いたずらして…
遊び疲れて…
昼寝を楽しむ
人間は、
何を心配しているの?
何をこわがっているの?
遊んで、寝て、食べて、甘えて…
毎日過ごしていくんだ!
*********
ときどき、ある女性のことを思い出す。
脳出血の原因をつかむために検査入院したとき、同じ病室だった50代の女性。
脳腫瘍で2か月入院する予定とおっしゃっていた。
そんな病気には見えないぐらい、元気で、いっつも笑っていらっしゃった。
19時の面会時間ぎりぎりに、結構強面のだんな様がやってくる。
彼女が、“毎日来なくてもいいのよ〜”といっていたけど、毎日いらっしゃっていた。
そして、たわいもない会話を10分ほどして、じゃあねーといって帰っていく。
その雰囲気がとっても素敵だった。
私が、“とっても素敵なだんな様ですね”というと、
“でしょー。私、生まれ変わっても、あの人と結婚するの〜”ところころと笑っていらっしゃった。
私が退院するとき、彼女は、走ってエレベーターホールまで来た。
“この病気のせいで、もうすぐあなたの名前も、顔も忘れてしまうけれど…
あなたは、きっと治って、幸せになってね、仕事がんばってね”とおっしゃった。
だんな様が退職したら、田舎でのんびり暮らしたいのよ〜、と夢を語っていらしたけど、
脳腫瘍は手術でとりきれなかったとおっしゃっていた。それ以上の細かい病状はお聞きしなかったけど、笑顔の裏で、ある意味、毎日恐怖と闘っていらしたのかもしれない。
でも、彼女の周りの空気はすごく澄んでいて、そして、彼女も素敵だった。
彼女の言葉を、ときどき、私は、思い出す。
若干の後遺症があっても、仕事を普通の人と同じように頑張りたいと思うのだ。
**
大学病院に通っているが、去年の10月に担当の教授が、完治の診断書を書いてくれた。
彼は、その診断書を書いて、“仕事がんばって、出世してね”と笑いながら、私に渡した。
やっぱり“白い巨塔”の勝者は言うことが違うと笑って受け取ったけど、もっと、深い思いがあったかもしれない。
教授は、私に、“がんばれるなら、残業いくらでもしていいよ”とよくいっていた。
そして、がんばろうと思っても、がんばれない症状のことも多いのだ、と…。
脳外科で、大学病院だから、難しい症状の患者さんも多い。
待合室で待っていると、自分と同じようにスーツで身を固めた若い女性が、号泣しながら、出てきたこともあった。
彼女は、私と視線をあわせ、お互い理解しあい…でも、私にはそれしかできない。
あの教授は、毎日死の近くにいる人と向き合っていたんだ。
あとからきくと、なかなか、完治の診断書はかかないときかされた(責任問題もあるから)。
がんばろうと思えば、普通の人と同じように頑張れる私に、
そして、同じ大学の後輩である私(彼は大学を愛していた)に、最大限のエールをおくってくれたのかもしれない。
最近、思うのだ。
彼女たちのさまざまな思いを胸にしまいながら、できる限り、仕事を頑張ってみようと。
がんばれるなら、がんばってみようと。
今、この記事を書いていたら、
ぱるが、私の肩に手を乗せ、まりんは、膝の上にのってきた。
ほどほどにね
ねー
わかってるよ。無理はしないよ、決してね…。
ちょっと、シリアスにごめんなさい。
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