ここ数年、この季節になると
林檎を送って下さる長野の女性から
今年もこんな可愛い荷物が届きました
今年はちょっと趣向を変えて
JAで売り出し中だという
信濃三兄弟のお林檎たちだそうです
添えられたお手紙によると・・・
●シナノスイート
ジューシーな甘さがポイント 人気あり
●秋映(あきばえ)
中野のお百姓さんがつくりました
若くして亡くなりましたが、
リンゴはあちこちにうけつがれて
甘さと酸味がほどよく
●シナノゴールド
甘さと酸味が強く、シャキシャキ感も大
どれも美味しいです
でも、この逸話を先に知ってしまったので
心情的にも、私は秋映に一票でしょうか・・
何となく無骨な感じのする色と形も好きです
可愛らしい姫リンゴはトーストにチーズと乗せて
シナモンシュガーで頂きました♪
とうとうやってきました
子供がやたら早起きをして
休日も出歩かなければならない夏の日々が・・・
私も比較的夏は好きなので、冬ほど苦痛ではないのですが
それにしても疲れを知らない子供とのお付き合い
結構疲れます・・・
休日は、いつもこの子とお出かけです(^^;
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最近、このサイトに来ていただくようになったお客様に
非常に教育熱心でIQレベルの高そうなご家庭の
奥様がいらっしゃるのだけれど
10年以上、ご子息出身の小学校で
読み聞かせをされているそうだ
私にも読み聞かせの大切さをお教えくださった・・・
近所に住む恩師から
お孫ちゃまの読み終わった絵本をたくさん頂戴したり
私も自分の気にいったものを買ってきたりして
案外子供の蔵書(?・笑)は多い
顔色を見て、隙を見つけるとすぐに本を出してきて
膝の上に座りに来る
よほど、本が好きなんだな・・・そうは思うのだが
こちらもゆっくりしたいので
適当にあしらってしまうこともあったりする
本を読んであげると、想像力や記憶力が育つ・・
というのもあるが、一番いいのは
膝に座って接することで、温かみや愛情を感じ
子供が安心し
また、明日から外で頑張ることができるのだ・・・
というその方の言葉を聞いて
ああ、そうだったのか・・・と、少々反省した
お気に入りとは言え1日中
たくさんのお友だちと接する保育園での共同生活は
楽しい反面、子供なりに
頑張っている部分もあるのかもしれない
やたら家の中では甘えん坊なので
どうしたものかと思っていたが、甘えを認めてあげることも
案外大事なのかもしれない・・・
いや、むしろ親のほうが
頑張っている子供に甘えている部分があるのかも・・・
そう思うと、小さな肩や
頑固そうな後姿が妙に愛しく思えてくる・・・
あのイチロー選手は、すでに少年時代から
野球人として活躍する将来の自分自身のための
体作りに徹し、野菜を食べず
おかずはお肉しか食さなかったという
お母様はこんなイチロー少年を心配したが
お父様は、とにかくその姿勢を尊重した
家計はそれほど裕福なものでもなかったらしいが
チチロー氏は、自分は食べなくても
イチローさんのためのお肉を欠かしたことはなかった
ある日、家計が尽き
お母様は違うおかずを夕飯に出した
イチロー少年は相変わらず、頑固に徹し
『肉しか食べない』と言い張って
食事を口にしようとしない
お母様は情けなさ、心配
腹立たしさで泣きながら怒り出す・・・
さて、どうしたか・・・・・
結局、お父様がお金を工面し
お肉を買ってきて食べさせたというのだ・・・
【親ばか】と言ってしまえばそれまでかもしれない
でも、ここまできたらお父様も立派なものだ
単なる我儘ではなく、すでに将来を見据え
計画を立て、努力をし、実行している子供の姿に共鳴し
その力を信じ、全面的な協力を惜しまなかった
確かに野菜を採らなければ体にも悪いかもしれない
でも、自分の信じたことを実行できたと言う自信が
