いよいよ発売になった『キングコング対ゴジラ』のブルーレイ。
旧版VHSの復元版から見始めた者としては、
新版VHSにLD、DVDと、新しく出るたびに、
復元部分の画質に一喜一憂してきたものです。
ストレスなく観られる「キングコング対ゴジラ」というのは、
ひとつの夢でもあったわけですが、
そこで今回のブルーレイです。
結果的に、HD画質(チャンピオン版)の部分については、
すばらしい画質となりました。
一方で、復元部はSD画質からのアップコンバートということで、
DVDに比べても細密さが増した分、画質の違いがかなりはっきりわかるという。
ただ、それは本編部分が中心で、特撮パートについては、
海外版からの流用もあるとの噂どおり、HD画質でほぼ統一されています。
また、DVDで気になったコマとび部分、
例えば、コング発見ではしゃぐ多胡部長のドンガラガッシャーン、
第2ラウンド、放射火炎で焼けた頭を払いつつゴジラに突進するコング、
などは、自然に復元されておりました。
一方で、ちまたでささやかれているのが、特に第2ラウンドの茶色っぽい色調。
DVDもこんなもんかなあとも思う一方、海外版はより青色がシャープ。
ネガが現存しているチャンピオンまつり版も同じような色調なので、
元になったフィルム自体がその色調なのでしょうが。
茶色い!と否定するか、暖かみのある色調と肯定的に捉えるかはその人次第。
自分自身はキンゴジは紫がかったブラウングレーなイメージだったのですが、
茶色いキンゴジも新鮮で良いかなあ、と。
模型造る人はそれぞれのイメージで塗るでしょうから、
ブルーレイ版の茶色いキンゴジに塗ってもオモシロイだろうと思います。
で、特典の目玉がチャンピオンまつり版の収録。
激闘外伝としてLDーBOXで出たきりですからねえ。
とりあえず短縮されているものの前編統一された画質ですから、観易いといえるでしょう。
あとは「熱海城のすべて」。
現在の熱海城の紹介は、史料価値絶大。
どこまでネタなのか解りかねますが(いや、本気なのかな)。
後半の熱海城がらみのスチールには珍しい写真も混ざってます。
さて、これでゴジラ全作品のブルーレイが出揃いました。
ただ正直、キンゴジ意外はそれほど高画質で観たいものもない私。
DVD−BOXもあるし、ブルーレイで買い直すにはそれなりの覚悟が必要。
対ヘドラやメカゴジラの逆襲は好きな作品なれど、
ブルーレイを買うには、二の足を踏んでしまいます。
もうちょっと様子をうかがいましょうかね。

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