでは
「真央ちゃんが失敗しちゃったの!!でも、あれがお姉ちゃんだったら10回くらい転んでるかも」
って言うのよ。
ショートで10回転んだら、優勝するよりギネスブックに載っちゃいます。

じゃあ、またね Ciao ciao♪...by spin.


◎3月25日付けの『中日スポーツ誌』によると、
浅田真央選手は、昨年12月開催された全日本選手権前、トリプルアクセルの練習中に転倒し、右手小指を骨折、肋骨も痛めていたそうだ。記者達には「絶対言わないで下さい。大丈夫」と、決して「痛い」とは言わなかったという。真央選手得意技のトリプルアクセルは、全身を内側に締めて跳ぶが、手を握らないと力が入らない。医師の診断結果は、全治3週間で大会への不参加を促したが、目立たない肌色のテーピングをして、1日4時間の練習をこなし、怪我を隠したまま初優勝した。その容貌からは「根性」という言葉など、似つかわしくないが、決して弱音を吐かない芯の強さが彼女には備わっている。今大会で、SPのミスから学んだ真央選手の前には、バンクーバーオリンピックの金メダル獲得に向けて、見えないレールが既に敷かれている気がしている。...by hotaru.
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2007/3/25

世界フィギュア…安藤美姫優勝!と浅田真央の逆転劇に思う事  フィギュアスケートと浅田真央選手

世界選手権…オリンピックのない年にとっての最高峰の試合。各種目とも、各国最大3人(3組)しか出場出来ないという、出場する選手にとっては大変名誉な大会である。更にこの大会の選手の順位によって来季の出場枠(オリンピックがあればその枠も含む)が決まる為、国を背負うというプレッシャーも、大いにかかる大会だ。この大会の歴史は、1896年、ロシアのサンクトペテルブルグで第1回が開催され、100年以上の歴史を持つ。その回数は戦争等で一時中断がある為、今大会が97回大会となった。
クリックすると元のサイズで表示します 金メダル…安藤のスパイラル。
(3人のスパイラル写真のご提供はスピンさん。クリックで拡大します)


種目は、第1回目が男子シングルのみ、第11回から女子シングルが、第13回からペアが加わり、第43回からアイスダンスが加わって、現在の4種目体制になったという。ペアでは出場選手が少ない事から2000→2001年シーズンに予選が廃止されたが、この東京大会から男女シングルでも予選は廃止される事となった。よって少しのミスが勝敗を大きく分け、勝負の行方が予想つきにくくなり、更に緊張感溢れる大会になったと言えよう。

そんな流れの今大会で、まず高橋大輔が、日本男子シングル初の銀メダルを獲り、アイスダンスの渡辺・木戸組も自己最高15位を獲った。女子シングルも続けとばかりに、そのプレッシャーは、優勝候補と言われていた選手達に重く重く圧し掛かった。浅田真央は、フリー当日の公式練習では、昨日のSPの失敗を引きずったように、ジャンプの調子が上がっていなかったという。何といっても未だ16才…このまま押し潰されるのだろうか?と誰もが不安を抱いただろう。実際、FSの最終組の選手は、カロリーナ・コストナー、エメリー・ヒューズ共に3回転×3回転の大技に挑み転倒するミスが連鎖した。SPをパーフェクトな演技の史上最高点で終え、このまま他の選手を寄せ付けないか?!とも思われた金・ヨナでさえ、3回転ジャンプで2度も転倒してしまった。
銅メダルのキムのスパイラルクリックすると元のサイズで表示します

浅田は、今季本格的にシニア参戦する為、練習の拠点をアメリカに移し「真央は放って置くと、一日中でも練習している」と、アルトゥニアンコーチと、姉の浅田舞が声を揃えて言う程、練習に没頭し、1日7時間以上滑る事も珍しくなかったという。更に筋肉トレーニングやランニングも毎日欠かさず、この1年間は、フィギュア漬けの日々だった。その集大成のようなフリーの演技…。冒頭は、緊張で表情も堅く、3アクセルは僅かにエッジが着いて、両足着氷の判定となってしまったり、次の2アクセル×3トゥーループが、ダブルになって乱れたが、その後完全に建て直して、SPで失敗した3フリップ+3ループを決めると波に乗り、笑顔もこぼれた。そして最後の連続ジャンプ、3ルッツ+2ループ+2ループを決めると軽くガッツポーズ。ラストのフライングシットスピンでは、レベル4も獲得し、フリー史上最高点を叩き出した。
クリックすると元のサイズで表示します 銀メダル浅田の笑顔のスパイラル。

演技の後の大粒の涙は、インタビュールームまで行っても止まらなかった。SPの後、強気の発言をしてしまったので、「辛くて苦しかった」と、嗚咽を堪えながら答える姿に『有言実行』の責任感ある強さを持ち備えた少女なのだと感じた。そして、昨季、優勝確実!とまで言われて臨んだ世界Jr選手権で、金・ヨナに破れ2位となったあの時からこの世界選手権まで、紆余曲折しながら、駆け抜けて来た語り継がれるべき1年間の浅田真央の軌跡は、彼女のスケート人生に於いて、ほんのプロローグに過ぎない事を、今しみじみと感じ、今後も私達を楽しませ、励まし続けてくれる演技の為に、彼女は、その青春の全てを氷上に懸けてくれると確信した。
クリックすると元のサイズで表示します演技の後、ガッツポーズの浅田。
(Photo...時事通信より)


一方、トリノオリンピックの広告塔としてメディアから奉られた挙句、惨敗した途端に、どん底に突き落とされたような屈辱を味わった安藤美姫も、今季復活を懸けて滑り込んで来ていた。だがスケートアメリカで好調なスタートを切るも、怪我が多く苦しんだ。4回転サルコーに挑む為に履き替えた靴も足には合わず踵の痛みは続き、今大会直前にも痛み止めを打っていたという。フリーでは、4回転ジャンプを封印した事には、少し残念な気がしたが、終わってみれば浅田真央との差は僅か0・64。堅実策を指示したモロゾフコーチの作戦勝ちと言える。それにしても今季、SPの演技は全ての大会でほぼノーミス。トリノ前のマスコミの取材に「オリンピックが終わったら結婚する」と言っていた時の安藤とは別人となっていた。安藤には、世界女王としての品格を向こう1年間保ち続け、浅田真央とともに、日本フィギュア界をリードして行って欲しいと願っている。(敬称略)

※スピンさんから頂いた貴重な写真は、まだ何枚かありますが、改めて掲載させて頂きます。
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