心の栄養に繋がるのだ
それがエネルギーとなり、また子供自身も夢に
向かって明日から頑張ることができるのだ・・・
というようなことをチチロー氏は言われていた
只者ではない子供の親
これもやはり、只者ではないんだな・・・
この、ものすごいリスクの張り方、やっぱり親子だな〜
それまであまり、チチロー氏のことを知らなかったし
興味もなかったが、その逸話を聞いたとき、そう感じた
どこまでのこだわりを許すのか・・・
この駆け引きは、面白いけど難しい・・・
なかなか敵も手ごわいですからね(笑)
まあ、今年は酷暑のようなので
チビにお付き合いして倒れないよう
(洒落にならないですよね・苦笑)
私もせめて、栄養補給、睡眠補給
体力温存に努めることに致します・・・(笑)
綺麗な色の、ステキなコラージュですね
作者は名古屋市在住の
デザイナー&イラストレーターの、馬場陽子さん
馬場さんのことや作品をもっとお知りになりたい方は
【グラフィックデザイナー 馬場陽子】さん
で検索して頂くと、プロフィール等も紹介されていますよ
ぜひご覧くださいね *^^*
オーダーや、リメイクのお品が送られてくると
その内容から、お客様の年齢や、職業、雰囲気
ライフスタイル等を想像する癖がついている
もともと、小さい頃から想像癖のある子供だった
また、逆に、こんな癖がないと
こういう仕事はできないのではないか・・・
まずは、その方に対する興味から
全ては始まるような気がしてくる・・・
(それはちょっと大げさか・笑)
で、平均寿命80歳として
人生も中盤に差し掛かれば
この想像もかなりの確率で当たることが
多くなってきたりもする・・・
ネットで知り合うことは、相手の顔が見えない分
危険が伴うという見方もあるが
見えないからこそ逆によく見えてくる部分も
あったりするように思われる
相手の顔を見ながら声に出して喋らない分
活字の言葉は饒舌になることもある
手紙と同じで、口では言えないことが
メールだと言えたりもする・・・
オークションや、仕事で知り合い
たまにメールのやり取りをするお知り合いが何人かいて
中でも北長野にお住まいの女性とは
もう3年のお付き合いになる
私がメールを始めて初めて知り合った方で
四季折々の見ず知らずの土地の風物を
繊細な言葉で届けてくれたり
お互い歳の近い子供のことを話してみたり
とてもいい関係が築けていると思う
生きていればいつか
お逢いできる日も来るであろう・・・
そんなことを思いながら
メールが届くのを心待ちにしている
H・Pを開き、日記を公開するようになってから
以前より親しくなった近隣の友もいる
また、読後、思うところがあったのか
普段会っている方なのに改めて
メールを頂いたときなどは
心が通じ合えたようでうれしくなる
今日の画像は
最近お客様としてご依頼のあった馬場さんに
リメイク品をお届けした際
お送り頂いたポストカードで
特に好きな作品を
ご了承を得てご紹介させて頂きました
こんなステキな関係が
もっともっと増えていけばうれしいなと思います
大阪場所も終わり、まもなく桜の季節のはずだが
本当に桜は咲くのか・・・といった感じの
昨今の京の気候である・・・
でも、4月間近は本当のようで
このところ、毎日のように
通園グッズのオーダーを頂いております
トップページにも記載のとおり
まだ、少しは余裕がございますので、
引き続きよろしくお願い致します・・・
ところで、大相撲・・・
舞の海関ではないが、もっと背があれば
関取になっていたかもしれない・・・
という柔道家の父がいたので
シーズン中の我が家のテレビは
いつも相撲中継がかかっていた
茶の間にテレビがあり、卓袱台があり
家長である父が、テレビのチャンネル権を握っている
当たり前の昭和の風景である・・・
子供心に楽しいわけは無かったが
いつの頃からか、私も相撲を面白いと
