ブログを更新しようとして、なかなか繋がらなかったので何度かクリックしたら、重複してアップされてしまっていたらしい。
同じ記事が3つくらい上がっていて焦った。訂正したけれど。
さてお正月は例によって寝正月。
帰省するでもないので家でテレビなど見た。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは最近真面目に見てなくて、今年も真剣には見ていなかったけれど、ダニエル・バレンボイムが指揮だった。
バレンボイムといえばユダヤ人。…なんと間の悪いことよ。
なぜイスラエルはあんな攻撃をしたのだろう、ハマスが先に何かしたからなのだろうか。
良く分からないけれど、ニュースでは理由もなくいきなり攻撃をしかけたような報道だったから、あかんやろイスラエル、という我が家の反応だった。
そんな時だからバレンボイムもアンコールの前に「中東に平和を」というコメントを入れざるを得なかったのだろう。
ニューイヤーコンサートの放送では、バレンボイムが、ユダヤ人とイスラムの人との合同オーケストラ活動をしたりする映像が出ていたが、でもいくらユダヤ人側が働きかけても、何となく偽善めく印象があるのは、こちらが色眼鏡をかけてしまっているせいかしらん。
大体、大昔にそこが自分たちの国だったからといって、今住んでいる人を押しのけて無理矢理そこが自分らの国だと主張することが許されるなら、日本国だって○国や○国が日本のものだと主張することが出来るのだ。
4千年前のことを、イギリスやアメリカがしゃしゃり出て来るからおかしくなるので…
あれ?そんなことは関係ない。
ともかく、ユダヤ人のバレンボイムがニューイヤーコンサートの指揮をした。
全部は見ていなかったが、ハイドンの曲では愉快な演出があり、ラスト(ドナウとラデツキー)でもお約束どおりの演出で、じゅうぶん楽しめた。
バレンボイムといえば、わしらの世代(どんな世代だか)はピアニストというイメージが強いが、指揮に転向して、すっかり指揮者として貫禄まであった。
彼の指揮による「美しく青きドナウ」は、かなり気に入った(バレエはヘンテコだったが)。
リズムの強弱のつけ方が、私の感覚にぴったり来たのだ。
偉そうに言っているな、他との違いも分からないくせに。
ニューイヤーコンサートの指揮といえば、一番回数が多いのはロリン・マゼールではないかなと思う。
初めて日本で生中継された時の指揮者がマゼールで、VTRで日本語で挨拶していた。
それをビデオに録画した。
もう何十年前のことだろう。
その後カラヤンやカルロス・クライバーや、ムーティや小沢征爾や…、要するに世界のトップ指揮者が指揮したのを見た。
でもやっぱり一番印象が強いのはロリン・マゼールなのだ。
またこいつか、という感じで、これといった指揮者をキープ出来なかった年はとりあえずこいつでお茶を濁しておくか、という取り決めでもあったのではないか。
そのくらいマゼール指揮をやたらに見た。
別に不満はない。コワモテのくせに愛想の良いおっさんだから好きだ。
私の希望としては、初演奏という曲でなく、十八番というか、これぞワルツ、これぞポルカという定番中の定番ばかりでプログラムを組んで欲しいということ。
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」とか「サンダーアンドライトニング」(今回も演奏されていたが)、「ウィーンの森の物語」などの定番をオーソドックスに、あくまで真面目に。
それから、こういう機会に向こう(ヨーロッパ)のテレビ番組の作りがちらっと分かるのが面白い。
タイトルの入れ方がすごく愛想がなくて、即物的で、日本のあれやこれやと装飾がつきまくる放送とえらい違いだ。
ああいう過剰包装のない、淡白な番組作りがワシの年くらいになるとちょうどいいのじゃ。

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