2008年のサミットに京都は外れ、洞爺湖に決まった。
サミットは、洞爺湖のような、人の誰も住んでいない辺鄙な場所の方が警備がしやすく、便利なのだろう。
京都に限らず、都市部でのサミットはテロリストが隠れやすいから(?)敬遠されたようだ。
京都の大臣の伊吹文明や前原誠司(なつかしい名前だ!元気かい)などは京都が選に漏れて残念、と発言していたが(彼らは京都にサミットを働きかけていたらしい)、共産党の議員・穀田という人は、京都は修学旅行生や祇園祭でごった返すのだから(サミットは7月に行われるのか?)、サミットには相応しくないと常々言って来た、と冷静な意見である。
京都市民の多くもサミットがあれば交通規制など規制が厳しくなるから反対と言う意見が多かった。
ただしかし、京都の財界というか、…京都にも財界があるのである…、京都商工界というか、ホリバのおじいちゃんや、ムラタ機械さんや、タテイシさんやら、イナモリさんやら(多分)、いろいろな人がサミットを念願として来た。
2年くらいかけて、サミット誘致を働きかけて来たのだという。
それをたった1ヶ月の誘致活動で洞爺湖に持っていかれた、のがちょっと納得行かないらしい。
それは選に漏れたどこの都市もそうだろうけれど。
洞爺湖はどちらかというと、アベがそこにしたかったから決まったので、みずからはあまり乗り気ではなかったのではないだろうか。
ともあれ8年後まで堀場のじいちゃんが生きておれるかどうか。8年後でも多分駄目だろうから、じいちゃんが少し可哀相な。
そんなわけで、話題を変えて、近づいて来た若冲展のことを。
今回、若冲の「動植菜絵」が公開されるのは、若冲と関係の深かった相国寺というお寺に付属している承天閣美術館という場所で、展示されるのは「動植…」の全30点と、仏様を描いた図と、金閣寺の襖絵(これは、改装前の承天閣美術館で常設展示していた)などらしい。
とにかく、値段が高い。それに尽きる。
1500円だ。
この機会に随分ふんだくりやがるぜ。
東京の宮内庁では、「動植…」は別々に日を分けての展示だったが、それでも全品がタダで見られたのだ。
それに比べ、あまりにも高すぎる。
確かに120年ぶりだとは分かっているが、それにしても高い。
そして、期間が5月13日から6月3日という中途半端な…。
私は最近、全図一括公開だと一度に落ち着いて見られないのではないか、東京のようにちびちびと小出しされる方がかえってちゃんと一つずつじっくり見られるのではないかと思うようになっている。いかがなものなのだろう。
後援が京都新聞、NHK京都、MBS毎日、KBS京都などなど…放送局がこんなに後援していて良いのか…、とにかく、割引を期待するしかない。
今京都では「大エルミタージュ展」という、東京からのお流れ展覧会をやっているが、これは読売新聞の主催なので見る気がしない。
読売主催と銘打たれていると、もう警戒するようになった。
タダ券をバラ撒きやがるので、人が必要以上にいっぱいになるのだ。
読売にはさんざん痛い目に会わされた。
国立博物館の「藤原道長」も読売主催なので止めておこうと思っている。
「若冲展」には、読売の轍を踏まないでほしいものだ。

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