感じるようになっていた・・・
歴代ひいき力士のトップは、横綱・北の海関
憎らしいくらいに強かったが
インタビューのときの
妙に緊張した面持ちとのギャップが可愛く
(ごめんなさい・笑)
強さに対する尊敬&可愛い
(ごめんなさい・笑)
の二面性に惹かれ
引退するまでず〜っとファンだった
続くは、横綱・千代の富士関
まだ幕内力士のとき、インタビューで
『稽古は嫌い』とおっしゃっていた
その頃は、痩せて確かにカッコよかったが
運動神経に頼り、生意気な感じが嫌味で
(ごめんなさい)
あまり好きではなかったのに
努力の末、横綱となり
風格が出た後の千代の富士関は
まるで別人のようにステキだった・・・
どうやら私は、『尊敬』の文字が重ならないと
ファンにはなれないタイプらしい
三杉磯、出羽の花、旭道山、寺尾・・・
といった二枚目の小兵力士は
見た目の良さは言うに及ばず
【体を張っている】といった緊迫感と
スピード感に惹かれた
強くは無くても、玉の富士関という
まるで錦絵のモデルのように
綺麗すぎる上品な力士であれば
見るだけでうっとり・・・尊敬に値した
その他にも個性的で、素晴らしい力士はたくさんいて
シーズンが待ちきれないほど楽しかった
この人たちが引退し
すっかり相撲は見なくなっていたけれど
中継は、ちょうど息子がお昼寝を終えた時間帯であり
ぐずぐず機嫌の悪いときでも相撲を見せると喜ぶので
機嫌取りのために、また、テレビをつけるようになった
今、注目は、朝青龍・・・
球界で尊敬する人は王選手・・といえば
『わかりやすいな〜』と言われてしまいそうだけれど
日本人の不甲斐なさを見るにつけ
国籍など、全く無意味に思えてくる
北の海関を彷彿とさせるゆるぎない今の強さ・・・
黒星の翌日から、まわしを原点の黒に締め直す
というようなストーリー性のある
遊び心を見せてくれるユニークさも私は好きだ
大陸育ちの奔放さが円熟し
渋色の大きな器に変わる頃・・・
もしかしたら歴代には例を見ない程
超一流の名横綱になってくれるのではないか・・・
否、ぜひともなって欲しい
そんな期待を持たせてくれた今場所だった
昨年12月、初めてのお客様が来店された
前から何をしているところかと気になっていたが
最近地域の地図の中に
【手作りの店】の看板を入れたのをご覧になり
イテモタッテモの状態でお立ち寄りになられたそうだ
手にはグラニーバッグを提げられていたが
亡くなったお姉さまの手作りで
もうボロボロになってしまった
形も大きさも気に入っているので
裏地をそのまま使って同等品を作って
欲しいというご要望だった
とにかく、物を捨てるということが
できないのだとおっしゃる
私もそのお気持ちはよくわかるし
ここは、どちらかといえばそういうお客様の為の店
という風に考えているので
嬉しくオーダーをお受けした
同じような柄行きの生地を探し
作った後、残り布でお揃いの巾着と
ティッシュケースも作ってみた
古いバッグの生地はいらないとおっしゃっていたけれど
綺麗な柄でまだまだ使えそうだし
ご予算も充分頂いている
ここには病院帰りに立ち寄られるそうなので
保険証入れを作って差し上げた
生地が傷んでいる所にはビーズ刺繍を施し補強した
今日お渡ししたのだが、とても喜こんでいただき
ご本人も編物をなさるので
しばし手作り談義に花が咲いた
誰かが手作りしたものや
思い出の物に鋏を入れるのを
嫌がられる方もいらっしゃるが
私はその丁寧に縫われた縫い目を
一つ一つリッパーで解き
新しい息吹を与えることに躊躇はない
縫い目の中には、結構、経年の砂埃や
傷みや汚れもあるけれど
それは、その方が長い間愛用されてきた証なのである
出来上がったものが、また暫くは持ち主さんと
長いときを共にされるのかと思うと
多少の緊張は感じるけれど・・・
皆様、明けましておめでとうございます!
