沈没している間にまたいろいろなことがあった。
特筆すべきは「ビートルズのリマスター版発売」というイベントだったが、
これは別項にて書くことが出来れば書くことが出来るだろう。
「京都 歩く下京時遊自在」という画期的な本が出たことは、快挙というべきだろう。
でも、楽天のアフィリエイトではいくら検索してもこの本が出て来ない。
悲しくて涙が溢れる。
京都タワー2階の本屋(ふたば書房)では、だんとつナンバーワンの売れゆきだというのに。
市内の区だけに特化した地図本が出たことが、かつてあっただろうか。
しかも下京という、地味な、たいして文化財のなさそうな区にスポットを当てるなどという大胆な発想には完全に意表を突かれた。
実は京都市下京区は、今年、区が出来てから130周年にあたり、その記念でちょっとしたぬるいイベントをしたりもしているのだ。
「下京のひびき」という、毎月区民に配られる市民新聞などによれば、区役所は結構盛り上がっているらしい。
その関連でこのような地図本も発行されたのだろう。
130周年は下京だけではなく、上京区も同じように130周年を迎えている。
同時に出来たのだ。
でも、歩く上京という本は見かけない。
もしかして、本が出たのは下京区だけ?
それとも上京区の本屋へ行けば、「歩く上京時遊自在」という本が並んでいるのだろうか?
謎だ。
区ごとにその区の地図本があったりして?
謎が謎を呼ぶ。
この本は、観光客向けというよりは、完全に身内内で盛り上がるための本であるだろう。
下京区にある、ほんのちょっとした祠からただの石碑まで、どう考えてもこんなちっぽけな的なものが、あたかもとても大層なものであるかのように掲載されている。
下京区民が泣いて喜ぶ体裁である。
京都タワーで売れているというからには、下京区民が大喜びで買っていると推測される。
しかも300円という安さだ。
ただしかし、元六条御所といういわれのある長講堂が全くスルーされていたり(重要文化財の仏像を所持している)、せっかく祇園祭関連のことを載せていながら、八坂神社御旅所を全く無視していたりと、よく分からない選択がされている部分もあるのだが。
もしかして取材拒否されたのか。
でもこんな不満は下京区民だからこそで、よく知らない他区民、他市民、他府県人にはどうでも良いことかもしれない。
でもこれは全国発売はしていないのだろうなあ。残念だなあ。
驚いたのは、私の町内のおじさんが紹介されていたことだ。
オールカラーの誌面の中、所々に、下京に住む伝統工芸士の写真つきインタビューが掲載されている。
そこに、町内のおっちゃんが紹介されていた。
紹介されている内容によると、とんでもない重要人物で、大変な技術師だった。
そんなすごい人だったとは。
下京区にある有名なヘンテコ町名、「天使突抜」や「悪王子町」、「二帖半敷町」が詳しく説明されているのも素晴らしい。
下京区では、11月8日に下京門前町ルネッサンスの拡大版を実施する。
毎年夏の終りくらいに西本願寺と東本願寺、渉成園の間で行われる小規模なイベントだが、市制130周年を記念して下京全域に広げたスタンプラリーなどをする。
「歩く下京時遊自在」はそのデモンストレーション的な本でもある。
ちなみに、京都新聞も130周年を迎えている。
下京八景というのもあり

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