近頃バービーという検索が多いのだけども、もしかして漫才コンビの女の子のことなのだろうか?
でもそんなことには全然関係なく、個人的には盛り上がっているバービーの話題をふってみる。
バービーに良いところなんてあるのか?
バービーは、最近人気がない。
特に体が硬い、可動でないのが不人気の理由になっている。
近頃人気のある大人のための着せ替え人形はFR、ミサキ、Momoko、みんな可動タイプで、膝、足首、肘、手首が可動するのが当たり前、という感じになっている。
バービーにも一部可動タイプのがあるけれど、おおかたは可動しない。
特にミューズボディという悪名高いボディは、肘どころか膝さえ動かない。
椅子に座ることすら出来ない、かかしボディなのだ。
それをいつまでも誇らしげに出してるマテルが信じられない。
もどかしい。
バービーが好きなだけに、不満が爆発する。
私は実は、今もバービーが好きなのだ。
いつも滅茶苦茶にけなしているけれど。
バービーをけなす人は実はバービーのヘビーコレクターではないかと思う。
バービーコレクターであればあるほどその欠点も良く分かり、どうしてもけなしてしまうのだと思う。
↓
★ずらりバービー★
でも、人気のない無可動ボディにも、実は良い部分があるのだ。
それは、着せ替えが楽だということだ。
Momokoを触っていてイライラするのは手首が曲がるので、長袖を着せる時、手首がぐにゃりと曲がってなかなか袖が通らないことだ。
Misakiも…、ミサキは特に手のひら大きいから、スリムな長袖が着せられない。
モモコもミサキもニット(セーターなど)を着せようとしたら、本当にイライラして体に悪いことこの上ない。
しかも膝も曲がるから、足のふくらはぎ部分を持ったら、くにゃりと腰が折れてしまう。
バービーなら足首を持ってもすっくと立って、着せ替えたり、靴を履きかさせたりするのがいとも簡単なのに、Momokoの足の、靴の入りにくさと言ったら。
それに比べれば、動かないバービーボディはどんな長袖でも楽。
ニットでも着せるのがらくちん。
スリムなシルエットもきれい。
するりと何の抵抗もなく洋服が入っていくのは、バービーの良い点だ。
気がついたら肘が曲がってなかなか着せかえられなくて、イライラするミサキやモモコとはえらい違いだ。
靴だっていくらでも替えられる。
バービーの靴は種類も多いから、履き替えがいくらでも楽しめる。
もともとハイヒール用のつま先立ちの足なので、ハイヒールを履かせてもきれい。
Momokoの足首の関節の残念な感じときたら…。
Misakiはもっと残念で、足がやたらに大きいから、ほかのドールの靴が入らないし、足首が動くと言っても申し訳程度で、可動というほどもない。
腰も膝もぐにゃぐにゃ、肘と手首が動くから、一見ポーズが取れそうだけれど、実はそれも足首同様見かけ倒しで、一方向にしか曲がらないから、ポーズを取らそうとするとストレスが溜まりまくる。
一番やっかいな、まったく見かけ倒しの無駄ボディと言えよう。
こんな風に一見可動ボディと言えどもなんちゃってボディもあるし、可動ボディばかりが良いということは絶対ないと思う。
不動ボディにも良い点があるし、それぞれのドールのボディに欠点と良い部分がある。
無可動は罪悪であるかのような昨今の雰囲気だが(私を含め)、不動ボディばかりが駄目ではないということだ。
箱から出して飾っておくだけならば、無可動でも悪くはない、ポーズをつけたりすることは出来ないが、良く考えたら飾っておくのにそれほどポーズを気にしたりすることもない。
無可動でも悪くないのでは?と、思ってしまうこともある。
なまじ膝が曲がるボディだと、ちゃんと(きれいに)立たせておけないかもしれない。
意味があっての無可動なのかもしれない…。
部屋に飾ってある人形たちは、全員立ちんぼうだし、特にポーズを取ったりさせていないし、手も伸ばしたまま。
沢山あるから、いちいち一人ずつ特別なポーズを取らせているわけでもない。
でもやっぱりやっぱり自由なポーズつけは魅力で、手に取って色々動かせるのが嬉しいのだ。
ミューズボディは安上がり大量生産の粗雑ボディ、と思ってしまう。
それにせっかく着せ替えがしやすいボディなのに、箱にがんじがらめで始めから箱出し無用仕様なのも納得出来ない。
…また、バービーの悪口になってしまった。
でも、可動タイプのFRにしてもミサキにしても、先ほどのような欠点がいっぱいあるのだ。
多分欠点のない、完全無欠の、自分が思い描くような理想のドールなんて、ないのだと思う。
旧バージョンのタイプのバービーの方が均整の取れた、迫力のある良いボディだったと思う。
バービーのボディサイズはいろいろ変わって来て、スリムになったり、ウエスト部分がツイストしなかったりするものもある。
これはこれでややこしいし、困ったことである。
私が一番好きなのはバービーの旧ボディ、そして可動式になる前のインテグリティの最初のヴェロニクなどのボディだ。
ヴェロニクはバービーよりまだ胸が大きかった。
そしてウエストがきゅっと締まり、そのグラマラスさが良かったのだ。
もしかして可動とかはあまり関係なくて、その人形の持つボディの魅力というものがあるのかもしれないと思う。
(FRは可動になってからボディの魅力が薄れた)
そういう意味で、1959年に開発されたバービーのボディはドイツのビルド・リリーの焼き直しだったにせよ、八頭身、媚びない大人の顔、大きい胸と細いウエスト、長いししゃも足、とにかく画期的で、革命的だった。
やっぱりボディは胸は大きく、ウエストは締まり、ヒップは豊満、というめりはりボディであってほしい。
最近の女性の体格に合わせてかバービーまでがそのボディを放棄しているのが残念だ。
という訳で、私は旧バービーのボディが好きなので、家にいっぱいある旧バービーを部屋に飾りまくっているのだ。

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