2020/10/20

「マーティン・エデン」2019伊  今日の映画

 今回はジャック・ロンドンの自伝的小説の映画化。当然ジャック・ロンドンはアメリカ人だけど、イタリアを舞台にイタリア人が演じるというちょっと変則的な作品でもある。ロンドンは「野生の呼び声」が実家に合った少年少女文学全集に入ってたかな。マーティン・エデンも読んだはずだけど、あれは高校時代の話だっけ?という感じの印象の薄さだったので、ちょっとだけ読み返した。

 不満は多いけど、魅力ある映画だった。

 貧しい労働者のマーティン・エデンはある時港で絡まれていた上流階級の男を助ける。その男の家を訪問したマーティンは男の妹エレナに一目ぼれし、上流階級に近づくために作家を志す。しかし、成り上がりの成功を願うエレナに対し、マーティンの作家性は自分の出自である貧困層に向かい、社会主義者ブリッテンセンの薫陶を受けたマーティンとエレナの関係には亀裂が入っていく。
 そして、作家としての成功を手にするマーティン。しかし、彼の精神は自らの思想と生活とのギャップによりむしばまれ…。


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2020/10/14

「ある画家の数奇な運命」2018独  今日の映画

 今回の映画はドイツの画家ゲルハルト・リヒターをモデルとした映画。リヒターと言えばロサンゼルスのLACMAでいわゆるフォト・ペインティングとアブストラクトをみてびっくりしたのを覚えている。去年には国立近代美術館の「窓展」で8枚のガラスが来たのかな。
 ただ、今回の映画においてリヒターの許可の条件として「何が事実で何がフィクションかは明らかにしない」という物があったそうだ。その為に虚実入り混じる話になるわけだけど、ちょっと考えられないような飛躍もあったりする。

 第二次世界大戦前夜のドイツ。ドレスデン郊外に住むリヒターは美しい叔母エリザベスの影響で絵を描くことが大好きな少年だった。しかしその叔母は精神のバランスを崩し強制的に入院。その後障害者安楽死政策により殺されてしまう。
 戦後、美術学校に進んだクルトは服飾科の生徒エリーと恋に落ちる。しかし、彼女の父親こそが叔母エリザベスの死を宣告した医師ゼーバント教授だった…。


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2020/10/13

「ウルブズコール」2019年仏  今日の映画

 今回は年に一本ぐらいは見たい潜水艦映画。去年はインドの「インパクトクラッシュ」をみて、ドイツやアメリカじゃなくても面白い潜水艦あるかも、と思っていたのだ。
 フランスはあまり海軍のイメージはないけど原子力潜水艦と核ミサイルを持つ国である。その現実を思い出させる軍事スリラーだった,

 フランスの通常型潜水艦「チタン」。そのソナーであるソックスは中東での工作員回収作戦で識別不能のスクリュー音を耳にする。それはすでにデーターから外れた旧式のソ連製潜水艦だった。
 その後、フィンランドを舞台に緊張が高まるロシアとNATO。そして、あのソ連製潜水艦から一発の核ミサイルがフランスに向けて発射される。しかし、ソックスはそのミサイルの音に疑問を覚え…。


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2020/10/12

「地獄の黙示録 ファイナルカット」2019米  今日の映画

 極音でおなじみの立川シネマシティだけど、何かを見に行った時に「極音サイレンス」という見慣れない看板が。どうやらこの為に特殊なウーファーをレンタルして耳に聞こえない環境音までも再現したバージョンらしい。かかっている地獄の黙示録は昔テレビでかなりカットされたバージョンを見ただけだったので、これはいい機会かもと思って鑑賞。通常料金プラス千円の価値はあったのでしょうか。

 陸軍空挺将校のウィラード大尉は、将軍から元グリーンベレーの英雄カーツ大佐の暗殺指令を受ける。かれは戦場から離脱しカンボジアで現地人を率いて王国を作っていた。哨戒艇にのってカンボジアに向かう大尉。しかし、川をさかのぼるごとにサーフィンの為に作戦を決める指揮官や指揮官も目標もなくただ戦う部隊、混乱に満ちたプレイメイトの慰問など混沌とした現実を見せつけられる。そして、目的地にてカーツ大佐と対峙するのだが…。


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2020/10/7

「TENET」2020米  今日の映画

 映画館が再開して久しいけど、アメリカの状況が良くない事から大作映画は次々先送りされている。今の制作費ではアメリカ抜きで興行すれば惨敗は免れず、ムーランやグレイハウンドの様に配信に行くものも出てきた。とくにグレイハウンドは中学生の時に夢中で読んだC・S・フォレスター原作で楽しみにしていたので、すごく悲しい。

 そんな中、相当な製作費をかけた大作TENETは公開を強行。苦境に立つ映画館を救済しようという意図もあるそうで、それだけでノーランは尊敬できる。

 ただ、今回の映画は素晴らしくカッコよく、しかし変な映画だった。

 ウクライナのオペラハウス。満員の舞台でテロが発生。大量虐殺を防ぐべく突入する特殊部隊の中に紛れ込み、名もなき男は外交官にコンタクトを試みる。核物質の取引。しかし、彼は仲間の身代わりでとらえられ、自ら毒物をあおる。
 しかし、これらはすべてテストだった。男はフェイと名乗る人物から一つのミッションを与えられる。来るべき第三次世界大戦。しかしそれは兵器や核ではなく逆行する時間に乗った未来との戦いだった。ミッションのキーワードはTENET…。


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