何となくPCの「お気に入り」を整理しようと思って、バービーのリンクを辿ってみたら、ものすごく沢山のサイトが既に消滅していて、なくなっていた。
かなりショックだ。
バービーがいかに衰退しているかという証を目の当たりにしてへこむ。
バービーの2009年の新作が発表されている。
それによると、リプロダクションの嵐。
http://www.barbieinchiba.com/showcase/2009/index.html
ヴィンテージ時代から、70年代のスーパースターフェイス時代までリプロダクトするようだ。
1959バービーのリプロはバービーの35周年を記念して94年に発売されたが、今また発売されるのはなぜだろう、納得出来ない。
よく考えたらバービー50周年だから、それを記念しての再発売(再々発売?)のようだ。
でも、あまりにも芸がなさすぎるような気が。
しかも、FMC版の1959バービーなんていうのもある。
これがもう、まったく理解出来ない。意味が分からないよ。
多分素体が違っていて、FMの方が細くて小さいボディで、リプロのオリジナルボディとはサイズが違うのだろう。
それで両方出してみようという魂胆か。
今回のリプロはギフトセットという名前なので、すべて着せ替え衣裳がひとつ付くようだ。
その分値段も高いだろう。
着せ替えを付けて、前回35周年の時とは違うということをアピールしているのかもしれない。
しかしどんなにしても、たとえ50周年だとしても、このリプロ尽くしはいよいよネタが尽きたかと、バービーも落ちるとこまで落ちたという感じの、バービーの断末魔のような気がしてならない。
…と思っていたのだが、バービー発売35周年、40周年、45周年という風に、5年ごとに記念発売をして来たマテルだから、しかもリプロを発売して祝う、という慣習になっていたようだから、きりの良い50周年には大々的に記念祝いをしてもおかしくないのかもしれない。
だけども、もう少し別の祝い方がないものか…。
バービーがこんなに駄目になって来てるのに。
リプロと言っても、どうせガチガチにくくりつけられた、箱出しなんて出来ない状態のものに違いないし。
私にとって、Momokoみたいな貧弱ボディとは違い、バービーは堂々とした豊満なボディが魅力だった。
ぴっちりしたドレスを着て様になる、バービーのボディラインが好きなのだ。
最近のバービーは、そのボディさえ放棄してスリム化していた。
可動はまったくなく、むしろその逆で、腕も足も動かない、椅子に座ることさえ出来ない堅いボディになり、時代に逆行していた。
(体が堅いどころか、箱から出すことさえ困難なのだが)
顔もへんてこりんなものばかり。
現代バービーでも90年代のバービーは、オープンマウスでさえ魅力的なルックスだったのだが。
今のバービーには文句ばかり言いたくなる。
楽しみだったはずのFMコレクションが、すっかり駄目になったことなど、懲罰ものだと言ってもいいだろう。
FMが出始めた時の魅力的なルックスのペイントはまったくどこかへ消えてしまい、商品化される前のFMの見本段階ではとても可愛かったのに、それが製品化されないで、悪い方向へ加速して行った。
昔も今もバービーが好きな私には、残念で仕方がない。
飽きっぽい性格だと思っていたが、自分でそう思っていただけかもしれない。
バービーに飽きることがない。
部屋に飾ってあるソロスポだとか、リプロ、90年代バービーは毎日見ていても飽きない。
良い時のバービーは、どんな人形よりも良い。
だから今持っているバービーで、ある程度満足だから、今さら新しく求めなくても構わない、という考えもないことはない。
ただやはり動向が気になる。
バービーの良さを知っているからこそ、バービーは駄目だ、流行遅れのださい人形だと決めつけられることがつらい。
今のバービーは殆どフィギュアのような人形で、メイクもヘアスタイルも衣裳に合わせてあり、ポーズも一定で、箱から出さないで飾るタイプ。
それに対して、現在大人に受けている人形は、自分でカスタムしたり衣装を作ったり、自分で工夫して、アレンジして楽しむタイプばかりだ。
だってその方が楽しいから。
他社の流行を追いかけろと言うのではないが、メーカーは、もう少し、こういう大人のファンが欲しているものを汲んで、商品を展開してくれないものかな。
ただ飾っているだけでは、大人のファンはつまらないのだ。

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