ほぅ。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092900694&g=soc
>2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の都道府県別の平均正答率は、石川が小学校の国語Aと算数A・Bで初めて1位を獲得し、これまでトップを分け合ってきた秋田と福井の「2強」に肩を並べた。下位層の底上げも進み、かつて総じて最下位クラスだった沖縄は、小学校の全てで全国平均を上回った。
石川県教育委員会の担当者は「基礎、応用とも高い学力を維持したことが確認できた」と自信を示した。同県は02年度から独自の基礎学力調査を行い、09年度からは学テの結果を金沢大と連携して詳細に分析。これらを各校の指導改善に生かしてきたという。
沖縄県は09年度以降、秋田県と教員交流を継続。14年1月からは、沖縄県教委の指導主事4〜7人が1チームとなって県内小中学校を回り、授業を見て指導する取り組みを始めた。14、15年度は年間約300校を訪問。同教委は「大きな成果が出た」とみている。
一方、大阪府の中学は前年度の躍進から一転、全てで順位を下げた。府教委は学テの結果を今春の高校入試の内申評価に利用。文部科学省は今回の実施要領に「調査結果を入学者選抜に用いることはできない」と明記した。大阪の正答率は全国平均と差が開き、無回答率も全体的に上昇。府教委幹部は「内申点に影響しなくなったのが一因であることは確かだと考えている」と話す。
学テをめぐっては、一部の学校で実施日前の授業時間に集中的に過去問題を練習させ、本来の学習が十分に行えないとの指摘が文科省に寄せられた。同省は4月、点数を上げることだけを目的とした過剰な過去問対策などをしないよう各教委に通知した。
また、従来は都道府県別の平均正答率を小数点以下第1位まで発表していたが、ホームページなどで公表する一覧表では整数値とした。同省は「小数点以下の差異は実質的な学力の違いを示すとは考えられず、公表すると序列化や過度な競争を助長する」と説明している。