素晴らしい、の一言。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000005-ykf-spo
>男子テニスの年間成績上位8人による「ATPツアー・ファイナル」が9日、ロンドンで開幕し、世界ランキング5位の錦織圭(24)=日清食品=が、1次リーグB組初戦で同6位のアンディ・マリー(27)=英国=を6−4、6−4のストレートで下した。ダブルフォールト8つとサーブに苦しみながらもストローク戦で圧倒。アジアから同大会シングルス初出場で、過去3戦3敗の強敵を倒す歴史的快挙を成し遂げた。
マリーのバックハンドが大きくアウトした瞬間、強く右拳を握りしめたが、表情は冷静だった。
第1セットはファーストサーブが入らなかったうえ、足も動かず単純なミスが出た。球足の遅いコートとゆったりしたマリーのペースに翻弄されたが、5−4とした第10ゲームでブレークして、4度目の対戦で初めてセットを奪った。
第2セットは錦織ペース。4−1からいったん追いつかれたが、5−4のリードで迎えた第10ゲームでマリーのサーブを破った。鋭いストロークにドロップショットも冴えた。
「マリーは苦手という意識が片隅にあったが、それをなくして強い気持ちで臨めたのがキーだった。新しい自分で戦えた上に勝利ももぎ取れて嬉しい。残り2試合も取ってラウンドロビン(1次リーグ)を突破したい」と錦織。
試合をライブで詳報した英紙ガーディアン(電子版)は「試合直後、錦織は『第2セットはパーフェクトだった。フォアハンドがよかった』とコート上の短いインタビューで語ったが、その言葉にアーメン(その通り)だ。今日の錦織はマグニフィセント(素晴らしい)の一語だった」。
ATP(男子プロテニス協会)の公式ページも「錦織パワーでマリーを圧倒」との見出し。「ベースライン上の打ち合いをほぼ支配した」と評した。英国のBBCテレビは「(地元の)マリーが敗れた」と失望感をあらわにした。米スポーツ専門局ESPNは「ATPファイナル初出場の錦織が、コートを完全に支配してタフなグループで1勝をあげた」と伝えた。
インド・ムンバイの「ライブミント」紙は「アジアのテニス・ファンにはうれしいサプライズだ」と報じた。
同組ではロジャー・フェデラー(33)=スイス=が、ミロス・ラオニッチ(23)=カナダ=を6−1、7−6で下した。錦織は11日(日本時間同日夜)にフェデラーとの第2戦に臨む。大会賞金総額は650万ドル(7億4750万円)。1次リーグは4人ずつ2組に分かれての総当たり。各組上位2人が15日の準決勝に進む。