昨年は格別のお引き立てを賜り
本当にありがとうございました
今年もどうか よろしくお願い致します
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
新年と言いつつも
オーダーの数がかなり立て込んできたため
大晦日から毎夜3時4時の就寝という日が続く
そのまま起きて仕事という日もあれば
子供を寝かしつけながらそのまま私も眠ってしまい
再び起きて仕事・・という日もあり
結構不規則だけど
日中は保育がお休みで全く仕事にならないため
深夜のほうがはかどる
又、この静かな時間帯が私は好きだ・・・
(しばらくこの調子で地道にコツコツと
お仕事をこなしてゆきたいと思っておりますので
納品の方、もう少々お待ちくださいませ・・)
新年の楽しみといえばやはり年賀状
公私合わせて私も100枚以上の賀状を出しているけれど
毎年、郵便屋さんのバイクの音が聞こえると
楽しみでソワソワする
賀状でしか 触れ合う機会のない友人や
恩師、疎遠になっている親戚の
副えられた一言や 写真が
とても嬉しかったり励みになったりする
昔の仕事仲間からの賀状もまた楽しい
新入社員で上司の愚痴をこぼしながら
やんちゃしていた女の子が
すっかりお母さん顔になって子供ちゃまと写っていたり
スマートなバリバリの若手営業マンだった男性が
恰幅のいいお父さんになっていたりすると
なんとも微笑ましくてつい頬が緩んでしまう
そんな賀状のお返しに取り出す葉書は
こちらもやはり愛息の写真の入った
プライベートの賀状である・・・
今年一年の抱負は、やはり第一に健康
そして何よりいい仕事をしたい
いい仕事とは、お客様に喜んで頂ける仕事のことだ
今年もできるだけ、ステキな笑顔に出会えるよう
そしてステキな出会いがあるようにと願う・・・
知人が洋服のオーダーのため、採寸に来てくれた
注文はワンピースなどで、いつもはこの人の
ジーンズ姿しか見たことがないので
少し意外な気がすると同時に
いいな・・・と思った
オーダーは初めてだということで
少し上気した顔がいつもより彼女をプリティに見せた
昔よく見ていた俳優や歌手が
久しぶりにTVに登場する姿を目にすると
今日までの生活をどのように送られたのか
見えないはずの過去の生活が
何故か浮き彫りになって怖い気のすることがある
昔はパッとしなかった人も
驚くような光を放ちながら登場し
しばし畏敬の念で画面に
釘付けになることもあったりする
私の同年代の知人は、
キャリアウーマン、シングル、高齢初産経験者
3人以上の子供のお母さん、離婚経験者と
結構女性としてバラエティに富んでいる
久しぶりに顔を合わせると
年相応のものがそこここに出てきてはいるものの
いい年の重ね方をしている人を見ると
安心すると同時に
私も負けてはいられないな・・・と励みになる
フランスに行った時
住んでいる知人に教えてもらったことは
明らかに若い女性を見ても
決してマドモアゼルとは言わず
『マダム』と声を掛けなさいということだった
教えのとおり、20歳そこそこの女の子に
『マダム』と話しかけると
すごくはにかみながらも嬉しそうに答えてくれた
年を重ねることは決して恥じることではない
ただ、醜い年の取り方だけはしたくない
同じ服を着るにも
この着方で本当に良いのか、今一度考えてみる
髪がボサボサだったら帽子を被る
太りだしたと思ったら、ほんの少しの努力をする
理想の中年女性やお婆ちゃんを描き
イメージトレーニングをする・・・などなど・・・
日々の努力を忘れないようにしたいと思う
(・・・とりあえず気持ちだけでも・・)
最後になりましたが
今年も一年間お世話になりました
来年も引き続き、よろしくお願い致します!
Hさんが、初めてご来店されたのは
半年ほど前だった
黒紬の古布で作ったジャケットに袖を通され
いいなーとおっしゃりながらも
その日はそのまま帰られた
そして約3ヶ月後
『あのときの、まだあるかしら・・・』と
突然のようにお見えになった
時期はずれということもあり幸いに残っていたので
『これですね』とお見せすると
割引価格で、すんなりとお買い求めになられた
そして更に数週間後
またひょっこりという風に現れ
棚の中に無造作に積んである
黒地にピンクの幾何学模様のベルベットを指さされ
『これで私の服作れるかしら』とおっしゃる
立派な体形をされているので生地は多めに必要なのだが
『何とかなりそうだ』
とお答えすると
では、ということで羽織り物をご注文され
前金まで頂戴した
『仮縫いは?』とお尋ねすると
この前のサイズでいいと言われ
またきっちり予定通りの一ヵ月後に来店された
そしてまた今度は更に無造作に突っ込んである
網棚の着物地を指差され
『ロングのジャケットを作って』と
また前金を置きながら一ヵ月後の予約を取られる
お住まいは大阪府下なので
京都は仕事場とは言え
わざわざ遠方から来て頂いていることに変わりはない
デザインはいつも任せて下さり
『いいのができたわね』
