GARNET CROWの6thアルバム「LOCKS」はこれまでの彼らのイメージとは些か趣きを異にする作品になりました。2ndアルバム「SPARKLE」(4月発売)を除くとこれまで秋〜冬にかけてリリースされてきた彼らのアルバムですが、本作は初春の発売となりました。このリリース時期の変更(?)も作風の変化に一役買っているのかも知れません。これまでのイメージとの落差に戸惑う向きもあろうかと思いますが、現在の彼らの思いを余すこと無く表現した佳作ではないでしょうか。
M01 最後の離島
アルバムのイメージ形成に大きな影響を有するオープニングチューン。前作の「Anywhere」が重厚な5thアルバム「The Twilight Valley」を象徴する楽曲だったように、印象深いイントロからサビというインパクトの強いこの曲もまた本アルバムの性格を表しているように感じられました。
M02 涙のイエスタデー(album ver.)
シングル表題曲のアルバムバージョン。この曲もいきなりサビからのスタートです(ライブでは既におなじみですね)。この曲でさらに盛り上がります。
M03 世界はまわるというけれど
連続してシングル表題曲の登場です。3曲目にして「聴かせる」バラードが配置されました。
M04 もう一度笑って
アルバム曲にあって唯一(現時点)専用PVが作成された楽曲。その扱いに相応しい佳曲だと思います。過去の彼らの名曲「永遠に葬れ」を彷彿とさせる歌詞世界ですが、曲調は飽くまでも穏やか、しかしながらそれが却って喪失感を浮き彫りにしているように感じられました。
M05 この手を伸ばせば(album ver.)
シングル表題曲第3弾。本アルバムに合わせて音が多く厚くなったように思えます。
M06 doubt
レトロロック調のパンチの効いた楽曲。曲の剛性に負けなくなった中村由利さんの力強いVoが非常に印象的です。
M07 風とRAINBOW
本アルバムに収められたシングル表題曲のトリを務める曲です。M06からの勢いを維持して後半戦に突入!
M08 ふたり
Azuki七さんお得意の小さな幸福感、明るいイメージのアッパーチューン。
M09 Mr. Holiday
前作の「マージナルマン」を連想させるタイトルが付けられた陽気な感じのナンバー。
「one two three」、かつてのカップリング曲「幸福なペット」を想起させる軽快な曲です。
M10 The first cry
アルバムのエンディングが近づいたことを知らせるかのような、所謂「GARNET CROWらしさ」溢れる重厚な楽曲です。
M11 Love is a Bird
本アルバムの最後を飾るこの曲の主人公は、これからの彼ら(GARNET CROW)を体現した「Bird」。中村メロディーとAzuki節が融合し飛び立ってゆきます。
個人的なお勧めは、M01、M04、M10、M11。現時点においては彼らのアルバムの中では2nd「SPARKLE」に匹敵するトップクラスのお気に入りという評価です。
http://www.amazon.co.jp/Locks-GARNET-CROW/dp/B001340Z7K/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=music&qid=1205410018&sr=8-4
