2010/12/31
レジョネアの嵐最終話「与えるもの」 大河トラビアン小説
レジョネア君たちの戦いは終わった。
防衛兵の被害はそこまで大きくはなかったが、インフラを破壊されたWWは決定的な建設遅れを生じ、事実上競争からは脱落する事になった。食糧管理の問題からWW村の防衛兵も減らされることになり、レジョネア君たちは自村に帰還した。
「よお、レジョネア君、帰ってきたんか。」
「ええ、皆さんは食糧輸送ですか?」
「おう。まだまだ残っている兵士も多いから、これも仕事のうちだあ。」
レジョネア君は村のはずれで商人たちを見送った。事実上敗れた今も、食料を送る馬車の列は止まらない。ゴールの日が近づいてもなお、日常の作業は続く。しかし、レジョネア君が戦いに必要とされることはもはやないだろう。
「平和ね…。」
かたわらに座っていたカエザリさんがつぶやく。今のレジョネア君にとって、敗北の悔しさよりも今の平和が心地よかった。
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防衛兵の被害はそこまで大きくはなかったが、インフラを破壊されたWWは決定的な建設遅れを生じ、事実上競争からは脱落する事になった。食糧管理の問題からWW村の防衛兵も減らされることになり、レジョネア君たちは自村に帰還した。
「よお、レジョネア君、帰ってきたんか。」
「ええ、皆さんは食糧輸送ですか?」
「おう。まだまだ残っている兵士も多いから、これも仕事のうちだあ。」
レジョネア君は村のはずれで商人たちを見送った。事実上敗れた今も、食料を送る馬車の列は止まらない。ゴールの日が近づいてもなお、日常の作業は続く。しかし、レジョネア君が戦いに必要とされることはもはやないだろう。
「平和ね…。」
かたわらに座っていたカエザリさんがつぶやく。今のレジョネア君にとって、敗北の悔しさよりも今の平和が心地よかった。

タグ: トラビアン
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「あれ…。ここは…、どこ…。」
サンダー★はゆっくりと目を開けた。
(私はあの女と戦って…。!)
あわてて体のキズを確かめる。彼女の鎧には無残な穴がいくつも開いていたが、その体にはキズ一つ無かった。少し安心してあたりを見渡すと、庭園のようなのどかな草原に、思い思いに兵士達が集まり談笑しているのが見えた。
(とりあえずここがどこか確かめよう。だれか知っている人間がいれば色々聞く事が出来るだろう。)
サンダー★はあてもなくあたりをさまよう。そしてしばらく経っただろうか、車座になって話をしている男達を見つけた。他の兵士達は皆和やかな表情を浮かべているのに、彼らだけが真剣な顔で話し込んでいる。そしてその中に見知った顔を見つけた。
彼女は全力で走り出した。
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サンダー★はゆっくりと目を開けた。
(私はあの女と戦って…。!)
あわてて体のキズを確かめる。彼女の鎧には無残な穴がいくつも開いていたが、その体にはキズ一つ無かった。少し安心してあたりを見渡すと、庭園のようなのどかな草原に、思い思いに兵士達が集まり談笑しているのが見えた。
(とりあえずここがどこか確かめよう。だれか知っている人間がいれば色々聞く事が出来るだろう。)
サンダー★はあてもなくあたりをさまよう。そしてしばらく経っただろうか、車座になって話をしている男達を見つけた。他の兵士達は皆和やかな表情を浮かべているのに、彼らだけが真剣な顔で話し込んでいる。そしてその中に見知った顔を見つけた。
彼女は全力で走り出した。

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