以前、本で出た「いま・むかし おもちゃ大博覧会」が、京都高島屋で開催中。
期間が短く、7月末で終わってしまう。でも行ってみたい。
おもちゃ好きなら行ってみたいもん。リカちゃんも展示されているし。
そのほか、お茶運び人形や紙製の組み上げ銭湯や…。
もう夏休みだからジャリが多いだろうけれど。
さて、京都国立博物館でやっている「美のかけはし」の続報。
私はまだ行っていないのだが、8月17日まで展示している。
この展覧会は「風神・雷神」「伝・源頼朝像」「天橋立図」の3つの国宝がウリだが、当然のようにそれらが一堂に会することはなくて、風神と天橋立が前半、頼朝像が後半に展示。
だから、これらを3つとも見たければ会期の前半と後半、両方に行かなくてはならないといういつもの博物館商法(笑)による展示なのだ。
京都に住む者としては、頼朝像は神護寺の来年の虫干しを待って行くことにして、今回はスルーするとか。
そのほかの展示品も、常設展示でちょっとずつ出していたものを集めて展示する感じだから、新鮮味はもうひとつないかも。。
私も今回の国宝3点は、それぞれ前に見たことがあるし、それ以外の展示品で既に見ているものがある。
だからあえて今行かなくてもいいか、とも思う。
盛り上がりももう一つのような気がする。
が、やはり「風神雷神」は久しぶりに見たい。
それと、今回の展覧会は博物館の110周年記念だから、博物館の歴史そのものと、博物館が建っている土地の歴史を概観するものであるので、そのあたりをちょっと期待したりしている。
何しろ、博物館のある東山七条の周辺は後白河法皇と秀吉の遺構が沢山あり、博物館自体が、秀吉の建てた方広寺大仏殿跡に建てられたもの。
そんなわけで、比較的地味な今回の展覧会を、私はそれなりに期待しているのである。
それにしても、京都国立博物館のウリが国宝3点のみ、というのは何となくビンボくさ…。
東京の博物館なんてざくざくあるんだろ…。
この間常設展示へ行って来たら、なぜかいつも置いてあるお向いの三十三間堂の千手観音がなくなっていた。
あれはずっと博物館に貸し出し中で、ずっと展示されているものとばかり思っていたから、なくなっていてちょっとショックだったのだが、本館の「かけはし」に展示するからいったん引っ込めたのかしら。
六波羅蜜寺の四天王のお二人は相変わらず袖を翻しながらおられたのだが。
代わりに金戒光明寺の文殊菩薩像がおられた。
常設展示へ行って来たのは、この文殊さまを見たかったがため。
何でも奈良の西大寺のものに似ているそうで、今回修復を終えたのでしばらく博物館で飾ってあるようだ。
騎獅像で、大きく、菩薩さま自体は等身大くらいあるだろう。
近くに寄ると、思わずにやけて来るくらい素敵な像で、そもそも文殊菩薩という存在が私にとっては何となく色っぽいのだ。
文殊さまと弥勒菩薩さまという仏さまは、二大色っぽい仏さまだ。
で、この文殊さまはものすごくリアルというか、瑞々しい。
獅子に乗っておられるが、今獅子に乗って到着したばかりというような、またはこれから獅子に乗って、さあ出陣!というような、そんな感じだ。
どこへ出陣するのか知らないが、とにかくそんなみずみずしさがあって、とても何百年も前に作られたとは思えない。
今にも「さ、ほなら行こか」とでも言いそうな文殊さまなのだ。
文化財指定は何もないのだが、かなり気に入ってしまった。
乗り物に乗っておられる仏さまは迫力があっていいねえ。

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