東京は異様なまでに厳しいですからねぇ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120910-00000000-sbunshun-soci
>東京で今年の冬から「ふぐ料理」が手軽に味わえるようになるかも知れない。
「都条例が改正され、ふぐ調理師がいない店舗でも10月1日以降はふぐ料理を出せるようになります。白子の取り扱いも可能です」(料理研究家・宮本千夏さん)
生肉は規制強化なのに、なぜ、ふぐだけが規制緩和?
「20年以上前から、毒のある部位を取り除いた“身欠きふぐ”が市場に多数流通。規制自体が流通の実態からかけ離れていたための措置です。ただし、10月以降も無条件でふぐ料理を提供できるわけではなく、ふぐ調理師がいない店舗では保健所に届出が必要。有資格者が処理した身欠きふぐだけを取り扱っている旨を示す『ふぐ加工製品取扱届出済票』を見やすい場所に掲示しなければなりません」(東京都福祉保健局食品監視課)
だが、こんな声も。
「身欠きふぐを作るのにも、ふぐ調理師(処理師)の資格が必要ですが、この試験内容や難易度は都道府県で大きく異なり、なかには講習だけで取得できてしまう自治体もあるんです。すべてに安全性が保たれるのかは不安ですね」(前出・宮本さん)
(株)食品環境衛生研究所・成瀬智亮さんも言う。
「一昨年、東京都が築地で『身欠きふぐの有毒部位の除去状況』を調べたところ、470匹中29匹で有毒部位の除去が不十分でした。それを摂取することで、どの程度の健康被害が生じるかはわかりませんが、ふぐが原因の食中毒事件は過去5年間で100件以上。死亡者も出ていますから、楽観視はできない」
この調査結果を知ってか知らずか、石原慎太郎東京都知事も会見でこんな発言を。
「ちょっと怖いね。(有毒部位が付着した身欠きふぐの流通が)ありうるかもしれないと危惧している」
一方、飲食店側も及び腰。
「やはりリスクが高すぎて手が出せません。仕入れた身欠きふぐに毒が残っていても、専門知識を持たない我々ではわからない。食中毒事故が起きてしまったら、法的な責任は処理会社にもあるのでしょうが、非難の矢面に立たされるのは我々で、閉店は免れませんからね」(東京・六本木の飲食店オーナー)
まさに“ふぐは食いたし命は惜しし”だ。