レオナルドダヴィンチとアンギアーリの戦い展に行って来た。
三条の京都文化博物館で展示されている。
やはりレオナルドと聞けば見ておきたい。
http://www.bunpaku.or.jp/
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special/now/
レオナルド直筆の素描2点も展示されている。
メインのアンギアーリの戦いの図は、割と小さいもので、ミケランジェロのカッシーナの戦いの図もそれほど大きくはなかった。
でもそれが描かれた宮殿の大きさや壮麗さが、大きなパネル写真で示されていて、その壮大さがよく分かった。
レオナルドが描いた戦争画が、後年の画家たちに大きな影響を与えていて、それがバロック時代にまで続く戦闘画の元になったこともよく理解できた。
展示作品は多くないが、なかなか工夫を凝らした展覧会になってはいた。
アンギアーリの戦いの図を立体化したフィギュアが展示されていたのも面白い。
人物の位置関係や、どのようなポーズなのか、馬にどう座っているのか、良く分かってなかなか興味深かった。
絵の中に登場している人物が誰かというのが一人ずつ解明されていて、その人の胸像までがあったりしたのにもびっくりした。
一人一人の名前が分かっているらしい。
レオナルドの素描は小さく、しかしとても精緻でとにかくうまい。うまいとしかいいようがなかった。
4階がアンギアーリの戦いに関する展示で、3階ではそのほかのレオナルドの素描のコピーや、同時期に描かれた油彩のコピーなどを見ることが出来た。
「レダと白鳥」「聖アンナと聖母子」のコピーを見られたのは良かった。
「レダ」は現物がなくなっているので、コピーでもレオナルドの絵を彷彿させてくれるのはありがたい。
あとはレオナルドが発明したいろいろな機械や道具を立体化したものが展示されていて、ここだけお子様が見ても分かりやすいような展示になっていたのは、ちょっと違和感。
まあ、規模は小さいけれど、意欲を感じた展示だった。
そこから2階へ行くと、祇園祭鯉山の名宝、東寺百合文書などが展示されていて、こちらも楽しみにしていたもの。
けれど、鯉山の名宝は、御神体の鯉の彫刻はあったものの、目当てだった重要文化財の見送りや水引は全然影も形もなし。
展示は前期と後期で展示替えがあって、重文のタペストリー類は後期の9月30日からとパンフレットに書かれている。
なめとんか。
ええよ。
来年の祇園祭の宵山の時に鯉山の会所へ行ったら無料で見られるんだから、それを見に行くさ。ちっ。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_matsuri_post/koiyama/
東寺百合文書は、侮れなかった。
実は8月にも文化博物館へ行ったのだが、その時はクールスポットとして無料で2、3階を開放していたので行ったのだったが、東寺百合文書はその時展示替えで休室ということで、タイミング悪く見ることが出来なかったのだ。
私が行った日だけ休室していて本当にタイミング最悪だった。
今回こそはそのリベンジと意気込んでいたが、展示品が全部国宝だった。
無理もない。
足利将軍家の歴代の直筆の御内書や御教書といったものが展示されているのだ。
歴史の教科書で学んだ、足利尊氏とか、足利義満といった人の直筆がそこにあるのだ!
御教書とか御内書というのは何なのかの説明も書いてあったが難しくて良く分からない。
だが、とにかく国宝ばかり、聞いたことのある名前の足利将軍たちの書がズラリで見応え抜群だった。
それらの人が、東寺に送った書で、東寺が持っていた文書が東寺百合文書なのである。
これだけ見られて割引で1000円だったので、とても満足した。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/unesco_touzi/
それから見終わった後で、博物館の中に入っている、前田珈琲店に入った。
重要文化財の元銀行の金庫だったものを喫茶店にしたのだという。
そこで名物カプチーノパフェというのを頼む。
結構高いのだが、ものすごく量も多い。
食べきれるかと心配だったが、一口目から美味しい!
カプチーノのソフトクリーム、栗、豆、ビスケット、どれも美味しい。
カップの一番下にあるコーヒーゼリーだけが余計だと思ってちょっと残した。
あれがなくてもう少し値段が安かったら最高だった。
お腹がいっぱいになり、本来なら歩いて帰らなければ、と思ったが三条から自宅まではちょっと遠い。
結局地下鉄に乗った。
充実した時間になった。

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