と実にさりげなく誉め言葉を残される
その、長い間、棚に突っ込まれていた着物地を
少し縫って、アイロンで形を整えたとき
・・・あの方は、つくずく宝探しの名人だ・・・
と溜息混じりに確信した
刺繍の入った着物地は
生地で見るより仕立て映えがしたし
前のベルベットも実を言うと
フランス製の高級素材
最初の黒紬もかなり丈夫な糸を使った
年代物の手織の品だった
上等のもの、適当なもの、そこそこのものに
私はランクを付けず色んなものをごちゃごちゃと
並べておくのが好きなのだけれど
その中からいいものだけを
秘かにしっかりと見つけられ
そしてかなりお買い得な賢い注文の仕方をされてゆく
計算なども私よりはるかに早くて正確なのだ
ロングジャケットを嬉々として
持って帰られたHさんの
次なるご来店予定日は1月下旬
今度はアンゴラの入ったウール100%の
ニットスーツを頼まれている・・・
昨夜、ここ一ヶ月の間取り組んでいた
ブラスバンド用の衣装を納品した
一ヶ月といっても
べったりそれに掛かっていたわけではない
何故なら、お持ち下さった方は
名古屋にその衣装を着るお嬢ちゃまを残し
単身赴任で京都に来られている働くお母さんで
週末に名古屋に帰り
土曜日に服の打ち合わせに学校に出
その足で京都に戻り、私に渡して
できた段階のものをまた日曜に持って行く・・・
又は、次の金曜までに
一定の段階まで仕上げておく・・・
ということの繰り返しで
私もかなり限られた時間でこの作品に取り組み
短時間、長期間の細切れの作業で
ようやく完成にたどり着いたのだ
問い合わせに平日携帯を鳴らしても
会議中だったりしてなかなか連絡が取れず
私も業を煮やし、いささか失礼とも取れるような
発言をしたこともあった
それでも一生懸命な姿を見ていると
ああ、頑張っておられるんだ・・・と
責任感のようなものを感じた
多分会社では
重要なポストに就いておられるのだろう
いつも小ざっぱりとした服と完璧なメイクで
ヒールをこつこつ鳴らしながらお越しになる
言葉使いも丁寧で歯切れがよい
働くお母さんは偉いな・・・
細い背中に多分
色んな思いを背負っておられるのだろう・・・
拝見するたびにそう思った
ある日、気を使ってか
知り合いの農園から送られてきたものだと
とても大きな柿をお持ち下さった
美味しかった
昨日たまたま我が家にも頂き物の
綺麗なサツマイモがあったので
こんなもの口にされるだろうか・・と
懸念しつつ聞いてみると
とても大好きだと喜んでくださった
何となく心が温まる気がした
お嬢様はこの服を着られ
トランペットで全国大会に挑まれるそうだ・・・
お子様の防寒用の着ぐるみの注文を頂いた
行きつけの店に生地を探しに行ったけれど
適当なのがなかったので
オークションで探したら、ちょうどいいのが見つかった
入札は幸い私だけで待つこと3日
後10分で手に届くことが決定と段取りをして
心待ちにしていたら
あろうことか急に一人のライバルが出現し
たちまちの内に値が釣り上がり、
元値より2000円以上も高くなった
悔しかったが予算もあるので泣く泣く諦め
結局、四条の大きな生地屋さんに行くことになった
朝、保育園に子供を乗せて自転車を走らせていると
急に大粒の雨が・・・
子供が濡れるのを気にしながら送り届け
冊子小包みを出しに郵便局に行けば
中が本だけなのか確認したいと言われた
すごくキレイに梱包ができていたのを
解かなくてはならなかったし
局員の言い方も気に障り、頭の糸がプチンとキレた
昨夜から、まったくツイテいない・・・
かなり腐った気分で自転車に乗り
そのまま四条まで雨を気にしながら生地屋に向かった
いつもはたくさんの客でごった返しているけれど
開店すぐで人も少なく、ゆっくりと生地を見て手にとって
温かい触感や、流行の生地の雰囲気を楽しんでいたら
気分が妙に和らいできた
適当な生地もみつかった
なんとか雨も治まったようだし
せっかく久しぶりに四条まで出てきたのだ
【フランソワ】という老舗店で珈琲を飲むことにした
板張りの床、ワイン色のベルベットの椅子
素敵なアンティークブルーのランプの傘
大きなステンドグラスの窓や、
それによく似合うカサブランカの華やかな香り・・・
静かないい音楽を聞きながら
お向かいの壁のモナリザの微笑を眺めていたら
気持ちが完全にリセットされた
京都にはこういう古い落ち着いた店がたくさんある
床が板張りでぎしぎしとし、どことなく黴臭くて
トイレの水の流れが悪いのは共通しているけれど・・・
アルバイトをして自費で通う、貧乏な学生だった頃
週一、セツモード出身の先生に絵を習いに行き
帰りに【六曜社】という
とても趣味のいい 老舗の喫茶店で珈琲を飲んだ
普段は本当にパンの耳を食べて暮らしていた
でもこの習慣は、頑張っている自分への
欠かせない贅沢なプレゼントだったのだ
良質なものに触れること、心に贅沢な食事を与えることは
殺伐とした現代を生き貫くために
欠かせないものなのではないだろうか
とにもかくにも生地がみつかってよかった!
