
カリフラワーはブロッコリーと姉妹とも言うべき野菜で、ブロッコリー同様、双子葉植物綱・離弁科亜綱・アブラナ科の1、2年性植物で、キャベツ、ダイコン、白菜、蕪、菜の花、ツケナ、タカナなどと同じ仲間で、キャベツ一族の一員です。
カリフラワーはヨーロッパ西海岸地域の地中海沿岸が原産で、約2000年前から栽培されていたようで、英国のドーバー付近などに自生する不結球性の野生種(原始型ケール)が先祖と言われています。
紀元前540年頃、野生キャベツの頂部についた開花前の蕾を食用にしたという記録が残っており、この原始型ケールから、結球した葉を食べるキャベツ、小さく結球したワキ芽を食べる芽キャベツ、肥大した茎を食べるコールラビー(蕪キャベツ)、緑葉を食べるケール、それに美しく色づく葉牡丹などが生まれています。
これをブロッコリー・カリフラワーの先祖と考えると、そのルーツはかなり古くまで遡ります。現在の形のカリフラワーは、16世紀中頃、南ヨーロッパ、特に、イタリア、フランスで発達したものです。
その後、17〜19世紀にかけて、北ヨーロッパにも広まり、やがてヨーロッパ全域へと普及して行きました。ヨーロッパ諸国から、ブロッコリー・カリフラワーがアメリカやアジアに伝えられたのは、19世紀に入ってからで、アメリカには、1800年代初めに、イタリア系移民によって、導入され、栽培されましたが、その後1920年代までは、なぜか普及しなかったようです。
日本には明治に渡来し、、多くの他の作物、野菜と共に、カリフラワー、ブロッコリーも、産業奨励を勧める国策の一環として導入され、各地で試作されました。
日本で本格的に需要が伸びたのは、第二次世界大戦後で、ブロッコリーより先に普及しましました。

0