今日の午後ちょっとヘンな出来事に遭遇したのだ。
職場でのこと。
1階まで降りようとエレベーターまで行くと、ちょうどワイシャツを着た人影がエレベーターの中に入って、扉が閉まるところだった。
「あータッチの差だぁ」とエレベーターを見たところ、人が乗ったにもかかわらず階数表示はこの階から動かない。
私自身、エレベーターに乗って目的の階のボタンを押し忘れることはたまにあるので、「トンマな人もいたものだ。急に開いたらびっくりするだろうな」と、下に行くのボタンを押してその扉を開けた。
ところが。
扉が開いてみると中はカラ。
人影なんてない。
あっけに取られつつもエレベーターの中に入り1階まで降りたのだが、1階までの密室の中で徐々に怖くなってきた。
だって、その人影はこの中に入ったんだよ。今は見えないけど、この狭い空間に、もしかしたら一緒にいるのかもしれないじゃないか。
そんな状況なのにエレベーターに乗った自分を恨みつつ、この建物の噂を思い出していた。
数年前行きつけていたスナック。
職場の建物のすぐ近くにあるのだが、そこのママが霊感がめっぽう強いとのこと。
私がすぐそこの建物で働いていると知ると開口一番、「よくあんなとこで働けるわね〜」って。
そのママ、ウチの建物の空気・雰囲気に非常にイヤなものを感じているらしく、視界にも入れたくないのだそうな。
スナックからの帰りにも、そこの横の道を通るのが近道にもかかわらず、迂回して絶対近寄らないのだと。
深夜まで一人で残業してることもザラだったので(そのスナックにも残業帰りに寄っていたのだ)、その言葉に軽くビビったものだった。
もともとこの建物が建っている場所は統合のため廃校になった小学校の跡地で、その小学校にはお決まりの怪談が伝わっていたのだとも聞く。
さらに江戸時代ぐらいまでさかのぼると神社だったか寺だったかがあった場所だそうで、それを潰したのが小学校の怪異の原因、それが今の建物まで影響しているのだとも誰かが言っていた。
今日の午前中、エレベーター事件に遭遇する前に気付いたことがある。
ウチの課があるフロアの奥にある会議室の空気はヘンだ。
なんとなく空気が重いというか、薄いというか、成分が違う感じ。
立ちくらみした時にも似てるその雰囲気。
今までもこの部屋やだな、と思ったことはあったが、
これももしかしたら前述の件と関係してるのかもしれない。
これから年度末にかけて残業も増えることになるから、ちょっとやだな。
エレベーターの人影は、エレベーター内の奥に貼ってある鏡に自分が写ったのが見えたのかも、とか考えてみたんだが、扉が閉まるところにスッと入る後姿だったし、角度からして鏡は見えないはずだし・・・。
これ書いてるうちに鳥肌立ってきた・・・。

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