今日はこれに取り掛かり
本当の寒い京都の冬にならないうちにお渡ししよう・・・
最近深夜、犬の散歩をすることが多くなった
飼い犬が悪癖をつけ
トイレを室内で済ますことが続いたからだ
とりあえず 先手必勝で、
早朝か深夜に一度回数を増やすことにした
でも早朝は意外に人が多く、気配で子供が起きるので
深夜に出かけることが多くなった
歩いてみると、色んなおまけが付いてきて
これが結構おもしろいのだ
冬が近いこともあり
空を見上げると澄み切った夜空に星が光っている
新鮮な冷たい空気を吸っていると
体もリフレッシュするのがわかるし
時間を気にしなくても良いので、気分的に余裕ができ
犬もそれを感じてうれしそうだ
夕方は客のいない近所の居酒屋も
深夜だと意外に人が入っていることを知ったり
それに窓の外に漏れている民家の
暖かなオレンジ色の明かりを感じながら
ゆっくり歩くのもいいものだ・・・
窓の明かり・・以前、会社勤めをしていた頃
新幹線でよく東京に行った
東京の街は好きだけれど
パンフレットに載っているような
流行のスポットにはあまり興味がなくて
惹かれるのは新横から東京に向かう車窓の下の
密集するアパートや 団地の窓から垣間見れる
お茶の間の団欒の様子だったり
神田辺りの外壁に滲みのある
古い社屋の中の忙しそうな人の様子
あるいはデスクでお茶を飲む風景・・・
同じく昔、大阪に通う電車の中で、
京橋という歓楽街のパチンコ店や
ゲームセンターの屋上の干し物や
小さな鉢植えを見るとき・・・
また、会社近くの
プレハブ3階の小さな印刷店が好きで
電車が通るとガタガタ揺れる
やけに急な階段を上り
企画書の原稿を仕上げてもらうために
通ったりした・・・
古くは獅子文六や源氏鶏太
現代ならば宮本輝の小説を
読んだときに感じるような
何かノスタルジックな匂いが好きなのだ
サザンの【東京】という曲を聴いたときも同じ匂いがした
多分、桑田さんは前川清の【東京砂漠】を
ふざけて歌っているうちに本気になり
あの秀作が生まれたのではないかと
私は勝手に想像した・・・
何か手作りに関係のない話を長々と連ねてしまったが
ノスタルジックで、温かくて
少しいびつで物悲しく
でも不思議に安心できるような雰囲気が
多分私は好きなのだろう
そのことは手作りが好きな気分に
似ているのかもしれない・・・
衣替えの季節である
5月末の夏と今の季節には
制服のスカートの丈直しを依頼されることが多い
大体は紺のプリーツだが洒落た格子柄も多い
大抵はお母様が10センチ〜20センチの丈詰めを
割と必死の形相で持ってこられる
私が女学生の頃は、皆、丈を長くしていた
少しでも大人っぽくみせるのが流行っていたようだ
私はしなかったけれど・・・
きちんと決められた丈のスカートを
毎日布団の下に敷いてプリーツを整えていた
病気になった気になって学校を休み
小説に読みふけったり
音楽を聴きながら編み物をしたり
違う意味での不良だった
最近の膝が見えるようなスカートも
最初は何だ?と思ったけれど
眼が慣れてくると結構可愛いものではある
自立するのも最近の子は遅いのではないか?
私がこの子達の頃は何でも自分で決め
後から知られて叱られた
少しでも早く自立したかった
ある意味、今の子達のほうが 親孝行なのかもしれない